皆さま、ごきげんよう。
University of Caille 人類学部第7調査班 首席研究員のSaaren Arma(サーレン・アルマ)です。
さて、今週は文献調査と翻訳のため現地調査に赴くことができませんので、今週新たに第7調査班研究記録に追加された文献について報告させていただきます。
まずはこちら。
Directive Enforcement Department – DED・執行指令局
私の知り合いが「DEDサイトを攻略したいなぁ」と言っていたので、私が「DEDとはなに?」と尋ねたところ、よくわからないとのことでした。復活が可能なカプセラとは言え、曲がりなりにも命をかけて赴く戦場の名の由来くらいは知っておいた方が良いのではないでしょうか?
その知り合いだけならどうということはありませんが、もしかすると他にも知らない方がいらっしゃるかも知れないと思い、予定外ではありましたがDEDの基本情報についての文献を少数言語に翻訳し掲載いたしました。
次はこちら。
これは私たちガレンテ連邦に属する人々の性質を簡潔に記した文献です。あくまでも「ガレンテ連邦人」についての包括的な記述になっていますので、それを構成する各民族についての個別の記述についてはもうしばらくお待ちいただきたいと思います。現在、鋭意編纂・翻訳を進めております。
なお、この種の各国の基本的情報に類する文献は、他の文献と同じくその出所により「NEW EDEN 人類学大事典」「第7調査班クロニクル書庫」にそれぞれ掲載されていきますが、それとは別に「NEW EDEN 国家・勢力総覧」にも参照先として掲載していきますので、調査の進展に合わせてそちらをご確認ください。
最後にこちらを。
先週、このNEW EDENで最も有名な生物のひとつである「フェド」についての調査報告並びに文献の紹介をさせていただきましたが、そのフェドと同じくPalpis VIを由来とする生物である「黒鳥」についての文献を掲載いたしました。フェドとは違って唯一無二と言えるほどの存在感や利用方法があるわけではありませんが、その分それにもかかわらずアマーやミンマター星系をはじめとして、その他の星系にも広まり、野生種としても各惑星で繁栄していることは奇跡と言えるのかも知れません。
もしかするとPalpis VIには、強靱な生命を生み出す、まだ知られていない秘密が存在しているのかも知れませんが、今のところそれは私の調査範囲ではありません。なぜなら私の所属は「人類学部」ですから。
仮にその秘密が発見され、それが人類に関わってくる時が来れば、あらためて調査をすることになるでしょう。そのような日が来ることを私は密かに楽しみにしています。
今日は文献の更新報告のみになり、申し訳ありません。文献自体の編纂・翻訳の作業を進めることが肝心で、それがあってはじめて私の現地調査も意味のあるものとなりますことをご理解くださいませ。
それでは本日はこの辺で。
University of Caille 人類学部第7調査班
首席研究員 Saaren Arma