前回、宇宙庶民ふりっぷの「服を買ってやるから」という甘言に乗せられて、うっかり製造業責任者に就任してしまったなおみん氏。約束通り服は買ってもらったが、まさか作業着だったとは。でもまあちょっと知的な感じの服だったので、これからは博士を名乗ることにしたのでした。
資格も何もないド素人なので、まさに経歴詐称だけど、詐欺でも殺人でも強盗でもOKなんだからきっとNO問題。
こうして、まんまと生産業責任者に引っ張り出されたなおみんは、さっそく事業計画を立てるべくふりっぷと会議を始めます。そして会議の結果、とりあえず事業なんてこと以前に基本的なモノの作り方を勉強しないといけないということに二人は気づいたのです。
こんな小さな第一歩も確かに第一歩なのだ。
理屈としては製造業というものは単純で、いかに安く・たくさん造って、いかに高く・たくさん売るか。それに尽きる。ではそれをこの世界で行うために必要なことはなんでしょう? まずは大まかな全体像を考えてみました。
投資
商売には投資がつきものです。この世界で製造業を営むならば、意外に莫大な投資が必要になりそうです。
- ブループリント購入費用
- 当面の材料費
- スキルブック購入費用
普通なら銀行からの融資を受けたりして初期投資に充てたりしますが、ここはNEW EDEN。少々事情が異なります。そう、初期投資分も自分で稼がないといけないのです。ワタシはとりあえず、戦闘や探検で稼いだお金やジャンク品を売ったお金を初期投資に回そうと思います。
軌道に乗ってきたら製造部門のみでその辺の再投資にも回せるといいなぁと思います。
安く造る = 材料費を下げる
リアルの製造業なら製造コストというのは材料費だけではなく人件費やらなにやら色々かかるわけですが、とりあえずこの世界では材料費が重要。これをいかにして下げるか?
材料を自分で採掘などで調達して生産する……というのはある意味理想です。ただ、駆け出し個人事業の分際で欲張りすぎるのは破綻の元。まずは購入することを前提に、それで採算が取れるように考えようと思います。
では、材料費を下げる手段にはどのようなものがあるでしょうか?
- マーケットでできるだけ安く買う
- スキルによる経費削減&経験によるノウハウ
- 精錬(再処理)コストダウン
- スキルによる
- 施設ボーナス
- 精錬済みの材料をマーケットで買うよりも高効率でないと無意味
- ブループリントの資源効率研究
- 資源加工インプラント
とりあえずはこんなところでしょうか。あとは同じ鉱石でも含有率で数種類に分かれますし(例 Veldspar ・Concentrated Veldspar・Dense Veldspar など)その辺も調べる必要がありそう。スキルについても重要そうなものを育てつつ、どのくらいの影響があるものかを検証する必要がありそう。
ただ、当面は精錬済みのものを買うことになりそうです。
まずはブループリントの研究ですね。資源が10%offになるのは大きいと思います。スキル不問とは書きましたが、事業としてある程度の数をこなすなら研究のジョブ数を増やしたり、研究時間を短縮したりといったスキルは実質的に必須かもしれませんね。
たくさん造る
1Mでアイテムを売っても利益率が10%なら儲けは100Kです。100個売ってようやく10Mの儲けです。しかも当面はそれほど高額なアイテムを造るのは軍資金的にも厳しいでしょうし、安いアイテムをたくさん売らなくては「製造業」と胸を張って言うことはできないと思われます。
- 製造ラインを増やす
- スキルによる
- 製造時間の短縮
- スキルによる
- ブループリント時間効率研究
- インダストリーインプラント
高く売る
どんなに素晴らしいモノをたくさん造っても、売れなければ意味がありませんし、売れても儲けが出なければ商売とは言えません。
- マーケットでがんばる
- スキルで経費削減
最高の利益率を求めるなら売る場所も含めて工夫できるところは多いと思います。でも、まずはJitaを中心にそこでできるだけ高く売りつけるコツをマスターしようと思います。今のところは(自分で造ったものではありませんが)売る際に価格推移のグラフと表を見てその商品の流通量を確認し、それによって価格を決めています。
例えばあまり売れていない商品ならステーション最安値で出し、流通量が多い商品なら過去の値動きと取引量から考えて適度に値段を付ける、などです。
どちらにせよ、製造「業」を名乗るからには儲かっているかの確認はできるようにしたいですね。そのためにスプレッドシートを作ろうと思っていますが、どうなりますやら。
白熱した会議の結果、ちょっと想像より大変そうなことに二人は気づいてしまったが、後には引けない。
なおみんは早速体育会的勢いでスキル習得に打ち込んでいる。もちろんふりっぷもミッション、探検をベースに稼いだお金を初期投資に回すためにがんばる意気込み。
その意気込みを示すべく改めてセキュリティミッションをがんばるふりっぷだけど、未だLv4を受注できるのはカルダリ海軍のみだということに気がついた。そもそもワタシはガレンテ人。カルダリ海軍ばっかりに尻尾を振っていてはガレンテ人の名折れ。というわけでDodixie周辺へ里帰りし、連邦海軍(Federation Navy)のスタンディングをあげ始めるのであった。
Lv3ミッションを受けまくるふりっぷ。さすがに今は戦艦Ravenを乗り回しているだけあって余裕な感じ。早々にLv4が受けられるスタンディング「5」が見えて来た頃に、不穏なミッションが舞い込んできた。
「カルダリの密輸組織を取材中に消息を絶ったガレンテ人記者をさがせ」
サスペンス風な展開に乗り気になったふりっぷは二つ返事で依頼を引き受け、さっそく現地へ飛んだ。その道中ブリーフィングを読み返すと「行方不明の記者を生死を問わず見つけてこい」と書いてあることを再確認する。
……生きていればいいけれど。
一瞬そう思ったふりっぷだったけど、引き渡すべきモノが以下の通りであることに気づき、早々に諦めた。
そうこうしている間に、会敵! オーバービューから敵の構成を確認。数的にも質的にも今のワタシの敵ではない! そう意気込むふりっぷの脳裏には一抹の不安がよぎるのだった。
なんか思いっきりカルダリ艦船なんだけど、カルダリさん……怒らないよね?
ちょっと引き返そうと思ったけれど、それはそれでガレンテの不興を買いそうだったのでやむを得ず突撃することに。結果はもちろん上々で、記者の死体も手に入れた。ついでに密輸業者側の捕虜を捕まえたり、死体からタグをひっぺがしたりとやりたい放題。
ワタシはあくまでも密輸業者を退治しただけで、カルダリさんに敵対したわけじゃないのよ? そう胸の内で念じつつ捕まえた密輸業者の身分を確認する。
「Caldari Light Marine」え? 兵士?
ふりっぷは慌てて死体から奪ったタグを確認する。……カルダリ海軍の認識証じゃないか。
あのさあ、ワタシは密輸業者を退治したの! むしろカルダリからは感謝されるべきだよね! うんそうだよ! そうに決まってる! 民間人を拉致って殺したワルい奴らよ!?
ワタシは半狂乱のまま帰途へ着いたのだった。
その結果はこちら。-0.24。
君ら、それはないんとちゃう?
まあ、そんな目にも会いつつこの一連のミッションを完遂し、無事にFederation Navyのスタンディングも5に到達。これでカルダリとガレンテ両国の海軍からLv4ミッションを受けられるようになったふりっぷは、膨大な戦利品をなおみんに届けるべく、輸送艦Nereusに乗り換え、Jitaへと向かうのだった。
このDodixie – Jita間の輸送業務も、製造業務を始めていなかったら(仮にJitaの方が多少高く売れるとしても)なんとなくDodixieで売っておしまいだったでしょう。こんなところにも製造業という目標を定めた効果が現れている、と嬉しくなるふりっぷでした。
今まで、Dodixie – Jita間を行き来したことはありますが、輸送艦を満載にしての移動はこの航路に限らず初めてです。
NereusはFMedium Cargohold Optimization I(リグ・中型カーゴホールドオプティマイゼーションI)を二つ、Expanded Cargohold I(Low・拡張型カーゴホールドI)を二つ積んでカーゴを大幅に拡張。あとは素人考えでシールド、アーマーを強化し、万一の場合に備えます。
なんというか、輸送艦満載とは言え、はっきり言って駆け出しふりっぷの所持品なんて価値は知れています。でもそれに比例して船の装備もたかがしれています。ちょっとした余興で墜とすには楽しそうな船だと我ながら思ってしまう感じなので、航路も色々考えます。
【追記】この色々考えた航路設定が絶望的にダメダメだったことが判明!こちらの記事をご覧ください
セキュリティ優先でいくと、概ね安全そうですが途中「Uedama」なるKamikazeの聖地があります。特に最近は彼の地での悲報を聞くことが多いような気がします。今まで通過してきた分には大丈夫でしたが、輸送艦で通過したことはありません。Eveeye Explorerで確認してみると直近60分で3桁墜ちてます。こらアカン。
では最短ルートはどうか。途中ローセク地帯を通過することになりますが、このルートでは「Tama」なる地で結構墜とされているようです。Uedamaよりはましな感じですが、ローセクをいくつも連続して通過するのはやはり怖い。ホントにタマやらウエダマやらタマってつくのにろくなのはありません。
そこでセキュリティ優先で、Uedamaを回避するルートにしてみると、いい感じのルートができあがりました。製造業の先行投資になる物資を運ぶんだからこれくらいチキンでちょうどいい。
そして旅立ったふりっぷは慎重にオーバービューを確認しつつ星系を渡り歩き、Jitaでモーレツスキル特訓中のなおみんの元へ、無事に到着したのでした。
さあ、素人ふたりの製造カンパニー、スタートです!
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