どうもこんにちは。
個人的には2025年内あたりでの販売終了か……? と思っていたMAZDA2が、年末を前にテコ入れです。オドロキです。
ワタシが販売終了と思っていたことについては、以下の記事をご覧ください。
MAZDA2 テコ入れ内容は?
新機種体系概要(公式発表を編集)
- 15C Ⅱ
リアシート6:4分割可倒式シートバック、ダークティンテッドガラス(リアドア/リアゲート)で構成される「ユーティリティパッケージ」を標準装備。通勤・通学・買い物など、毎日の移動を快適にサポートするベースグレードとのこと。 - 15 BD i Selection Ⅱ
8.8インチセンターディスプレイ、コネクティッドサービス対応の車載通信機を含む「マツダコネクトパッケージ」(要するに新世代マツコネ)、「360°セーフティパッケージ」、「地上デジタルTVチューナー(フルセグ)」を標準装備。安全性と快適性を両立し、最量販モデル「15 BD i Selection」を更に進化させた。 - 15 SPORT Ⅱ
スポーティな走りに加え、「運転席&助手席シートヒーター」「ステアリングヒーター」を標準装備。快適性と走りを両立した上級グレード。 - 15MBおよび15SPORT+と助手席回転シート車は、装備、価格ともに変更なし。
後述しますが、「テコ入れ」と書いたのは、商品改良とかマイナーチェンジではなく、あくまでも機種体系の変更だからです。インパクトを与えるための変更ではなく、より売りやすく、買いやすくするための整理といったところでしょうか。見た目とかが変わるわけでもないので写真は上の一枚のみで……。
MAZDA2がなくなってしまうと、エントリーモデルがなくなってしまうことになります。主力車種はどれを見ても高級感にあふれ、コスパも優れているマツダ車ですが、やはり一般的なブランドイメージで言うとラグジュアリーブランドには至ってはいないと思われます。そのようなメーカーにエントリーモデルに最適なコンパクトカーがないというのは、若年層やライト層、女性を取り込みにくくなるという点でとても心配でした。
ですから、ただの機種体系変更とは言え、とりあえず延命する方向になったというのは喜ばしいことではあります。
CX-3にテコ入れは?
さて、MAZDA2も好きなワタシではありますが、やっぱり一番気になるのはCX-3の今後です。
ワタシが入手した情報は……
- MAZDA2の終了は本決まり
- そのあとにCX-3も終了する見込み
- 時期的には年内か年明けか?
こんな感じでしたので、もしかしたらCX-3も延命が……!?
ただし現時点では、CX-3については全く動き無しです。新型小型SUV(すなわち次期CX-3!)の開発が始まっていると言われているだけに、むしろCX-3だけ先に販売終了という線もあるような気がしてコワいですね。
※ 新型小型SUVはCX-3の後継だと考える根拠は以下の記事をご覧ください。
新型がでるんならイイじゃん? と思われるかもしれませんが、CX-3の一番の売りは「美しいデザイン」ですから、全く具体像がでていない今の状態では、次もカッコいいとは言い切れません。ですからせめてプロトタイプの情報が(スクープ記事でもいいから)出てくるくらいまでは現行車が残ってほしいんですよね~。新型のプロポーションが残念だったら、現行車で買い換えたくなるかもしれませんし。
特に最近のマツダはドライバーを大切にはしているのでしょうけど、どちらかというと同乗者を含めた全員の快適さや楽しさを前面に打ち出す方向性であるように思います。(ロードスターはおいといてw)
新型CX-5も宣伝の仕方が完全にコンフォート寄りですし、最近のSUVシリーズの日本向けコンセプトである「技術って、愛だ。」もそう。「クレヨンしんちゃん」コラボでファミリー層にスリスリしてますしねぇ。
別にこういう方向性が間違っているとは思いません。むしろ、少なくとも「日本で売る」事を考えると当たり前に正しい方向性だと思います。
ただ、CX-3はそういう当たり前の売れ線から外れていることなんて百も承知でやりたいことを突き詰めたからこそ、このデザインで発売できたものですから、今のマツダの路線だと次期CX-3もそういう「当たり前のクルマ」になってしまう可能性がそれなりにあると思われ、だからこそ単純に「新型を待てばいいじゃん」とは思えないのです。
まあ、CX-3のデザイナーさんも「主力車種じゃないから挑戦できた」というようなことを仰っていましたし、それは次期CX-3も同じでしょうから(新型小型SUVは日本・アジア向け)同じように「新しいモノを造る」という意気込みでカッコいいのを出してくれるかもしれませんけれど。

そんなわけで、なんとか現行CX-3も極力延命を……とは思うものの、以前の記事でも触れた「サイバーセキュリティ規制の壁」問題がありますから……どうでしょうか?
とりあえず、しばらくは静観するしかありますまいw
MAZDA2はこれでしばらく安泰……なの?
そんなCX-3から再びMAZDA2に焦点を当てますが、今回のテコ入れによって当面安泰になるのかというと、それほど安泰でもないような気がします。
まずは、上で触れたサイバーセキュリティ規制の壁問題です。これは残念ながらテコ入れMAZDA2でも解消されてはいないのかもしれません。
テコ入れに対応した諸元表やパンフレットも公開されていますが、マツコネのコネクティッドサービス車種別一覧では、やはりMAZDA2はCX-3と同じく引き続きOTA(無線)でのソフトウェアアップデートには対応していないようです。これは両車が規制対応できていないのではないかと考えた根拠でもあります。
詳しくは上でも紹介したこの記事の「CX-3がなぜヤバいのか?」の項をご覧いただくとして、要するにOTAでのアップデートに対応している車種だと、現時点で規制をクリアしている必要があるのですが、対応していない車種は2026年5月まではそれが猶予されており、MAZDA2やCX-3が新型マツコネを搭載しつつOTAアップデートに対応させていないということは、現状、規制への対応が出来ていないからではないか? ということです。
コネクティッドサービス車種別サービス一覧(公式内のPDFにリンクしています)
難しい問題ですので正確性は保証しませんが、もしこの推測が正しいとすれば、テコ入れMAZDA2も、さらに規制への対応を行わない限り来年5月までの命……ということになってしまうわけです。エントリーモデルの必要性をマツダが重視してなんとか規制対応して販売継続していただきたいところです。
もちろんそこに乗っかってCX-3も規制対応して延命してほしいというのがワタシの真の狙いです。
そして、もうひとつの不安要素が、今回のテコ入れ……上でも触れましたが、マイナーチェンジとか商品改良とかじゃなくって、あくまでも「機種体系の変更」なんですよね。ですからマツダ自体の扱いもとても小さなものです。公式トップで紹介されているわけでもなく、MAZDA2のページですらしれっと新グレードが並んでいるだけで、変更したことすら触れられていないのです。(2025年11月22日現在)
今さらお金をかけろとは言いませんが、ちょっと扱いが雑すぎるように思うのですが、みなさんはどう思われますか?
さいごに
Japan Mobility Show 2025でMAZDA VISION X-COMPACTが発表されて、将来的には「マツダのコンパクト」に一縷の希望は持つことが出来ましたが、公式の発表を見る限り、これは短期間で市販モデルに直結するものではなさそうですし、2026年でMAZDA2が販売終了してしまうと相当な期間、マツダのコンパクトは空白になる可能性が高いと思われます。


何度も言ったことですが、やはりそれは悪手だと、ワタシは思います。
コストの問題とか、ワタシにはわからない事情はあるのでしょうし





