CX-3とワタシ - 三田方面へ早朝プチドライブ。ステキなお寺と公園そしてタカラヅカ

どうもこんにちは。

梅雨真っ最中なこの頃。例年ならひたすら家にこもりっきりの休日を過ごす季節ですが、CX-3がやってきた今年は違います。

先日も有給を取った休日が、たまたま梅雨の合間の晴天だったので、喜び勇んで早朝ドライブに行って参りました。

いつもの早朝ドライブの定番は箕面の山を一回りといったところですが、天気も良くて気持ちよさそうだったのでもう少し足を伸ばして三田市方面へと繰り出しました。特に目的地はなく、道中で適当に検索してどこか見つけられたらいいなというファジーな感じです。

お休みとは言え、有給ですので平日です。まだ朝の7時くらいですが、大阪の平日朝は余裕で混み始める時間です。通勤渋滞の中で休日の朝のひととき……というのはイヤなので、さわやかルートを求め、池田市から北上、川西市、猪名川町経由で(兵庫)県道68号線を快走。途中でコンビニの駐車場で小休止し、地図アプリを開いてどこか良いところがないかを探します。

三田市方面に向かっていたのではじめは三田市街地のスポットを探していたのですが、意外と観光地らしき場所が見当たりません。イメージ的には三田牛とかあるし観光に力入れているように思っていたのですが、そうでもないのかな? 市の観光案内サイトを見ても市街地はそんなに見どころがない感じ。(お買い物とかグルメスポットとかは別ですよ)

よくよく地図を見ると……いやぁ、ゴルフ場に侵食されてますねぇ。三田市に限らず兵庫の山手の方ってスゴイですね。調べてみると兵庫県って全国有数のゴルフ場密集地帯なんですね。さらに調べてみると、神戸市、宝塚市、西宮市なんかは別にして、三田市や三木市、小野市なんかは自然環境などは豊かであるものの、観光資源には乏しいようで、ゴルフ場頼りになってしまうのも仕方ない……けど、ゴルフ人口も激減中ですしね。なんとか次の時代へ上手く移行していただきたいものです。

※ 統計では2003年から2018年の15年間で国内ゴルフ人口は38%減っているそうです。

とまあ、軽く社会問題を扱ったところで、本題に戻りましょう。

そんなわけで、市街地にこれといった目的地が見当たりませんでしたが、郊外に目を向けるとなかなか良さそうなスポットがありました。

まず、天気も良いし、まずは広大な自然の中でCX-3の撮影会をしようじゃないか! と思って向かったのがこちら。

県立有馬富士公園

青野ダムによってできた千丈寺湖の南側に広がる、とても広大な自然公園です。大阪の万博記念公園よりも一回り以上広い感じです。そんな感じですからいくつかのエリアに分かれてまして、駐車場もそれぞれのエリアに点在しています。

今回ワタシが乗り入れたのは上の地図の1の場所、エリアでいうと「休養ゾーン」とのことで……まあゆっくいしてってな? というエリアなのでしょうか。そこには「有馬富士共生センター」という建物があり、そこにゆったりした無料駐車場があります。

その駐車場にたどり着くまで、敷地内の園路を通るのですが、そこに大きな公園に接している、まさに愛車撮影のためにあるようなスポットがあるじゃありませんか!

※ まだ施設の開園前で、ほぼまったく人がいない状態だったのでクルマを止めて撮影しましたが、たぶん日中だとそうはいかないと思います。迷惑な撮影はやめましょうね。

当然撮りまくります。

とにかくだだっ広い(誉めてます)公園を完全独占しての撮影会です。施設的にはもう少し南、ちょうど地図上でも「兵庫県立有馬富士公園」と書かれている辺りの方が中心で、色んな遊びどころ、見どころが準備されている感じでしたが、CX-3をステキに撮影することしか考えていないワタシにとってはコチラの方がパラダイス。まあ、ただの朝ドライブですし、まだ施設の受付なんかはオープンしてませんので。

そして、ワタシは次の目的地に向かいます。

花山院菩提寺

先ほどの有馬富士公園休養ゾーンからものの五分ほど、地図上「2」の印が付いているところにあるのが花山院菩提寺です。三田市の観光スポットとしてそれなりに取り上げられている感じだったので、気軽な気分で突撃です。

ええ、気軽な気分だったのですが、色んな意味でその気分は覆されました。

第一は参道です。お寺にたどり着くためには1㎞くらいの参道(山道)を登る必要があるのですが、超エグい角度です。急坂あるあるなコンクリ舗装でひたすら登ります。基本1速走行でないとムリな角度で、もっとパワーがなかったり乗車人数が多かったら登れないんじゃないかと感じるくらいです。

ただ、ちゃんと整備された参道ですので変な怖さはありませんし、参道入り口にも駐車場があり、そこに駐めて歩いて登ることもできますのでご安心ください。

ちなみに駐車場は、参道入り口の駐車場は有料です。山門前(参道を登ったところ)の駐車場は駐車料金ではなく参道維持費という名目で500円です。結局どちらも有料かと思うかもしれませんが、「これからも維持管理お願いいたします」と、進んでお支払いしたくなるナイスな参道です。この参道維持費は納経所(お守りとか売っているところです)で申告してお支払いしました。

そして気軽な気分じゃなくなった第二の要因は、ストレートにお寺の素晴らしさです。

ひと言で言って「大当たり」なのですが、大当たりという言葉を使うのが失礼ではばかられると感じるくらいの神々しい空気が満ちていました。境内は古いものの風情はそのままに、手入れをすべきところはしっかりとされています。

ワタシは現在大阪在住ですが、長く京都に住んでいましたし、今も仕事は京都ですから京都の寺社仏閣にもそれなりに触れております。スゴイ建物とかスゴイ仏像とかを求めるなら京都の名刹ということになるでしょうが、純粋にお寺としての雰囲気を求めるのなら、このお寺はかなりの一級品だと思います。

あまり詳しく書くのは野暮だと思いますので、写真をいくつかご覧いただきつつ簡単に書こうと思います。

山門から境内は、歴史の風情を損なわない程度にきれいに整えられています。開門と同時に入場しましたが、お掃除に精を出されていました。

丁寧に手入れされ整えられたものと、苔むすままに留め置かれた歴史を感じさせるものが同居し、独特の雰囲気を作り上げています。

本堂には立派な仏像が安置されていますが、境内のあちらこちらにはお地蔵さんや石仏たちがいらっしゃいます。それぞれに由来があるのでしょうが、そのあたりはまた改めてお伺いしてゆっくりと探ってゆこうと思います。

また、境内には幸せの七地蔵なるお地蔵さんが並んでいるスペースがあります。お地蔵さんごとにテーマがあり、そのお地蔵さんのお力を借りたい時には手を握ってお願いするとのこと。ワタシがお願いしたのは賢者地蔵。私に勇気と知恵をお与えくださいとの願いを込め、手を握りました。その手が多くの人たちの願いを引き受けてきたことは、一目瞭然です。

そして、コチラのお寺には、なかなかの展望台まであったりします。

元々この辺りは内陸で山手ですが、例のハードな参道を上った先のお寺だけのことはあります。参拝して心洗われた気分もそのままに眺める景色。良いものです。

このように、とても素晴らしい寺院でしたが、あとで調べるとそれもそのはず。西国三十三所巡礼の番外霊場として名高いお寺だったのです。詳しいお話しは割愛しますが、その由緒の基となった花山法皇(天皇)の御廟所も境内にあります。

花山法皇御廟所
花山法皇御廟所

さあ、ただの朝ドライブ記事だとは思えない感じになってきましたので、あとは簡単にいきましょう!

青野ダム

花山院菩提寺をあとにしたワタシは、千丈寺湖をぐるっとまわり、そのダム湖を作った青野ダムへと。ちょうどダムの脇にクルマを停車できるスペースがあったので、そこに車を置いて、ダムの上から両側を眺めます。当たり前ですが、片方は水をなみなみとたたえる湖、もう片方ははるか下の方で唐突に川が始まっています。あらためて、すごく雄大な自然の景色のようでありながら実は人工的の極みな景色を眺めます。

ちょっとiPhoneでパノラマ写真とかも撮ってみました。

そしてタカラヅカへ

そして、ここから三田市街地は通り過ぎるだけにして、有馬温泉を経由して宝塚に抜ける山道、県道51号線を走って帰路につきました。コンビニでの休憩なども挟みつつ、順調に宝塚に出た時には11時頃となっていました。せっかくなので宝塚大劇場近くのパーキングにクルマを駐め、しばし散策を楽しみます。

ただし、何度も言いますがこの日は月曜ですので、宝塚歌劇的にはお休みです。(しかもまだ午前中ですしねw)劇場前のお店なんかも軒並み閉まっています。さぞかし寂しい散策だろうと思われるかもしれませんが、とんでもない!

宝塚バウホール
宝塚バウホール

なんかね、あからさまにタカラジェンヌな人たちが行き交っているのですよ。そういう人たちはお互いに挨拶したり、大劇場の関係者入り口に消えていったりするから間違いないと思うのですが、それ以前に見ただけで絶対一般人じゃないとわかるオーラ&美貌ですよ。普段、芸能人とかにはまったく興味がないワタシですが、追っかけとかになる人の気持ちがわかってしまいそうになりました。あぶないあぶない。

おそらく、公演日ではない月曜の午前中ということで、かえって気軽に歩いていらっしゃるんでしょうね。それでも、関係者出口付近には、出待ちっぽい人や、デッカい一眼レフを装備した女子たちが数人張り込んでいます。やっぱスゴイや、宝塚。

ちなみにお店は閉まっていてもわかるのは、ホントにこの辺のお店は観光客相手のお店じゃなくても、どこもかしこもタカラヅカ。美容院などは間違いなく店先にタカラジェンヌたちの写真とかが飾られています。来店されているジェンヌさんなのか、ただのファンなのかわかりませんが。

昼食をとろうとこのへんの飲食店で唯一オープンしていたロッテリアに入りましたが、全国チェーンなこのお店でさえ、タカラヅカの前にはこの有様ですよ。

タカラヅカ色に染まるロッテリア
タカラヅカ色に染まるロッテリア

でも、劇場周辺はホントに乙女の街。この空気感を持つ街って他に無いんじゃないかなぁ。この閑散とした街を散策しただけでも、なんかその空気にあてられたというか、今まで宝塚歌劇に特に興味はなかったのに、一度観てみたくなっちゃいましたもの。まあ、男単独だと敷居高いですけどねw

ちなみにすぐ近くには、手塚治虫記念館もありますよ。月曜で休館ですので、外の写真だけ。

それにしても、なんとなくタカラヅカと手塚治虫ってしっくりくるなぁと感じていましたが……やっぱりこの人のおかげかな?

リボンの騎士

かな? などと言ってみましたが、今、調べてみたらホントに関連があるらしいですね。関連と言っても宝塚歌劇を観て育った手塚先生はその影響を強く受けていて、特にそれが反映されているのがリボンの騎士だということらしいです。主人公のサファイアも男装の麗人なので、てっきりタカラヅカで舞台化されているものと思ったのですが、意外にも舞台化はされていないようです。

確かに、サファイアは男装こそしていますが、イメージは女の子なんですよね。タカラヅカの男役というのは、基本男らしい、クール系な感じですものね。娘役の人が娘役の雰囲気のままで演じるとかの例外的なやり方でないと、意外と実現は難しいのかもしれませんね。(そういうのがアリなのかは、ワタシは存じません)

最後に

そんなわけで、ちょっとした朝ドライブの記録を書こうと思ったらえらく長編になってしまいました。それでも早朝に出て、お昼過ぎには帰宅というプチドライブなんですけど、元々必要に駆られない限りドライブなんてしない派だったワタシなので、一回一回のプチドライブが新鮮です。

それにしても今回は行き先を決めていなかったのに、意外な大当たり続きな道中となりました。遠方に行くなら、一応有名な観光地をまわりたくなってしまいますが、近所だとこういう穴場的な場所を巡ることもできますし、結構その方が楽しかったりするのかもしれません。人でごった返してないというのもポイント高いですしね。

飽きるまでは、こんな記事もまたアップしていきたいと思います。

ではまた。

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