どうもこんにちは。
今回は洛陽三十三所第二番札所である、誓願寺に参拝いたしました。
タイトルの「CX-3と往く」は今回も大嘘です。……だって洛陽三十三所は京都市内ど真ん中だからクルマじゃない方が便利なところも多いんです。
誓願寺ってこんなお寺さん
洛陽三十三所観音巡礼 第二番札所
その他公式記載の参加霊場
- 新西国三十三観音霊場 第十五番札所
- 洛陽六阿弥陀霊場 第六番札所
- 円光大師法然上人二十五霊場 第二十番札所
- 鑑知国師西山上人十六霊場 第九番札所
- 慈摂大師真盛上人二十五霊場 第六番札所
公式サイトによる概略
誓願寺は京都の中心地、新京極通りのど真ん中にある「浄土宗西山深草派」の総本山です。 創建は、はるか飛鳥時代まで遡り、その長い歴史の変遷の中、法然上人、西山国師、立信上人と続く浄土門の聖地として…、 また深い山間ではなく、「街の中にあるお寺」、「暮らしに密着した信仰の場=念仏道場」として人々に愛され続けてまいりました。
そのためか誓願寺にゆかりの深い歴史上の人物も大変多く、ことに清少納言、和泉式部、松の丸殿といった女性たちからの深い信仰を集めたため「女人往生の寺」とも称され、そのほかにも落語の祖と呼ばれる「策伝上人」や謡曲「誓願寺(世阿弥作)」に謡われるなど、落語発祥の寺、芸道上達の寺としても広く信仰を集めております。
誓願寺のご案内
詳しくは以下のサイトをご覧ください
ロケーション&CX-3的オススメ度
住所 : 京都市中京区新京極通三条下ル桜之町453
(下の地図の2番です。拡大してご覧ください。左上のでインデックスが表示されます)
CX-3で訪問オススメ指数 : 20%
新京極、寺町、錦という地元民的にも観光客的にも京都で最も人が多い(であろう)商店街。その新京極沿いにあり、かつ寺町のすぐそば、錦にも徒歩五分程度という素晴らしすぎるロケーションです。
近くにはコインパーキングはたくさんありますが、それでもクルマで行くことはオススメはしません。なぜならば、誓願寺だけに寄って帰るにはステキすぎるロケーションなのに、コインパーキングがバカ高い(20分300円とか400円が相場)からです。
上の地図をご覧いただくと誓願寺を中間地点とする「六角堂 頂法寺 から 仲源寺へのルート」がありますが、これは六角堂から錦市場を通り、寺町or新京極を通って誓願寺へ。そして先斗町を散策しつつ祇園・南座前を通って仲源寺へ至るという、観光散策ルートとして文句なしのルートです。で、この錦も寺町も新京極も先斗町もすべて車は通行できません。
ワタシのように近場の人がふらっと寄るならクルマでも良いでしょうが、遠方からならこのような理由からクルマはオススメできませんねぇ。
訪問記
上で書いたとおり、京都市の観光商売の中心地に鎮座する誓願寺。
ワタシはシリーズ前回記事の六角堂の近くに職場がありますので、この誓願寺へも徒歩10分程度というところ。当然数限りなく前を通っていますし、誓願寺の存在も知っていました。
でも、入ったことはありませんでした。
まあ近所にあるし、なんとなく……っていうこともありますが、失礼ながらぱっと見がそんなにそそらない。
和風のお堂の形をしているものの、あからさまに鉄筋コンクリートですw 別に鉄筋コンクリートが悪いわけではないのですが、やっぱふと立ち寄って参拝しようと思うにはもひとつ風情がね……。スミマセン。
でも、今回参拝してお寺のことを調べてわかったのですが、誓願寺は戦乱の影響などもあって今までなんと10回も火災に遭ってきたとのことで、この鉄コンのお堂は昭和39年に再建されたものということです。燃える度に信者さんの力を集めて再建されてきたということですし、この鉄筋コンクリートには「今度こそ燃えないように」との想いも詰まっているのかもしれませんね。
それに何というか、この寺町三条あたりの商店街の雰囲気に合っていないこともないですw
とまあ、そんな感じでずっと入ったことがなかった誓願寺さんに参拝。
建物の外観にはそれほどみるべきものはありませんが、お堂内部はなかなかどうして古式ゆかしい堂々たる造りです。まずは御本尊様にお参り。
鎌倉から南北朝時代あたりの作とされる御本尊、阿弥陀如来像にお参りして御朱印を……って、ここで注意です。
洛陽三十三所は観音巡礼ですから、この御本尊が対象ではありません。こういう場合、本堂に一緒に並べられているケースもありますが、誓願寺の場合は本堂内、御本尊に向かって右手に別で祀られています。
仮にも三十三所巡礼という名目でお参りするなら、御本尊を拝んだのちにきちんとコチラもお参りしなくてはいけませんね。そんなわけで、今度こそ御朱印をいただきました。
御朱印
ありがとうございます。
さいごに
やっぱりワタシのような不届き者が多いのか、前は観光客でごった返している割には参拝客はそれほど多くはありません。(それでも常に誰かいらっしゃいますけどね)
でも、飛鳥時代の創建という非常に歴史のあるお寺で、観光名所というよりは地元の人たちが日常の信仰を捧げてきた、街と共にあるお寺だと感じました。
はじめは奇妙に思えた鉄筋コンクリートのお堂も、慣れてくるとむしろ個性。寺町六角の広場の景色には欠かせない存在です。
などとカッコいいことを言いつつ、ずーっと参拝せずにスルーしてたんですよねw でも、今回キチンとお参りできて良かったです。これも巡礼を始めたおかげですね。
CX-3よ……もうちょい待ってね。街の中心を抜け出したらアナタの出番だから!
それではまた。