どうもこんにちは。
廬山寺ってこんなお寺さん
洛陽三十三所観音巡礼 第三十二番札所
その他公式サイト記載の参加霊場
- 京都七福神
比叡山天台18世座主元三大師良源によって天慶年中(938年~947年)に船岡山の南に創建されました。寛元3年(1245年)に法然の弟子である覚瑜が船岡山の南麓に再興、中国の廬山にならって蓮社を結び道俗貴賎が群集し、廬山天台講寺と号しました。
室町時代に応仁の乱で焼失した後、元亀2年(1571年)、織田信長の比叡山焼き討ちは正親町天皇の女房奉書により免れましたが、天正年間(1573~1593)に現在地に移転してまいりました。度々の火事のため、現在の御仏殿(通称本堂)と御黒戸(通称尊牌殿)は寛政6年(1794年)、光格天皇が仙洞御所の一部を移築し、女院、閑院宮の御下賜でもって造営された。明治維新までは御黒戸四箇院と云って、宮中の仏事を司る寺院が四ケ寺ありその中の一つでありました。けれども、廃仏毀釈により宮中より天台宗にお預けになり、明治天皇の勅命により当山のみが復興され現在は天台圓淨宗として今日に至っております。
廬山寺公式サイト - 沿革より
あと、紫式部の邸宅跡があることでも有名ですね。ただ、略歴をみるとわかるとおり、廬山寺自体は天正年間(安土桃山時代)に現在の場所に移転してきたものですから、この位置に邸宅があったというだけで、廬山寺とはそんなに関係ないんじゃないかと勝手に思っています。
また、明治維新まで宮中の仏事を司る御黒戸四箇院(廬山寺、二尊院、般舟院、遣迎院)の一つであったことから、慶光天皇廬山寺陵をはじめとして多くの皇族の陵墓があるとのことです。
御本尊
阿弥陀如来及両脇侍坐像 3体 平安末~鎌倉時代(国指定重要文化財)
洛陽三十三所の御本尊
木造如意輪観音半跏像(現在は京都国立博物館に寄託)
御詠歌
これもまた くらいもたかき てんのうじ さながらにはや くもいなるらん
詳しくは以下のサイトをご覧ください
ロケーション&CX-3的オススメ度
住所 : 京都市上京区寺町通り広小路上る北之辺町397
(下の地図の32番です。拡大してご覧ください。左上のでインデックスが表示されます)
CX-3で訪問オススメ指数 : 70%
京都御所のすぐ東ですね。
縦に並ぶ護浄院(3番)と革堂 行願寺(4番)と合わせて散策しつつまとめて回るのもちょうど良い距離です。(一番北の廬山寺と南の革堂がだいたい1㎞程度)
京都市内でもこのあたりまで来るとコインパーキングもまともなお値段(30~40分あたり200円程度)になってきますので、クルマを駐めて京都御所内の散策と合わせて一気に回るのも良いでしょう。御所のそばですし、護浄院のすぐ近くに地方法務局もありますからパーキングは何なりと見つかるでしょう。
公共交通機関を使う場合は、最寄りは京阪の出町柳か神宮丸太町になります。でも、地下鉄烏丸線の丸太町駅、今出川駅からだとほんの少し遠くはなるものの、御所の中を散策しつつ向かうことができますから、阪急電車やJR京都駅経由で来られる方はコチラの方が楽しいかもしれませんね。
市バスなら「府立医大病院前」が最寄り。いっぱい路線がありますから適当に探してください。京都駅や四条河原町から一本で行けます。特に多いのは205系統か3系統かな?
訪問記
今回は絶賛お仕事中の訪問です。もちろんアポイントの合間ですよ! サボってはいませんw
冒頭に載せた写真が山門ですが、その隣に「紫式部邸宅址」と刻まれた石碑がある入り口があります。
でも中に入ったらつながっています。そんなに広いわけでもないので、なぜ別の門があるのかよくわかりません。
境内は簡素な感じ。
京都の街なかなら珍しくはない、小ぎれいな小寺院といった雰囲気です。
もしかすると、本堂と源氏庭がすっごく素晴らしいのかも! ……かも?
ええ、そうなんです。こちらは本堂と源氏庭を拝観は有料なんですね。(大人500円)
もちろんそれをとやかく言うつもりはないのですが、なんせお仕事中なものでゆっくり見ているほどの時間がなかったので今回はスルーしてしまったのです。中途半端な訪問記でスミマセン。ホントの見どころはみなさまご自身の目でご確認を! ……ゴメンゴメン。
それでは御朱印をいただくにも、参拝ができないじゃないか! と思いそうですが、それはダイジョウブです。山門の正面に見える元三大師堂に洛陽三十三所御本尊の観音様のお前立ちが安置されていますので、そちらを参拝すれば大丈夫なのです。……ん? お前立ち?
お前立ちというのは、秘仏だったりして実際に見ることができない仏様の身代わりみたいなものです。上に書きましたが、洛陽三十三所御本尊の如意輪観音半跏像は現在、京都国立博物館に寄託中とのこと……。秘仏で見られないのは別にいいんですけど、ここにいらっしゃらないとなると……これってホントに巡礼になんの? とかちょっと思いましたけど、まあそういうものだと割り切るほかありませんねw
まあ、ワタシにとってはしょっちゅうこの近くを通る場所ですので、またいずれちゃんと本堂や庭園も拝観させていただこうと思いますし、国立博物館にも行きたいですね。
御朱印
というわけで、御朱印も有料入口の横にある勝手口みたいなところでいただくことができます。
紫式部邸宅址の御朱印もあるようですが、それってもはや記念スタンプとちゃうんかと心の中でツッコみつつ、洛陽三十三所の御朱印を拝受いたしました。
さいごに
なんだかあまりに紫式部寄りな感じがして色々ツッコみまくりの文になりましたが、大通りから少し入っただけでずいぶん閑かな雰囲気になるもので、参拝は気持ちよくさせていただきました。
こういういらぬツッコミをしてしまうあたり、まだまだ巡拝の心構えができていないということなんだろうなと反省です。
これからも巡礼を重ねる中で、そのあたりも成長できるように精進しようと思う次第です。
それではまた。