さあ、前回の記事で書いたとおり、カルダリ海軍からそれなりに信頼してもらえた宇宙庶民ふりっぷです。
在野の身から再度一念発起して約ひと月、とうとう初めての戦艦の購入を検討します。
参考までに今までの流れを……。
- 10連ミッション・Lv1セキュリティミッション → フリゲート
- 10連で配布されるもので基本OKでした。最後の方で駆逐艦を投入したかもしれません。
- Sisters of Eve・L2セキュリティミッション → 駆逐艦(CataLyst・Algos)・巡洋艦(Vexor)
- 駆逐艦でもそれほど厳しくありませんでしたが早々に巡洋艦に乗換えました。巡洋艦ならほぼ無双状態。ぶっちゃけFitは適当。
- Lv3セキュリティミッション → 戦闘巡洋艦(Myrmidon)
- 基本報酬50万isk越えのものになってくるとかなり厳しかったです。防御を重視し、相手属性に合わせることで一応対応できるようになった感じ。かなりギリギリの戦いだったので、逃げるタイミングやドローンの構成、戦闘中のドローン入替など色々鍛えられたような気がします。
今までの主力艦は最序盤を除けば生まれ故郷であるガレンテ連邦のドローン艦ばかり。常に最前線をドローンさまに任せる貴族的優雅なスタイルです。しかしそろそろ幅を広げたい。
Raven購入からFitまで
かっこいいガレンテ産のハイペリオンにも惹かれましたが、コープ諸先輩方の意見も聞きつつ選んだのがこれ!
カルダリのミサイル艦、Ravenです。
今までいいあんばいで手のひらに収まりそうな船が多かったので、なんかこう、戦う船って感じが庶民の心を揺さぶります。飛行機っぽいのに左右非対称なところも宇宙船っぽくてかつ戦闘艦ぽくてステキ。
なのですが。大きな問題がひとつ……どころではなくありました。
- 主兵装がドローンからからミサイルへ
- 防御がアーマー派からシールド派へ
- ミサイルの種類がわからんよ
- Fitのスロットが多くて何が何やらだよ
兵装・防御に関してはとにかくスキルが足りない。急遽猛特訓開始しました……といいたいところですが、残念ながらスキル制のこのゲームでは緩やかなときの流れの中で成長するのを待つほかありません。仕方ないのでその間にFitを考えることに。
スキルインジェクターを買ってスキルポイントを補充することもできます。現在価格ではRavenを二隻ほど買えますけどね。
ところがミサイル……なんか色々あってよくわからないんですね。
とりあえず、Ravenの特徴を確認すると「クルーズミサイル」と「トルピード」にボーナスが乗るらしいので、それを選んでおけばいいんじゃなかろうかと判断。
でもそもそも 「クルーズミサイル」と「トルピード」 の違いがわからないので標準型のもので比較します。
ふむふむ、なるほど。「速度」に「飛行時間」をかけておおよその射程距離を判断するのね。(実際にはスキルや艦船ボーナスなども影響します)
クルーズミサイルが14 x 4700=65,800(65.8㎞)、トルピードが7.2 x 1800=12,960(12.96㎞)ということで、あからさまにクルーズミサイルの方が長射程ということのようです。その分トルピードの方が威力は高いようですが、Lv3ミッションで散々ボコられてきた経験から、逃げ撃ちに合ってそうなクルーズミサイルを搭載することに決定!
ということでFit全体を考えようと思うのですが、シールド艦のFitを考えるのも、戦艦のFitを考えるのも初めてなので、まったくわかりません。というわけでこんな時の強い味方「EVE Workbench」の出番です。
英語サイトなので、簡単な使い方はあらためて別記事で説明しようと思いますが、色んな人が登録したFitを閲覧して、気に入ったものはクリップボードからゲーム内に取り込んだり、ゲーム内の装備管理ファイルに直接書き出したりできる優れものです。
PvE用らしきものをいくつか取り込んでシミュレーションしてみます。
ランチャーやシールド関連にT2品や海軍品を使っているものが多いですね。T2品はスキル的にしばらくは無理だし、海軍品はとんでもなく高かったので、その辺はまずは標準品に置き換えて自分が使えるように変えていきます。
その結果完成したまさに入門編というべきFitが完成しました。せっかくなのでWorkbenchに登録してみたので初心者の方は一度ご覧ください。ま……まあこんなスキルが育っていない人向けのFitも役に立つに違いない……?
でもLv3をMyrmidonで回していたときもそうでしたが、厳しくなってきたときに、何が厳しくなってきたのかを身をもって経験し、そこを強化するためにFitをどう変えるか、そのためにどのスキルを優先して育てるか、そういうのを自分で工夫したり、ベテランさんの意見を伺ったりすることで成長するものだと思うのさ。
そんなことをしていたり、この記事を書いている間になんとか最低限のスキルもそろってきました。
苦心のFitを搭載し、いざLv4ミッションへ!! 向かう前にLv3で肩慣らし。だっていきなりこれ墜とされたらちょっと厳しすぎる。金銭的にはあと1セットくらいは作れるとは言え、総額約500M。精神的にゲームをクリアしてしまいそう。
そんな肩慣らしに選んだミッションは基本報酬が30万iskくらい、10数隻くらいの敵艦が数ターン繰り返される感じのものです。今までのMyrmidonなら、当初は何度も再出撃してなんとか、最近ならそれなりに一生懸命やれば順当にクリアできるというくらいのレベルです。
Raven出撃
そして出撃してみましたが……
おおぅ。強いよ。
ミサイルだから基本外れないし、なんと言っても防御が強い。アクティブにすることでシールドを回復するシールドブースターをたまーに忘れた頃にオンにするくらいで、あくびをしながら敵を蹴散らします。殲滅速度は思ったほど速くないけど、ミサイル関連のスキルもそろっていないしまあこんなものかなって感じ。
意気揚々と凱旋するワタシ……ん?
上のWorkbenchをご覧いただければわかりますが、ワタシは今回「弾薬はケチるな」という格言をどこかで聞いたような気がしたのでそれに従ってカルダリ海軍のミサイル「Caldari Navy Nova Cruise Missile」を使ったのですが、一発約1,800isk。それが今回のミッションで約800発の消費。トータル約1.4Miskの出費。ミッションの稼ぎが懸賞金込みで約1.5M。
やったね! 黒字だよ!
……ちがうちがう。
これでは金策にならぬのだ。これがさらにLv4になって消費量が増えたら……おそらく懸賞金も増えるから赤字にはならないとは思うものの、当面のメイン金策と思っていたのでちょっとこれはキツい。やむなく通常弾に載せ替えて本来の目的であるLv4ミッションに挑戦することとなりました。
Jitaから2ジャンプのFuntanainenの「Caldari Navy Logistic Support(カルダリ海軍 軍事支援施設)」へ飛び、Lv4ミッションエージェントとご対面。
ん? 基本報酬372,000isk。Lv3の高難易度とかわりませんね。もしかして構えすぎてたかな?
さっきのLv3と同じくらいの報酬だったので「なんだ、こんなもんか」ってな感じで鼻歌交じりに戦地へ向かいました。
が、そこに現れたのはワタシ的には未知の規模の大軍でした。
これは……勝てるのか?
一気に戦闘モードに突入するワタシに早速敵が襲いかかってきます。
「勝ってやる!」意気込むワタシはとりあえず敵に背を向け逃げ始めます。まずは小型機を引っ張って先に撃破しようという作戦です。敵は全軍上げてこちらに向かってきますが思うつぼ。追いつけない大型艦を残して小型機が迫ってきました。
よし、作戦通り!
……なのですが、ちょっと様子を見すぎたのと、大型艦に先に攻撃をしてしまったことで小型艦がこちらに追いついてオービットを開始してしまいました。防御的にはそれほど問題ないだろうということでこのような状況になったのですが、小型艦がなかなか墜ちてくれません。
ミディアムドローンを5機出しますが、出すタイミングが悪かったのか次々とダメージが入り回収することとなりました。
まだ細かい理屈がわかっていませんが、小さく早いターゲットにはダメージが通りにくいってどこかのWikiで読んだことがあるような、そんな気がするものの、とにかくここはやりきるしかありません。大型艦と近づきすぎないように航路を変えながら必死で小型艦を撃ち続け、なんとか8割方の小型艦を墜とすことに成功。今度は大型艦を射程に入れ、攻撃を開始します。
やはり大型艦にはいい感じでダメージが入ります。もちろんこちらへのダメージもそれなりに入り始めますが、シールドブースターがしっかり機能して、安定した戦いとなりました。そして、長い戦いの末、最後に残った戦艦を無事に沈め、ワタシは帰途についたのでした。
結果と反省、課題
使った弾薬は約1,200発。先ほど書いたとおり通常弾に変えておいたので出費はそれほどでもありません。そして儲けは報酬と懸賞金合わせて約4.5Misk、サルベージで約1.5Miskほどで合計6Mほどの収入ですからなんとか金策っぽい結果だったと言えるような気がします。
とにかく苦しんだのが先に書いた小型艦への対処です。途中まであまり意識していなかったのですが、遠くにいる間に撃つ方がダメージが入りやすい? ちょっと次回はここを意識して見ておくことにします。もしそうなら、小型艦に近づかれるまでにどれだけ墜とせるかが、効率的なミッション周回のポイントになるかも。
もし、距離に関係なく小型艦にダメージが通りにくいようなら「ターゲットペインター」などで敵のシグネチャ半径を大きくしたり、速度を落としたりするなどの対策が必要になるかも。
また、今回はミディアムドローンを使ったのですが、ドローンは近づかれた小型機への対処用と割り切って、ライトドローンを使ってみよう。あと、すぐに墜とされないようにしっかりRaven本体にターゲットを集めてからの出撃とした方がいいかも。
そのあたりの工夫で弾薬消費を抑えることができれば、海軍弾薬を使えるようになるかもしれません。もちろんスキルもミサイル関連はまだまだ訓練中ですのでそのあたりでも効率が良くなることを願うばかり。
たかが、NPC相手の戦闘でもこれだけ考えることがあるってスゴいなあと感心しつつ、ワタシの初戦艦、初Lv4は幕を閉じたのでありました。