CX-3 ベトナムでの組み立て開始!

どうもこんにちは。

安定と安心のつらつらとMAZDAさんにて面白いニュースが掲載されていました。

最近ベトナムではCX-3の商品改良モデルが発表されており、他のASEAN諸国と同じくやたらCX-3が盛り上がっているところでした。(タイ、インドネシア、オーストラリアなどの最近のCX-3商品改良情報、販売状況などは以下の記事で紹介しています)

CX-3がベトナムで商品改良モデル発表に合わせて現地組み立て開始!

そんな中、今回発表されたのは「今までタイからの完全輸入だったCX-3について、商品改良モデル発売と共にベトナムでの組み立てを開始する」というものです。

ベトナムで一から造るのはなく、組み立てを行うということのようで、これだけ見れば私たち日本人からするとそれほどインパクトがあるニュースだとは感じにくいところ。

ベトナムNew CX-3の勇姿

しかしマツダとCX-3の動きを踏まえるとなかなかに興味深いニュースです。

この記事でも触れましたが、今年になってマツダはタイへの投資と新モデル投入計画を発表し、タイ首相と毛籠社長の会談が行われました。そして、今回はベトナムでマツダ車(他にもKia、ヒュンダイ、プジョーなども)の生産を行うチュオンハイ自動車(通称TACHO - タコ)に代表団を派遣し、長期的視野に立ったさらなる協力関係の発展を確認したというニュースも出ています。

新型CX-3 発表セレモニー(上記記事より引用)

興味深い点 その壱 - 東南アジア・オーストラリアへの注力

米国偏重とも言われていた最近のマツダですが、ここへ来て中国や東南アジア・オーストラリアに地味~に力を入れてきているような気がします。それも単にそれらの国での販売だけではなく、生産面も含めての注力です。

単純に考えると「トランプ関税のせいじゃね?」とも思えますが、それだけでもないでしょう。実際、ASEAN諸国とオーストラリアの自動車販売数は2024年度で合計400万台を優に超えており、これは日本とほぼ同規模と言えるレベルです。もっとも中国は3,000万台、米国も1,600万台を超えていますので、だからアメリカを軽視できるという話ではありませんが、それでも力を注ぐ価値があるマーケットだということはわかるでしょう。

ただ、今の時代、力を注ぐと言っても単に日本車を輸出すれば良いというわけではありません。トランプ関税だって結局のところ現地で生産しろ、アメリカに投資しろということであって、これは他の国でも普通に考えることです。ですからマツダは先手を打ってタイに投資し、アジア・オセアニア向けの電動車の生産拠点にすべく先の動きにつながったのだと思います。

もっとも、今回のベトナムでのCX-3組み立て開始自体は、今まで生産していたCX-8、MAZDA6の生産終了を受けてのことかもしれませんが、経営陣の派遣の動きは明らかにベトナムでの販売、生産の強化を目論んでのものと思われますし、トータルでやはりマツダの東南アジア・オーストラリアにおける注力を象徴づけるニュースとしてみることが出来るように思われます。

興味深い点 その弐 - CX-3 イイ感じじゃね?

当ブログが注目するのはやはりここ。

CX-3ですよ。

タイ、インドネシア、オーストラリアそしてベトナムと、商品改良モデルが次々と発表されていますが、生産はタイに頼り切りの状況でした。これがベトナムでの組み立て開始。なんだか発売から10年以上経過したモデルとは思えない活発さです。

商品改良モデルがいまだに次々と発表されているのは、実際に現地で売れているからなので特に不思議ではありませんが、ベトナムでの組み立て開始のニュースと合わせて考えると、これはやはり「当面CX-3は続く」ということの裏付けになると考えます。

2027年の次期CX-3発表まではこのまま行くであろうことを改めて確信しました。ついでに、それならわざわざ日本での販売をやめるはずもないよね、というのは以前の記事でも書いたとおりです。

で、ベトナムでの組み立て開始についてはタイ工場の電動車生産用設備の整備を念頭に置いているのか……? とも思ったのですが、この組み立てがベトナム向けの車両にとどまるものなら規模的には小さいのでそこまでの効果はないかな? でも、もしかすると軌道に乗ってきて、次期CX-3(HEV)生産のめどが立ってきたら、現行CX-3の組み立てをもっと大規模にベトナムTACHOに任せて、その間にタイ工場のリニューアルを……これはさすがに妄想ですけど、タイ生産でベトナム組み立てを経てアジア・オセアニア各国への輸出というのがコストや税金面で大きな障害にならないのならあり得るようにも思えます。(さすがにそこまでは知識不足でワカリマセンw)

さいごに

いやぁ、今年前半はやたら「CX-3販売終了」というニュースを目にすることがあり、ワタシ自身全くそうなるとは考えていなかったものの、有力メディアなんかでもそんなニュースを出していたのでプンプン気分(+ 不安少々)でそんな情報を眺めていました。

そこから考えると最近は明るいニュースばかりで楽しいです。(マツダ自体のニュースはそうでもないけどw)

タイ!

インドネシア!

ベトナム!

オーストラリア!

そして……日本!!

に……日本……?

現在展開中の「技術って愛だ。」のSUVシリーズ。

画像にも動画にもCX-3が……いない!!!

何やってんの!!!?

ホンマにエエ加減にせえよ……と、ワタクシ結構本気でお怒りです。ここに愛などない。

それはさておき、やっぱり今の流れで気になるのはMAZDA2ですね。一向に信憑性のあるモデルチェンジの噂が流れてこず、聞こえてくるのは消滅とか全面的にヤリスOEMへ、とかそんなのばっかり。次期CX-3がMAZDA2とは明らかに分離している感じですからワタシもちょっと不安です。

利幅が小さいのに競争が激しいこのセグメントの新型を開発する余力がないのではないか? という声も聞こえてきますが、かつてマツダの救世主ともいわれた初代デミオから続くこの流れ。なんとか途絶えませんように。

……ワタシがCX-3に出逢ったのも、MAZDA2にひと目ぼれしたからなんですから。(その顛末は↓の記事から)

マツダさん! 頼みますよ! 色々と!

それではまた。

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