どうもこんにちは。
前回の記事に書いた勝尾寺と同日に行って参りました。兵庫は宝塚市にある中山寺です。
勝尾寺が良くも悪くもあまりにお寺というよりダルマテーマパークな雰囲気だったので、純粋なお寺的雰囲気を求めて伺いましたがその結果やいかに。
事前情報では安産祈願・子授け祈願で有名な聖徳太子創建のお寺ということで、勝尾寺よりは普通のお寺っぽいかなと思いました。しかしその反面、境内にエスカレーターとかエレベーターとかが設置されているという情報もあり、古い情緒を求める気分のワタシ的には少々不安に思ったり。
とりあえず行ってみましょう!
西国三十三所、洛陽三十三所の巡礼記事リストはコチラからどうぞ。
中山寺ってこんなお寺さん
西国三十三所観音巡礼 第二十四番札所
その他の参加霊場
- 真言宗十八本山 第四番札所
- 摂津国八十八所巡礼 第六十九番、七十番、七十一番札所(順に大師堂、寿老人堂、奥の院)
- 摂津国三十三所霊場 第一番札所
- 聖徳太子御遺跡霊場 第二十六番札所
- 近畿三十六不動尊霊場 第二十一番札所
- 阪急沿線 西国七福神(番号無し)
北摂の地に紫雲たなびくといわれる中山寺は、聖徳太子の創建によるわが国最初の観音霊場です。第十四代仲哀天皇の先后大中姫(さきのきさきおおなかひめ)、その長子麛坂皇子(かごさかのおうじ)、弟忍熊皇子(おしくまのおうじ)の追善供養のため、あるいは聖徳太子、蘇我馬子との政争に敗れた物部守屋の霊を鎮めるために建立されたと伝わっております。
奈良時代には大小多数の堂塔伽藍を備えた高野山や比叡山に匹敵する大寺院であったと伝わり、『続日本紀』にもその名を見ることが出来ます。幾度の兵火や天災に見舞われながらも、源氏や、豊臣家、徳川家など時代の有力者たちの熱心な信仰と寄進によって現在の伽藍が形成され、一四〇〇有余年の法燈を守り続けています。
中山寺の歴史 - 中山寺公式サイト
平安の頃より安産祈願の寺として信仰を集めていたようですが、近年では豊臣秀吉が祈願し、秀頼を授かったと伝わっていますし、明治天皇の生母が中山寺の「鐘の緒」を受けて明治天皇をご出産され、日本で唯一の「明治天皇勅願所」となったとのことです。
※ 勅願所 : 時の天皇・上皇の勅命により、鎮護国家・玉体安穏などを祈願する神社
御本尊の十一面観音菩薩像は平安前期の作で、古代インドのアユジャ国王妃勝鬘夫人(しょうまんぶにん)(シュリーマーラー)が女人救済の誓願を立て、自らを模して刻んだものとされています。また両脇侍にも十一面観音を祀る珍しい三尊像形式です。秘仏ですが毎月18日に開扉されています。
正式名称
紫雲山 中山寺
宗派
真言宗中山寺派
御本尊
十一面観世音菩薩(重要文化財)
御詠歌
野をもすぎ 里をもゆきて 中山の 寺へ参るは 後の世のため
札所本尊真言(観音様の種類による代表的なもの)
おん まかきゃろにか そわか
詳しくはコチラ
ロケーション&CX-3的オススメ度
住所 : 兵庫県宝塚市中山寺2丁目11-1
(下の地図の24番です。拡大してご覧ください。左上の
でインデックスが表示されます)
CX-3で訪問オススメ指数 : 60%
阪急宝塚線の中山観音駅からすぐ、またはJR福知山線の中山寺駅からも約1㎞、徒歩10分程度と電車で行くにも便利です。
クルマだと高速では中国道宝塚インターから近いですし、近隣の府県からだとR176が近くを通っていますので、こちらも便利の良い場所です。ただし、参拝者用の無料駐車場はなく、近隣の民間駐車場を使うことになります。山門前にも駐車場がありますが、このあたりは結構入り組んだ細い住宅地になっていますし、不安な方は無理せずR176付近の駐車場を目指した方が無難だと思います。(このあたりのR176は阪急とJRの間を通っていますから、距離的にも近いです)
戌の日は参拝者が多く、駐車場は結構混むようですのでご注意を。また、それでなくても普段から交通量が多い地域(宝塚、川西、池田、伊丹など)に囲まれていますので、ある程度渋滞につかまることは考慮に入れておくくらいでちょうど良いと思います。
訪問記
3月21日、三連休の真ん中の土曜日に伺いました。午前中に勝尾寺に伺いましたのでそこから向かうことになったのですが、勝尾寺に行く時にも普段より交通量が多いなと感じていました。そこで勝尾寺からすぐに南下して街中に出るのではなく、箕面の滝方面から五月山ドライブウェイにを通って一気に池田市と川西市の堺あたりまで出てきました。(下の地図をご覧ください)
五月山ドライブウェイは、この川西側のみに料金所があります。そこを通らないと無料ですが、今回は通過しないと始まりません。料金は普通車で300円です。休日の渋滞をショートカットできたと思えば安いもんです。
ただ、この五月山ドライブウェイですが、ちょっと整備が行き届いておりません。路面も荒れ気味ですし一応ほとんどの区間にセンターラインがあるのですが、山側からは枯れたような細い「枝」が伸び放題で、ちょっとした雑草が伸びているのと同じ気分でこすってしまうとソウルレッドが傷だらけになりそうです。ですから体感的にはすれ違いができる程度の広さがあるセンターライン無しの道路を走っているくらいの感覚でした。ふもと近くはゴルフ場もあり、その辺はよく整備されているのですけど。政治の力かな?
まあでもワタシはこのルートを通る時は、途中にある日の丸展望台で小休止をとることが多く、この日も立ち寄りました。


で、ドライブウェイを降りると、もう全ルートの半分も残っていません。交通量も少ないしやっぱりこっちのルートで正解だったなと思いました。
そしてあとは街中を通って、すんなりと到着。
門前は小規模ですが一応お寺さんの門前らしい佇まいで、昔から多くの人が集まってきている場所らしい雰囲気です。


なかなか迫力のある仁王像に守られた山門をいざくぐります。
コワモテの仁王さんの前に「新一年生まいり」の看板があるあたり、このお寺らしいですね。
大寺院にしては程よくこぢんまりとした参道を奥へと歩きます。両側には塔頭寺院が並びます。奥の方には印象的な青い塔が見えます。
すると程なく長めの階段……とエスカレーターが現れましたw


エスカレーターの脇にはオシャレな今風のカフェもあります。ここまでと打って変わった近代的な雰囲気に苦笑しましたが、お寺の性質上、妊婦さんや小さな子連れの方がとても多いので仕方ないですね。雰囲気的にはどうかなと思うのが正直なところではありますが、心遣いと思えばこれこそ現代の仏の道と言えるものなのかもしれないなと思いました。
あ、ちなみに外国人の方はいらっしゃいますが、少ないですね。
そして手水舎ですが、これは……蓮かな?
境内には700体もの羅漢像が祀られている五百羅漢堂、焔魔堂、寿老人堂、大黒堂など、小さいながらも目を引くお堂がいっぱいです。



そして本堂。



極彩色であまり色褪せてないのですが、イヤなケバケバしさは不思議と感じさせません。しっかりと拝ませていただきました。
そして本堂からさらに奥に進むと、ありました。青い五重塔です。東方を守護する聖獣である青龍の名を冠して「青龍塔」と名付けられたとのこと。またこの塔にはネパールの寺院より請来されたお釈迦さまの御舎利が安置されているらしいです。


まあ、この色合いはちょっとイロモノ的な空気を感じましたが、400年ぶりに平成29年に再建されたばかりとのこと。もう少し時が経てば風格も出てくるのでしょう。ちなみにこの塔は地下の基礎部分こそ耐震性を考えた鉄筋コンクリート造りですが、地上部分は伝統工法に則った木造建築なんですって!
実はこのあたりも阪神大震災に被災しています。周辺の街はもちろん、中山寺も大きな被害を受けたそうです。そこからの復興を果たしつつさらに発展してゆくそのバイタリティはきっと多くの民衆の信仰に支えられているのでしょう。
本堂から左手、阿弥陀堂の方へ行くと、高台から街が見渡せます。
はっきり言ってそれほど素晴らしい眺望というわけではありませんが、街と共に苦難を乗り越えてきた歴史を思うと、ここから街が見渡せるということにも意味があるような気がします。
御朱印
御朱印をいただきました。
ありがとうございます。
さいごに
大寺院ですからいろんな御利益をうたってはいますが、やはり安産・子授けの色合いが強いお寺です。
でもその分妊婦さんや赤ちゃん連れの参拝者がとても多く、古来から信仰を集めてきたのお寺だということを肌で感じました。
また、こういうお寺だけに水子供養も大々的に行われており、生まれることなくなくなってしまった子を思う絵馬が並ぶ様はなんとも言葉に出来ません。でも供養することで救われるのはきっとその子どもだけではなく、親も同様なのだろうと思います。もちろんそれで忘れてしまえるということではありませんが、子をこの世に迎えることが出来なかった親たちの哀しみや後悔、罪の意識を少しでも和らげ、前を向いて生きてゆける一助になるものなのでしょうね。
安産祈願も水子供養もすべてひっくるめて、子を想う親の情の深さを感じさせてくれるステキなお寺でした。







