どうもこんにちは。
とうとうMAZDA2も国内生産終了とのこと。
すべてはサイバーセキュリティ規制のせい?
元々サイバーセキュリティ規制への対応をしていなかったCX-3とMAZDA2は、日本においては今年で終了だと思っていましたので、驚きはありません。
サイバーセキュリティ規制については以下の記事で簡単に説明しています。
そのサイバーセキュリティ規制対応の期限が8月末まで延長されていましたので、MAZDA2はギリギリまでガンバルということです。
この期限は「日本における無線によるソフトウェアアップデート(OTA)に対応していない継続生産車両」についてです。OTAに対応している継続生産者は2024年から適用開始になっています。
ピーク時の販売台数(デミオだった98年には国内販売10万台超)からすると大きく落ち込んでいますが、それでも2025年は2万3644台と、CX-5の2万4518台に次ぐ国内販売台数です。ちなみに世界販売も9万4633台となっています。その数だけ見れば、後継車もない今の状態で生産終了にする理由はなさそうです。ということは、やはりサイバーセキュリティ規制が大きな原因だと言えそうですが、それならサイバーセキュリティ対策してまだまだ販売続ければ良いのに、と思ってしまうのが自然です。
でも、マツダはそうしないようです。なぜなのか? やはり商売的にキビシイのでしょうか? 少し考えてみましょう。
MAZDA2をセキュリティ規制に対応させて販売継続できなかったのか?
まず、元々サイバーセキュリティ規制に対応していないクルマを対応させるには結構お金がかかるらしいです。2024年にロードスターが規制対応しましたが、制御面の電子部品はほぼ総取り替えだったとのこと。しかも電子部品は当然クルマの各部を制御しているわけですからその調整、場合によってはパーツを更新する必要もありそうです。
要はお金がかかるけどここはマストなわけです。ではMAZDA2がこれに対応した場合、商売的にどうなるのでしょうか?
規制対応させ、お値段据え置きの場合
今まで通り売れるかもしれませんが、それでなくても利幅が小さいのがもっと小さくなりそうです。売れば売るほど赤字に……? というわけで難しいですね。
規制対応させ、お値段アップ
実際お金がかかるし、新しい電子部品を組み込むことになるのですから、お値段アップはやむを得ない……のですが、サイバー規制対応ってあんまりユーザーの目に見えるところではありませんから、印象としては単なる値上げ。そうなると年数が相当経過しているクルマですから販売台数に大きな悪影響がありそうです。
規制対応させ、目に見える商品改良やマイナーチェンジを行い、お値段アップ
一見すると良さそうな案ですが、かなり熟成されているMAZDA2ですから意外と難しそう。もちろんスポーツモデルとか特別仕様車の投入はできるでしょう。しかし、今回はベースグレードからすべて変えないといけませんので、単純に外装や内装を高級にして目を引くというのは難しいでしょう。しかも生半可な改良・マイチェンではそれにかかったコストに見合った販売台数増加を達成するのは相当困難でしょうからそこまでお金をかけられるか、という問題もあります。
上でも触れたロードスターの規制対応に伴う商品改良は、まさにこの選択肢だったわけですが、ぶっちゃけロードスターなら多少値段がアップしても買う人は買うという確信があったからできたことでしょう。
規制対応を含めてフルモデルチェンジ
これが一番ファンにとっては納得の答えだと思います。ただ、時代的に逆風なんですよね。日本は軽が強すぎてそのすぐ上のグレード的存在のコンパクトカーというジャンル自体がなかなか厳しいと言われています。そんな中おそらくお値段アップは間違いない新型をどのくらいの数売ることができるのか、その見込みを立てるのも難しいでしょう。しかも売れてもあまり儲からず、売れなければ大損ですから、トヨタのような巨大企業ならともかく、マツダクラスだとかなりリスキーな選択肢なのかもしれません。
また、上で書いたようにMAZDA2は世界でもまだまだ普通に売れていますし、そのことを考えると変に新型を出すよりも、日本を切って売れる国でこのまま売り続ける方が得策とも考えられます。ちなみにこのサイバー規制の対象になるのは日本や欧州などが中心なので、東南アジアなど対象外の国も多い。CX-3もまだまだガンバリ中ですし、欧州のMAZDA2は中身がヤリスですから無問題。
なお、東南アジア・オーストラリアマーケットではオーストラリアが重要な位置を占めますが、オーストラリアもこのサイバーセキュリティ規制の適用を受ける国になっています。でもマツダオーストラリアの責任者であるヴィネシュ・ビンディ氏が、まだ当面CX-3とMAZAD2の販売を継続すると仰っているらしいので、適用時期はまだ先なんでしょうね。たぶん。(詳しいことはわかりませんが、規制をいつ適用するかは各国の判断みたいですね。実際日本と欧州でも適用時期が異なっていますし)
こうしてみると仕方がなかったのかも
ワタシも個人的にはMAZDA2やめるなんてどういうことだ!? と思っていた方ですが、こうしてまとめてみると仕方ないと言わざるを得ないような気がします。どこに向かっても袋小路といった感じ。
マツダにとって最善の道は、儲けが小さくても「今のまま売れるだけ売る」だったと思うのですが、そこに立ちはばかったのがサイバーセキュリティ規制の壁、ということですね。
さいごに
まずは8月で生産終了、そして在庫がなくなり次第終了ということですからまだしばらく時間があります。
MAZDA2の後継車はその開発すらまだアナウンスもされていない状況です。VISION X-COMPACTがあったので、いずれはまたコンパクト群にも注力してくれるのかもしれませんが、とりあえず「コンパクトカー」がお好みの方はお早めにご検討ください。
CX-3の後継と目される、タイ生産の新型小型SUVがMAZDA2のニーズにもこたえられるものになる可能性もわずかにありそうな気がしますが、いざ発表されてみたらガチガチのSUVかもしれませんし。MAZDA2終了前にもう少し具体的な情報が出てくれるとよいのですが。
それにしても国内生産終了自体は仕方ないかなとも思うのですが、心配事も多いですね。
まずは単純にマツダの業績への影響です。なんと言っても2025年の実績でも国内での販売台数はマツダ全体の約16%を占めています。それがなくなって代わりがないのですから。もちろん国内のサプライヤーの業績にも悪影響があるかもしれません。
そしてやはり初心者やライトユーザーに優しいエントリーモデルがないということがとても心配。一応まだラインナップに残っているCX-3を除くと、一番安いのが約260万円MAZDA3 FASTBACK、そこに約272万円のMAZDA3 SEDAN、約277万円のCX-30が続きます。
MAZDA3 FASTBACKはエントリーにはとがりすぎ。同SEDANは良いクルマだとは思うんだけども、実際日本では全く売れてないからちょっと置いときます。CX-30はクルマ的には普段の足にも良いし、サイズやスタイル的にも女性や初心者でも扱いやすい部類になんとか入らないこともないですが、実質300万円からですからエントリー用にはちと厳しいんじゃなかろうか。ヤリスが170万円スタートですからせめて200万円前後のエントリーモデルがほしいところです。
ディーラーさん……大変だろうな。
こうして見るとCX-3とMAZDA2がなくなったらホントにマツダのラインアップはバランス悪いですね~。
こうして結局当サイトでは「次期新型小型SUV(個人的には次期CX-3)」に期待しましょう! ということになるのでした。
それではまた。






