どうもこんにちは。
とうとうマイCX-3も初車検が終わりました。車検の満了日は4月なのですがルールが変わり2ヶ月前から受けられるようになったことで早めの車検となりました。
そんな中で予想していたCX-3の生産終了のニュースも出てきて悲喜こもごも。
そういう状況ですから、今さらCX-3のレビュー記事を書いても仕方ないようにも思いますが、丸三年こだわりまくって乗ってきた感想を改めて書きたいと思いました。これから中古車市場の星を目指すためにも(嘘)ムダではなかろうと自分を思い込ませております。
今まで気合いを入れたレビュー記事は2回、納車1ヶ月&走行1000㎞記念と走行1万キロ突破記念で書かせていただきました。以下の通りです。
2023年版 MAZDA CX-3 1ヶ月&1000㎞レビュー
- 2023年版 MAZDA CX-3 : 1ヶ月&1000㎞レビュー【総論】 (2023年5月~7月)
- 2023年版 MAZDA CX-3 レビュー【各論・エクステリア編】
- 2023年版 MAZDA CX-3 レビュー【各論・インテリア編】
- 2023年版 MAZDA CX-3 レビュー【各論・乗り心地と走り編】
CX-3 走行1万㎞突破記念再レビュー(2023年後半)
このサイトで何度も書いていることですが、CX-3を買うまではクルマに全く興味がなかったワタシです。今読み返すとかなり思い込みが激しい内容になっています。もちろんその時の素人なりの正直な感想を書いたので今さら修正したりはいたしません。
でもこの三年、自分なりにとことんこだわりまくってCX-3に乗ってきただけではなく、各種自動車関連の情報をあさったり他のクルマに乗る時もしっかりCX-3と比較する心構えで乗ってきましたので、当初よりはより客観的な分析ができるようになってきたような気がします。そんな気になっていること自体が充分主観的な思い込みである可能性は否定いたしませんが。
とにかく過去のレビュー内容にとらわれずに、三年乗ってきた『今』の実感を改めて正直にお伝えしたいと思います。その結果過去レビューと矛盾するところも出てくるかもしれませんが、ご了承くださいませ。
レビューの前提
- やっぱりド素人です
- やっぱりCX-3愛にあふれています
- 運転歴は長く、数十万㎞は走っており、商用車ですがMT車の経験もそれなりにあります
- 仕事も合わせると軽から3ナンバー、外車まで色々運転していますが、最近乗っているのはいわゆるコンパクト車がほとんどです
- ワタシが乗っているのは15S Touring(1.5リッターガソリン車)
- あまり細かいことは書きません。何を言ってるかわからない場合、過去のレビューに詳しく書いてあると思います。
CX-3丸3年記念レビュー【総論】
まずひと言で。
最高のエクステリアと上質なインテリアに包まれて
人馬一体の運転を楽しむことができるステキカー。
「コンパクト」SUVに分類されるCX-3ですが、その上質さは「コンパクトカー」とは一線を画しています。SKYACTIV-G 1.5は過剰なパワーはありませんが、必要かつ充分なパワーでドライバーの意図にスムーズかつクイックに反応し、人馬一体を標榜するマツダ車らしい意のまま感を感じることができるドライビングフィールです。
また、そんなフィーリングを側面から支えてくれるのが、包まれ感にあふれたコクピットを中心とした上質なインテリア。贅沢ではありませんが、シンプルで使いやすく、ドライバーの視覚や触覚的に重要なポイントには上質な素材が使われており、価格やクラス標準からするとかなり高級感を感じることができます。静粛性も高く、ひとクラス上の走りと高級感を演出する要素になっています。
でも万能のクルマではありません。このような人には向いていません。
- エクステリアデザインに魅力を感じない人
- 日常的に後席に誰かを乗せたり大荷物を積む人
- クルマにリビング的ゆったりさを求める人
- とにかく何も考えずに楽に運転したい人
コンパクトというサイズ的な制約がある中でロングノーズかつドライバーファーストのレイアウトとなっているので、後席や荷室の広さは限定的です。充分実用的ではありますが、広さやゆったりさはセールスポイントではありません。それでもエクステリアの美しさに惹かれたならば検討には値します。
でもまあ、4~5人家族みんなで一緒に行動するライフスタイルならコレジャナイかな?w
やはり最もオススメできるのは1~2人での利用がメインの人だと思います。
何も考えずに楽に運転したい人について、CX-3は決して運転しにくいクルマではありません。しかし、運転によってドライバーや同乗者の快適性は大きく変わる造りになっていると感じます。6速トルコンATと相まってアクセル・ブレーキ・ハンドリングすべてにおいて、クセを掴むほど素晴らしい走りを見せてくれますが、適当な運転をするならCVT(無段変速)だったり日産ノート(e-power)のようなモーター駆動の方が楽にスムーズな運転が出来ると思います。面白くはないけど(主観)
ここまで書いて思いましたが、CX-3に対して持っている大まかなイメージはやっぱりほとんど変わってはいないようです。そういう意味でははじめの頃に書いたレビュー記事も、そう的外れじゃなかったかなと思ってみたり。じゃあ、この記事要らないんじゃね? と思いかけましたが、詳細に書くとたぶん色々変化や進化があるはずですのでこのまま続けます。
CX-3丸3年記念レビュー【エクステリア】
やっぱり最高(主観)なのですが。
まず、3年間、週に4~5日、年間15000㎞、総走行距離40,000㎞超乗ってきた今でも、全くそのエクステリアを見飽きることはありません。ウットリ生活です。写真も撮影スポットとか関係なく、光の加減なんかでCX-3が美しく映えていれば撮りまくるという感じです。




もっともワタシの場合はCX-3の造形自体の美しさとソウルレッドの相乗効果でより深く惚れ込んでいるように自覚しています。
ただ、自称ソウルレッド党員でもあるワタシですが、CX-60やCX-8、80などラージ群になると少々主張が強くなりすぎるように感じることもあり、ある程度コンパクトで曲線・曲面の美しさが際立つCX-3だからこそ、ここまでソウルレッドとのコラボレーションに惚れ込んだように思います。(他の車種が悪いということではありません)
造形の点では、ラージ以外ではCX-30やMAZDA3など新世代車の方が、よりムダがなく曲面の陰影を活かしたものとして世間の高い評価を得ています。確かに美しいとは思うのですが、ワタシの感性だとCX-3の方が美しいと思っちゃうんです。これは完全に好みの問題ですから人に押しつけようとは思いませんが、デザインって「新しい=優秀」ではないと思うんです。
もちろん工業製品ですから時代の流行を反映していたり、より斬新だったり近未来的だったり、新しいからこその魅力もありますが、根底にある美意識って10年やそこらでそんなに変わらないような気がするのです。CX-3は確かに全く新しいモノを作りたいという意図の元で開発されたクルマですが、造形の点では「流行や実用性を理由に流されない一種古典的とも言える美しさ、カッコよさ」を追求したことこそが「新しさ」だったのではないかと考えています。
自動車の法規的な規制など開発環境がどんどん厳しくなり、(少なくとも国内では)広さなどの実用性がひたすら重視される中で、庶民向けのコンパクトSUVのくせにあくまでも「コンセプトカーのようなカッコよさ」を追求したことこそがCX-3の唯一無二性だと思います。そういう「美」の王道を貫いたクルマだから発売から10年経ってもカッコ悪くならない。
少し話が逸れましたが、CX-3はノーズからテールまで一つの流れを感じられるようにデザインされています。まずノーズから発生した波(下①)がAピラーの付け根当たりでピークを迎えてサイドに行くにつれて収まりつつ、その波間から生まれた次の波(下②)がベルトライン(サイドウインドウ下のライン)を押し上げつつテールに向かって再び盛り上がり、Cピラーから途切れずにリアの中央に向けて流れてゆく(下③)。そんな曲面が表現されています。この表現を最大限にアピールしているのが最小限に描かれたキャラクターラインなのです。


魂動デザインを語る時によく言われる「引き算の美学」
しかし当然ながら何でも引けば良いというものではないでしょう。ワタシはCX-3のこの(①)キャラクターラインがとても好きです。陰影のコントラストを作るラインとしても、造形の妙をさりげなくアピールするものとしても優れていて、かつ、キッチリした折り目ではなく、あくまでもさりげないラインとして引かれているのも好印象です。
①と②両方の波があるからこそ、ベルトラインが美しいアップダウンを描いています。そして②から③へキレイな曲線を描いてリアに流れていくところが斜め後方から見た時の美しさの大きな原因になっているように思います。
もっとも、このデザインのおかげで、リアウインドウは小さくなり、運転席からの斜め後方の視界が比較的狭くなったり、後部座席乗員の圧迫感を増す要因となっていることも確かでしょう。
CX-3は車高がSUVの割には低いです。(CX-30もそうですが)
アンダーにあしらわれた樹脂パーツがなく、先入観無しに見ればSUVだとは思わないかも。実際に、例えばMAZDA2と比べればやはり車高は高いのです。でもそう見えないデザインなんです。これはロングノーズで全体的にスマートに長く見えるデザインから来るように思います。毎日乗り込む時はちょっとしたスポーツモデルに乗り込むような気分です。
フロントグリルは、マツダ車らしい顔つきです。最近流行のメッシュタイプではなく、ここはスポーティさより上品さを感じさせます。
オラオラ系大嫌いのワタシにとっては品が良いCX-3のお顔はとても好み。ヘッドライトが鋭さを感じさせつつも細目すぎないのが個人的にはプラスです。ヘッドライトのパターンも何気にカッコいいです。
足回りについて、ワタシのCX-3は16インチタイヤですが、18インチタイプもあります。現行車最後となっている15S Urban Dresser II、XD Vivid Monotone IIは共に特別仕様車がベースになっていることもあり、18インチです。
世間一般ではデカくて薄い(扁平率が低い、要するにゴムの厚みが薄い)方がスタイリッシュだと言われますが……そうなん?
個人的にはデカくて薄くすればするほどガラが悪くなるとは思いますけど。まあそれはさて置き、CX-3の場合18インチでもやり過ぎ感はなく、イイ感じだと思いますが、16インチでもナイスバランスだと思います。車格からすると16インチでもどっしりとした安定感が感じられますし。ホイールはさすがに標準仕様ですし、目を引くほどの高級感はないと思いますが、キレイにしていれば充分ステキですよ。下の写真は結構最近のものですけど、悪くないでしょ?


まあホイールやタイヤが汚れていると、どんな高級車でもボロ車に見えます。気をつけましょう。
というわけで3年乗ってもやっぱりベタ褒めになってしまうCX-3のエクステリアです。総論でも少し書きましたが、その美しさは実用性とある程度トレードオフすることで実現できたものです。そのあたりはまたあとでも書こうと思います。
CX-3丸3年記念レビュー【インテリア・荷室】
最近CX-30に乗りました。全体的な高級感では値段の分CX-30の方が上かなって素直に思いました。
CX-3ベタ褒め一辺倒の当サイトにしては珍しく遠慮気味に入ってみました。
いやでもゴメン。やっぱCX-3のインテリア、スゴいわ。
以下の写真は標準グレードである15S Touringです。








そりゃ確かにレザーシートじゃありません。ディスプレイも流行の大型じゃありません。安い樹脂素材もふんだんに使われています。
でも、ドライバーがよく触れるハンドルやシフトノブは革巻きで、マニュアルモードも備えるCX-3らしくシフトブーツも革製です。よくお世話になるセンターコンソールのコマンダースイッチまわりも高級感があり、アームレストも心地よい。ドアの造形も立体的で薄っぺらさを感じさせず、肘を置いたり当たったりする部分はちゃんとクッション性のある素材になっています。
助手席側のインパネには合成皮革のデコレーションパネルが使われていますし、メーターを戦闘機の風防のように覆うカバーも皮革が使われています。
要するに乗員がよく触れる部分、視線が止まりやすいポイントにきちんと上質な素材が使われているということ。
もちろんもっと高いクルマならもっと全体的に高級素材が使われていたりしますし、シートも革製だったりするかもしれません。でも、この15S Touringはクルコンや安全装備なども含めて200万ちょっとのクルマなのです。その限られたコストでここまで上質感を感じさせてくれたその工夫と知恵こそ素晴らしいとワタシは思うのです。
それは上で書いたような上質な素材の使い方だけではなく、欧州車を思わせる丸形のエアコンルーバーや真っ平らな部分がほとんどない、曲線豊かなダッシュボードのデザイン、さっきも触れたドアの厚みのある造形など、あらゆるところに安っぽく見せない工夫が詰まっている。そういうところにシビれるわけです。
なお、MAZDA2と内装が似ていることは発売当初からよく言われていることで、でも充分差別化されていて問題ないよと何度も書いてきましたが、つい最近MAZDA2を代車としてお借りして改めて比べてみた記事を書いてますのでご覧ください。
シート&運転席の使用感
シートは骨盤を立たせるシートです。ただしMAZDA3などに採用されているものと同じではなく、そのエッセンスを改良で盛り込んだタイプになります。詳しくは以下の記事をご覧ください。
CX-30と乗り比べて感じたことですが、30のように骨盤が立った理想的な姿勢に自然に一発で決まるのではなく、意識してそのような姿勢で座る必要がある感じですね。ただし、改良による座面クッションの工夫により、一旦姿勢が定まると腰(お尻)がだんだん前にずれて姿勢が崩れるということもなく、長時間無理なく姿勢をキープできます。
この骨盤を立たせる姿勢ができていると、ワタシの場合かなり長時間乗っていても腰の疲労がほとんどありません。他メーカーのコンパクトカーに乗っていると、同じような意識で乗っても姿勢が決まらず、結局ちょっとだらけた姿勢になってすぐに腰回りが痛くなってしまうことが多いですので、なおさらその効果を実感しています。
また、ワインディングが多い道を走っていても体幹がぶれないので、安定したハンドリングで爽快に走り抜けることが出来ることも大きいです。ただしこれはシートやハンドルの位置も含めて正しいドライビングポジションをとれていることが条件です。窮屈さを嫌ってハンドルを身体から離した位置にセットしていると、普段から肩が前に入りがちになり肩や首が疲れやすくなりますし、ハンドルを切る時にも肩がシートから浮いてしまい、ハンドリングの安定感が損なわれます。肩を背もたれにつけた状態でハンドルを切ることができる位置に、シートとハンドルをセットしましょう。
足元についてはとにかく自然な位置にあるペダル類とオルガン式アクセルペダルですね。
脚を自然な位置に置いておけるということは、身体全体にも変なゆがみが生じないということにつながるように思います。このあたりも疲れにくいということの一因になっているのではないでしょうか。オルガンペダルについて、ぶっちゃけ普通のコンパクトカーなどに乗る時は別にオルガン式である必要もないかなと思っています。
オルガンペダルについて当初は、見た目のカッコよさと踏み心地の良さばかりに目が行っていました。しかしCX-3をより自在に操るべく奮闘しているうちに、このSKYACTIV-Gのアクセル操作に対するレスポンスの良さを理解できるようになると、微妙なアクセル操作がしやすいこのオルガン式ペダルの素晴らしさをより強く実感するようになったのです。だからこそ逆に、あまり繊細なアクセルワークを必要としないその辺のコンパクト車には別に必要ないかな、とも思ったわけです。
でもまあ、純粋にカッコいいけどね! 恥ずかしながら、だんだんこじれてきて、現在はこんな感じになってます。
ちなみに助手席については、実際座った人の感想では、足元は結構広く感じると言われます。
運転席まわりのスイッチなどの操作性はとても良いです。これも以前のレビューにイヤという程書いたのであまり細かくは書きませんが……。
- ナビやオーディオをほとんどディスプレイを注視せずに操作できるコマンダースイッチ
- ほとんど視線を向けずに操作できるレトロ感満載のエアコンパネル
- 前方から視線をずらさずに速度やナビの指示を確認できるHUD(ヘッドアップディスプレイ)
とにかくしっかり前を向いて運転するというのが、安全運転の第一条件ですが、まさにそこに忠実にこだわった造りになっています。これはとてもマツダらしいこだわりで、そういうところが好きだというマツダファンも多いと思うのですが、どうやら新型CX-5で大きく方向転換されそうなので、その使い勝手や今後に注目です。
後席の使用感
とかく狭いと言われるCX-3の後席です。ワタシは当初より反抗期の少年のように「これで充分。コンパクトなんだしさ」と何度も書いてきました。今でもまだまだ大人になりきれず同じようなことも言いたくなる気持ちはありますが、まあやっぱり「充分広い」とは言えないね。ゴメンゴメン。






そのように方向転換したのはホンダフィットに乗った時からでした。うん、あれは広いわ。コンパクトカーであそこまで後ろを広くできるものなんですね。たぶん数値でみるより実際に乗るとより広く感じると思います。荷室も広く、視界も良いとのことで使い勝手は文句なし……の代わりに(少なくともワタシの美的センス的に)カッコよさはや美しさは皆無ですので、ある意味CX-3と対極の存在と言えるかもしれません。


話を元に戻しますが、それでも平均的な日本人をたまに乗せるというレベルの使い方ならやっぱり問題ないくらいの広さはあると思います。足元がちょっと狭いかなとは思いますが、乗せてもらってるなら、しかもそれがたまのことならそのくらいガマンしろって思います。でも、日常的に後席に大人を乗せるような使い方ならよく考える必要はありそうです。特に広さを犠牲にしてやりたい放題やったエクステリアにそれほど魅力を感じないのであれば、他のクルマの方が良いかもしれません。
あと、後席は比較的立ち気味でリクライニングはしませんので、お行儀良く乗れる人に向いています。ふんぞり返って乗りたいタイプの人をやんわりお断りできるステキ仕様です。また、後席ドアは開く角度が大きく、乗り降りは意外と窮屈でないことも付け加えておきます。
CX-3丸3年記念レビュー【運転・乗り心地】
さて、ドライビングや乗り心地についてですが、初めてクルマに興味を持った状態で書いた以前のレビューと最も大きく変わってくるのがこれですね。CX-3自体もとことんこだわって乗ってきたというのも大きいですが、他のクルマに乗る時にも常にCX-3と比較する目を持って運転してきましたのでそこが重要かと思います。
エンジン・パワー・加速
SKYACTIV-G 1.5のマイCX-3です。
基本的に勾配がキツい坂道以外ではやはりパワー不足は感じません。ただし、発進時についてスムーズな加速を求めるならば、しっかりと特性に合わせたアクセルの踏み方をする必要があります。
大きく踏めばそりゃもうなかなかの急加速を見せてくれますが、1~2秒程度は踏み込みの割に緩やかな加速でスタートし、そこから踏み込み量は変えていないのに一気に加速するような挙動がありますのでスムーズさに欠けますし、毎度それでは少々不快に感じます。
マニュアルモードでシフトアップしていくとそうでもないので、これは踏み込みに対するATの変速や、ロックアップのタイミングが直感的なイメージから少しズレているのかもしれません。当初はキックダウンでギアが落ちて急加速しているのかなと思っていたのですが、タコメーターを見ていると、急加速する瞬間にそれほど回転数が上がっていないため、ロックアップが絡んでいるのかなと推測しています。ロックアップについては以下の引用元記事をご覧ください。
「ロックアップ付きトルクコンバーター」とは、AT車などで使われる、滑らかな変速と燃費向上を両立させる技術です。通常のトルクコンバーターは流体を使って動力を伝えるため、どうしても伝達ロスが発生します。そこで、直結用クラッチ(ロックアップクラッチ)を組み込み、状況に応じてエンジンと変速機を直結することで、燃費を悪化させるロスをなくす仕組みです。
燃費改善の立役者!ロックアップ機構の仕組み
ここでは技術的なことはこれ以上踏み込みませんが、要するに「クイックにスタートしたいから適当にアクセルを大きく踏む」という操作ではスムーズさに欠けるということです。しかし、エンジンのクセをしっかり把握し、それに合った踏み込み量がわかるようになると実にスムーズかつクイックに加速できるようになります。
実際に最近ディーゼルのMAZDA2に乗った時もこの点を比較しながら乗っていたのですが、確かにMAZDA2の方が軽く、かつパワーのあるディーゼルですから簡単な操作でスムーズに加速してくれます。でも、クセをしっかり把握してCX-3に乗っているワタシの体感では、CX-3がパワー不足で加速において劣るとは思わなかったのです。ディーゼルの方がパワーはあるのはわかるけれど、自分が必要とする加速をするにはCX-3で充分ということですね。これは数日堪能したMAZDA2を返した直後にCX-3を運転した時に感じたことですので気のせいではないと思います。
もっともポテンシャルを適正に引き出すのにコツがいると言うこと自体がパワーのなさを表しているのかもしれませんが、それでも結局変に踏み込まなくてもしっかり加速するわけですからパワー「不足」ではないと思います。
ただし、急な坂道発進などでは多少のもっさり感があることは否めません。これはパワー不足ですねw
あと、交差点などしっかり減速した後、再加速するには一段高いギアになっていて、出だしがもっさりしてしまうことがあります。2速まで落としてくれていればスムーズなのに、3速までしか落ちていないので出だしのパワーが出ないという感じです。これも個人的にはもう把握できているので、再加速の瞬間にシフトパドルで一段下げて(マニュアルモードにしていなくてもできます)対応していますが、第一印象としてはあまり良くない点だと思います。
このように出だしについては多少ネガティブな内容もありましたが、中速から高速域の加速や伸びは素晴らしいです。もちろん限られた排気量ですから高速での加速になるとそれなりに回転は上がりますが、無理している感じがないのですね。今どきのクルマですからスピードが出るのは当たり前ですが、頭打ち感がなく、伸びが良いのです。3桁のスピードになってきてもゆとりがある感じです。(あえて何㎞かは書きませんが)
そして最近特に思うようになったのですが、エンジン音がイイ!!
スポーツカーや大排気量のクルマのような「音」を売りに出来るほどのものではありませんが、適度な太さがあって心地いいです。かと言ってうるさいわけではなく高速以外で音楽をかけていればほとんど耳には入らず、ただ、心地よい響きが伝わってくる感じです。高速ではエンジン音も聞こえてきますが、それでも音の質が良いから耳障りではありません。この音や響きというのはエンジンと対話しながらアクセルを調節するのに重要な情報になりますので、それが良い音かそうでないかは意外と重要なんだなと感じるに至った今日この頃です。
あと、アクセルに対するエンジンのレスポンスが素晴らしい!!
これも特に最近になって強く感じるようになってきたことなのですが、このクラスのクルマだとアクセルに対するエンジンの反応が大雑把というかなんというか。それに比べてCX-3は微妙なアクセルワークに対してクイックかつ精密にエンジンが応えてくれます。これは「人馬一体」にとって実はとても重要なんじゃね? ……と今さらながら気付いたワタシです。
1.5リッターガソリンエンジンで一応3ナンバーですから、パワーが売りじゃないのは当然です。それでもこれだけ運転が楽しいのはこちらもエンジンの様子を音や響きで感じつつ細かく手綱を調整し、エンジンもこちらの意図を細かくくみ取って意のままに動いてくれる、そういう関係があるからかもしれません。
あ、細かく書きませんが、ブレーキもイイ感じですよ?
乗り心地・静粛性
乗り心地は……ホント文句ないです。
道路の大きめのギャップで多少ガツンとくることはありますが、その分柔らかすぎないのでフワフワ感がなく、常に安定した接地感があってなかなかにスポーティな乗り心地です。路面の状況をしっかり把握できるのも良いですね。
それに加えて上の方でも書いたとおり、SUVと言いつつも車高も高くないので左右に振られる感がなく、コーナリングでも身体が外に持って行かれる感覚があまりないままに、クルマと身体が一体になって方向が変わっているという感覚が得られます。もっともこれはコーナリング時の操作がマズければダメです。適切な速度でコーナーに入り、(ブレーキを踏むかどうかはさて置き)減速Gを感じつつクイックにハンドルを切ってやる必要があります。(切り始めの瞬間はジワッと)
エラそうなこと言ってますが、もしかするとコレ(↓)のおかげかもしれませんw
この点、他社のコンパクトカー数種類に乗っていて、楽しさが大きく異なると感じた点です。おおよそ他のコンパクトの方が手軽に曲がれます。っていうか、曲がるのはどのクルマでも曲がります。むしろCX-3よりも軽いハンドルでサッと曲がってくれます。だから楽は楽なのです。そして適当でもそれほど失敗した感は感じないのですが、その代わりに上手くいった時の一体感もあまりなく、結局、適当でいいやってことになりました。
この違いについて、正直なところはっきりした理由はわからないのです。でも、何度も他のクルマにCX-3と同じようなコーナリングの快感を求めて、真剣にアタックしてみたのですが、どうしても拍子抜けする結果しか得られませんでした。もっとも、スポーツ仕様のクルマとか、スポーツカーとか色々ありますから、クルマ全体で見てCX-3が特に優秀だというつもりはありません。あくまでもサイズもパワーも限られた庶民の日常の足に使われるクルマに限った話です。
次、高速走行時ですが、これも直進安定性はクラス的に優れていると思います。多少の横風があっても揺らされる感じはかなり少なく、80~100㎞程度の巡航状態ならかなり安心感が高いドライブを楽しめます。体感としては街中を走行している時よりもハンドルが重め、というか安定しやすいように調整されているようにも感じますが、気のせいかもしれません。もしかするとコレにもGVCの恩恵があるのかも。
高速上の継ぎ目など普通にあるギャップはほとんど全く気になりません。
静粛性についてはバツグンです。これももちろん高級車とかは比較対象外ですよ。
まず街中では、申し分なくホントに静かです。コンパクト群とは明らかに違います。まずすれ違うクルマの音もあまり入ってきません。しかしそういう大きな騒音が入ってこないこと以上に、細かい雑音が入ってこないことが乗車時の高級感を飛躍的に高めていると思います。オーディオをオフにしていると車内に響くのはエンジン音のみ。しかもその音が上質なのは上で述べたとおりです。贅沢空間ですよ。この点、内装が似ていると評判のMAZDA2は他の多くのコンパクトカーよりは優れていると感じましたが、それでもCX-3とは明らかに異なり、CX-3に慣れているワタシには街中ですら少々騒がしく感じました。
高速に乗るとさすがにノイズは大きくなってきます。エンジン音よりもロードノイズが大きくなってくる感じです。風切り音は100㎞オーバーで多少あるかな? というくらいなのでよく出来ているとは思います。
ただそれでもトンネル以外では、音楽やラジオの邪魔になるほどの騒音ではなく、まったくもって許容範囲です。このあたりもMAZDA2だと高速に乗ると、明らかに音楽が聞こえにくくなるくらいでしたので明らかに違うと思います。
ここまで乗り心地や静粛性について書いてきました。総合的に見てクラス相当以上だと思います。CX-30と比べても、この点では普通に乗っていて負けると感じることはなかったです。
気になるのはやはりタイヤ。上でも書いたとおり、マイCX-3は16インチです。グレードによっては18インチで、より扁平率が低くゴム部分が薄くなります。スポーツ走行には向いているかもしれませんが、静粛性や乗り心地の面を考えるとやっぱり16インチが正解じゃないのかなぁ……。
ちなみに今のタイヤ(新車装備)はブリジストンのTURANZA T001です。別の記事でも書きましたが、新車装着タイヤとして特にヨーロッパの高級車にも採用されているスポーツ性能と乗り心地を両立させたモデルです。タイヤのことは今まであまり気にしたことがなかったし、CX-3に乗ってからまだ交換していませんので正確なことはわかりませんが、とても優れているように思えて仕方ありません。
次回の半年点検当たりで換えようかと思っています。今のところ、ブリジストンのフラッグシップモデルであるレグノにしようかなと思っています。どの程度変わるものか、また調査してみたいと思います。懐が厳しくなっていたら安いタイヤになるかもしれませんが……。
さいごに
今回は3回目の本格的なレビューですので、あまり印象が変わらない細かいことは書きませんでした。
三年乗っていて、確かに低速時のギクシャク感など万能ではない面も見えてきました。でもほとんどのことは乗り手がCX-3を理解することでクリアでき、より運転を楽しめるようになると実感しています。
内装の上質さはクラスから考えるととても上質ですが、高いクルマなら当然もっと上質です。走りは必要十分なパワーと快適な乗り心地、人馬一体なドライビングフィールを兼ね備えていますが、これも特にマツダ車ならCX-3に限ったことではないでしょう。
ということは、やはりポイントはエクステリアなのかなと思います。ワタシはCX-3について贅沢さやパワーでは最高とは言えなくてもエクステリアについてはどんな高級車と並べてみてもこっちの方がカッコいいと結構本気で思えます。もちろんこれは自分の思い入れ補正が盛大に入っているからということは承知していますが、じゃあ他の同クラスのクルマを所有してもそう思えるかと言われると……たぶん絶対無理です。
これから(中古車になるかもしれませんが)購入を検討される方は、街ゆくクルマの1台としてではなく、ぜひ自分が乗るかもしれないクルマとしてじっくりそのデザインを眺めて見てほしいなと思います。CX-3はこのプロポーションを手に入れるために、特に広さ面での実用性をある程度犠牲にしています。ですからこのデザイン、プロポーションに魅力を感じないなら慎重に。もちろんそれでも価格の割に内装も良いし走りも良いし十分検討に値するクルマだとは思いますけど。でもこのデザインを気に入ったのなら、使い勝手も内装の質感も走りも充分及第点ですから、あとはよっぽどアナタのライフスタイル上、どうしても相容れない事情がないのなら、GOです。買いましょう。
実はワタシはこのクルマに出会う前は、クルマに興味がなかったこともあってか、エクステリアなんか一番どうでもいいと思ってました。だって乗っちゃえば見えないし。
でもこれは大間違いだったと思っています。
例えば服装だってある意味そうですよね。鏡でも見ない限りは自分の姿なんて見えません。それでも着ている服装によって気分も変わるし、それがとっておきの勝負服なら高揚感を感じてひとつひとつの動作さえ変わることもあるでしょう。ワタシは今でもソウルレッドのCX-3に乗り込む度に、そんな高揚感を感じ、このクルマに恥じない姿勢でカッコよく運転しなくっちゃと思います。これは購入当時から変わらない感覚ですが、大事なのは「三年経った今でも乗る度にそんな気分になれる」ことです。まさにとっておきの勝負服だからこそですね。
結局このこと……買った当時の目新しさだけで熱中しているのではなく、しっかり慣れ親しんでもなおこういう気分を味あわせてくれるということをお伝えすることに今回のレビューの意義があるのかもしれません。
どうか次期新型小型SUVがCX-3の後継車にふさわしい素晴らしいものになりますように。っていうか後継車でありますように。
それではまた。



















