どうもこんにちは。
相変わらずCX-3をこよなく愛しているふりっぷです。
CX-3といえばマツダ、マツダと言えばBe a driverそして人馬一体。
ワタシもCX-3との人馬一体感をより高めるため、日々精進しております。まあ楽しく運転しているだけですけれども。
今までの記事でも、CX-3のドライビングポジションやペダル配置のステキさを書かせていただいておりますが、ひとつ言っていなかったことがあります。
それは、ワタシはクルマを運転する時は靴を脱いでいるということです。
もちろん、他人の車や社用車を運転する時は靴を履いたままですので、別に靴を履いたまま運転できないわけではありません。また、極度のきれい好きで土足厳禁にしているわけでもありません。
単にその方が快適だからなんですね。仕事でクルマに乗ることの方が割合的には多く、お仕事は基本スーツですので靴も革のビジネスシューズです。そうすると、そのまま運転しているとなんか窮屈だし夏は蒸れるし、まあそんな感じなのです。
ちなみに脱いだ靴は足元のスペース後ろの方に置いておくとまったく邪魔にもなりません。理屈では色々問題を指摘できそうな感じですが、このスタイルでもう20年は運転していますので、危険が無いと個人的には確信しております。
靴を脱いで運転するメリットとしては、とにかく足が楽で快適ということや、車内が汚れにくいということは当然として、足裏でしっかりペダルを感じることができるので繊細な操作にもつながる気がします。また、CX-3に乗ってから思ったことですが、オルガンペダルを足裏全体で踏む感触が超快感です。吊り下げ式ペダルでは感じたことのない感覚です。
ただ、CX-3に乗換えて真面目に運転するようになって以来、素足だとブレーキの踏み込みが微妙に不安定さがあるように感じるようになりました。停車する時は特に問題ありませんし、強く踏むのも大丈夫。ただ、ワインディングの際などブレーキングを微妙に調整する際に少し不安定な感覚があり、固めの靴底で均一的に踏める方が向いているように思ったのです。(オルガンペダルの方はまったくもって問題を感じません。なぜでしょうね?)
そこで、一度靴を履いてみようかなと思い立ったわけです。
ただ、普段の靴で運転しはじめてしまうと、土足ですから、たまに靴を脱いで運転を……というわけにもいきません。全体的にはあの開放感は捨てがたいので、その時に応じて靴を脱いでも大丈夫なようにしておきたいわけで。
ということは、運転専用の靴を持ち込むほかありません。それなら運転に向いた靴を履きたいよね、ということで、早速ネットで検索してみました。
ドライビングシューズとは?
一応ドライビングシューズというカテゴリはあるようです。初めて知りました。
さらに調べてみると、単にドライブに向いている普段使いの靴からかなりドライブに特化した靴やレーシングシューズなる完全特化したものまで色々あるようです。共通しているのは、以下の特徴です。
- ソール(靴底)が薄めでペダルの感触を掴みやすい
- ソールが滑りにくいゴムなどの素材でできている
- ソールが、かかと部分をくるむように接地面より少し上まで続いている
- ソールが平坦な造りになっている
- 比較的細身のシルエットのものが多い。幅が広いと邪魔になるかららしい
やはり足裏でペダルを捉える感覚というのが重要視されているようですね。普通のシューズで運転するにしても、できるだけソールが薄く、平坦なものを選んだ方が運転しやすいと言うことになりそうです。靴のタイプとしてはスニーカータイプからカジュアルタイプ、スーツでもいけそうなもの、本格的なレーシングシューズまで色んなタイプがあるようです。
ワタシの場合は以下のような条件で探しました。
- クルマに乗って履き替えるので、履きやすいもの(都度靴紐を結ぶようなものはNG)
- 仕事中、たまに履き替え忘れても違和感が大きくないもの(スーツですからスニーカータイプなどはアウトですね)
- 靴底は極力薄いもので、車外での普段使いの実用性は無視(基本車中専用ですし、ペダルの感覚を掴みやすいことが最優先。やはり今までが靴なしでしたから、それに近い感覚が欲しいところ)
その結果、選んだのはこちらの商品になります!
スペリー トップサイダー ダヴェンポート ベネシアン
ブランド : SPERRY TOPSIDER(スペリー トップサイダー)
品名 : DAVENPORT VENETIAN DRIVER (ダヴェンポート ベネシアン ドライバー)
色 : AMARETTO
型番 : STS23197
【注意】この記事の商品リンクはABC-MARTの楽天市場店の商品にリンクしており、ワタシも実店舗のABC-MARTで購入しています。しかし楽天内の他のショップで2万円~3万円台で同じ商品が販売されていますのでご注意を。別にぼったくりとかではなく、独自に輸入して高くなるなどの理由はあると思いますが、高いものは高いので。Sperry社認定の日本の正規ショップリストは以下のサイトをご覧ください。
定価1万円超えと、運転専用の靴としては結構なお値段です。ワタシはファッションブランドに関しては無知もいいところで、全く知らなかったのですが、このSperry(スペリー)というメーカーは1935年から続く老舗で、世界で初めてデッキシューズを造ったというとても由緒正しいところだそうです。それならこのお値段も妥当だと思えます。
皮は天然皮革で、ソール以外はスーツ姿に合わせても悪くなさそうな高級感があります。色も三色ありますので、黒だと特にイケそうですね。
でも、この特異な靴底がスーツでの使用に待ったをかけます。極薄でかかとまでしっかり覆われています。車内を土禁にしないなら、クルマを駐めてまわりをウロウロするくらいは問題ありませんが、しっかり歩き回るのはダメです。地面の状態がかなりダイレクトに足裏に伝わるくらいの薄さですからたぶんすぐに足の裏が痛くなりますよ。
あと、靴底が写っている写真を拡大していただければわかりますが、ゴム製のソールは足の動きの柔軟性を確保するためでしょうか、いくつにも分割されています。そしてその間のスペースはそのまま靴本体と同じ本革で縫い目が走っていますので、防水性は皆無と思われます。
このように、どう考えても完全にドライブに特化したこの商品ですが、ABC-MARTの店頭では特に「ドライビングシューズ」と銘打たずに販売されていました! どうやら応対してくださったスタッフさんも知らなかったみたいです。新規オープンしたばかりのお店でしたので、不慣れなスタッフさんだったのかな? でも、スタッフさんと相談しつつ普段使い用としてこの靴買ってしまったら……まあ、返品でしょうねぇ。
ちなみに上に掲載しているABC-MART楽天市場店では、ちゃんとドライビングシューズである旨明記されていますよ。
ドライビングシューズを履いていざCX-3へ!
早速CX-3に乗り込み、運転してみました。
一般的な視点で感想を言いますと「とても素晴らしい」出来だと思います。
ペダルに足を乗せている感触をしっかり感じつつも、素足よりも均等に力をかけやすく、ワタシが問題だと感じていたブレーキ踏込み時の不安定感も明からに改善されました。
また、ゴム製のソールは、フロアマットの上でもグリップ力を発揮してくれますし、かかと部分が素足のかかとそのままの丸い形状で、かつゴム製のソールで覆われていますから、素足に近い感覚ながらもグリップは維持しつつ、かかとを支点に足を自在に動かすことが出来ます。
ワタシとは逆に、普通の靴を履いて運転している方がこの靴で運転しても、かなり運転しやすくなるのではないでしょうか?(多少慣れるまでの時間はかかるのかもしれませんけど)
ただ「一般的な視点で」とお断りしたのには理由がありまして、ワタシ独自の視点で見ると、ちょっと大きな問題があったのです。
ワタシにとっての大問題とは?
以前の記事の「ドライビングポジション」の項に書いたのですが、ワタシはCX-3に乗る時はアクセルとブレーキの踏み替えの際に、かかとごとスライドさせるスタイルを採っているのです。アクセルにもブレーキにも足を正対させる感じです。
もうおわかりでしょうか?
このドライビングシューズを履くと、かかとのスライドがかなりやりにくくなるのです。ゴム製のソールがしっかりグリップしてくれているからです。慣れの問題かとも思いましたが、一日乗っていても変わりません。そりゃそうです。いくら慣れようがグリップ力は変わりませんから。
ならばと、かかとをスライドさせる時に微妙にかかとを浮かせたらどうだろうとも考え、試してみましたが、これも良くありませんでした。浮かす量が少なすぎれば引っかかるし、浮かしすぎると操作が遅れますし、そもそもバタバタしすぎてやってられません。っていうか、それなら今まで通り素足で運転する方がよっぽどエエわってことですw
そこで、涙をのんでかかと固定の足先クルクルに戻してみることにいたしました。
オルガンペダルの良さを堪能するためには足をペダルに正対させ、しかも足裏全体で踏み込むようにしたいものですが、完全にそうしてしまうと、ブレーキに踏み換えるのに足先を上げる角度も大きくなるし、ムリに内側(左側)に足をひねるような感じにもなってしまいます。
足先を上げる角度が大きくなるってイメージ沸きますかね? オルガンペダルを足裏全体で踏み込もうとすると、かかとの位置をオルガンペダルの根元まで前に出すことになります。そうするとブレーキペダルを踏むために必要な足の角度がおおきくなってしまうのですが……↓こんな感じです。
要するに、アクセル優先だと位置Aだけど,ブレーキに踏み換えるのが大変、ブレーキ優先だと位置Bになるけどオルガンペダルも足先で操作する感じになってしまってもったいなさ過ぎるということ。そこで、さらに丸一日かけてこの位置AとBの妥協点および、左右位置の妥協点を探り、なんとか最適と思われるポイントを見つけることが出来ました。
なぜ丸一日かけたのかというと、同じかかと位置でも、今度はシートの前後位置、上下位置によって操作感が変わってくるからです。結局かかとの最適ポイントを探るために、シート位置自体も細かく調整していたので時間がかかったということですね。(例えば椅子に座って試してみるとすぐにわかりますが、膝が曲がっている状態より伸びている状態の方がつま先は上げやすいですよね)
いやぁ、せっかくのCX-3ドライブをより充実させたくて、ドライビングシューズを買ってみたというだけのはずが、えらく深く考える事態になってしまってオドロキです。まあ、とにかくしばらくはこれで試してみようと思います。
ではまた。