どうもこんにちは。
前回の記事でそろそろCX-3の終焉が近いかな……? ということを書きましたが、ニュースソースであるつらつらとMAZDAさんのこの記事の通り、機種体系の変更がリリースされました。
ざっくり言うとこんな感じ。
- ガソリンモデルはUrban Dresserの後継である「15S Urban Dresser Ⅱ」に統合
- ディーゼルモデルはVivid Monotoneの後継である「XD Vivid Monotone Ⅱ」に統合
- 「15S Touring」「15S Vivid Monotone」「XD Touring」は廃止
- 統合モデルには人気のオプションを標準装備
- 価格改定
断言は出来ないものの、CX-3の現行モデルとして最終コーナーに来てしまったというのはほぼ明らかな内容ですね。
Vivid Monotoneがディーゼル専用になったのはともかく、現行のベースモデル的存在であった「15S Touring」「XD Touring」が廃止になったことで、最低価格が大幅にアップしたのがマツダのSUV入門車という観点から見ると痛いです。でも、マツダは恐らくこの機種体系変更で売上アップは考えていないのでしょうし、やむを得ないところでしょうか。
しかし、ワタシは最後までCX-3を応援したいので、しっかり分析していきたいと思います。
ガソリンモデル「15S Urban Dresser Ⅱ」
変更点
従来のUrban Dresserに「アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)」および「自動防眩ルームミラー」を標準装備化。
カラー
ソウルレッドの他、4色、合計5色のラインナップです。実際に街中を走っていて一番レアなのは、ワタシの体感的にはブラックのような気がします。他の色に比べて一気に男性的、スポーティな印象が強くなりますね。ワタシはソウルレッド教団に入ってますので買いませんが、意外とイイかも……とは思います。





価格
2WD : 税込 2,704,900円(税抜 2,459,000円)
4WD : 税込 2,946,900円(税抜 2,679,000円)
※ 参考 従来のUrban Dresserの価格
2WD : 税込 2,532,200円(税抜 2,302,000円)
4WD : 税込 2,774,200円(税抜 2,522,000円)
税込み価格で2WD、4WDともに172,700円のアップとなります。装備はプラスのみですのでこの物価高の情勢と一般的な新車価格相場から考えると納得できる範囲だと思います。
XD Vivid Monotone Ⅱ
変更点
- スーパーUVカットガラス(フロントドア)およびIRカットガラス(フロントガラス/フロントドア)を新たに採用。
- ステアリングシフトスイッチ、LEDフロントフォグランプ、運転席10Wayパワーシート&ドライビングポジションメモリー機能を廃止。
カラー
こちらはソウルレッドを含めて計3色。Urban Dresserより少ないですが、これは元々のラインナップと同じですし、なんと言ってもVivid Monotoneはブラックキャビンですからどの色を選んでもとてもオシャレです。



価格
2WD : 税込 3,315,400円(税抜 3,014,000円)
4WD : 税込 3,557,400円(税抜 3,234,000円)
※ 参考 従来のXD Vivid Monotoneの価格
2WD : 税込 3,192,200円(税抜 2,902,000円)
4WD : 税込 3,434,200円(税抜 3,120,000円)
税込み価格で2WD、4WDともに123,200円のアップとなります。Urban Dresserと同様にこの物価高の情勢と一般的な新車価格相場から考えると値上げはやむなし……と言いたいところですが、グレードアップがガラスのみで、ステアリングシフトスイッチ(シフトパドル)、フォグランプや10Wayパワーシート、ドライビングポジションメモリーを廃止したことを考えると、実質的な値上げ幅はUrban Dresserよりも大きいのではないかと考えられます。
機種体系変更の現実
現行モデルの主要諸元を見てみると、今回の機種体系変更の実際がよくわかります。
- 15S Urban Dresser Ⅱに追加された「アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)」および「自動防眩ルームミラー」は元々現Vivid Monotoneでは標準装備。
- XD Vivid Monotone Ⅱに追加されたスーパーUVカットガラス(フロントドア)およびIRカットガラス(フロントガラス/フロントドア)は元々現Urban Dresserでは標準装備
- XD Vivid Monotone Ⅱで廃止されたステアリングシフトスイッチ、LEDフロントフォグランプ、運転席10Wayパワーシート&ドライビングポジションメモリー機能は、現Urban Dresserでは標準装備されていません。
要するに、装備関連をほとんど共通化させたということですね。合理化の極みです。
ということで、両モデルの違いは、ほぼエクステリア、インテリアの見た目装備とガソリン・ディーゼルの違いだけということになったということですね。
ちなみに、両モデルともに標準装備にないステアリングシフトスイッチ、フロントフォグランプはオプションで付けることが出来るようです。でも電動パワーシートはどちらも設定不可です。あきらめましょう。
で、「買い」なの?
そりゃワタシに聞けば「買い」だと言うに決まっていますが、多少冷静に書いてみたいと思います。
最大の「買い」ポイントは唯一無二のエクステリア
エクステリアに惚れたなら、間違いなく「買い」です。次期モデルが期待されているCX-3ですが、今のところその姿はリーク記事でも見つけることが出来ませんので、次のモデルが現行CX-3を上回るエクステリアになるかは不明です。もしマツダが次期モデルを売れ線に近づけてくるならば、荷室や後席を広げるためにプロポーションが犠牲になっても不思議ではありません。サイズ的な制約がありますから。
デザイン的には発売から10年以上経った今でもその素晴らしさは変わりません。斬新なデザインの良さではなく、普遍的な美しさがベースにある素晴らしさだからこそ色褪せないのです。納車2年半を超えたワタシですが、いまだに毎日ウットリ生活です。
ちなみにインテイリアも元々の造型が美しい上に、元々値段の割に上質だと言われています。また、今回残ったモデルは両方とも特別仕様車ですから、その点も問題ない……というより充分です。同価格帯のモデルにはほぼ引けを取りませんが、あえて言うなら特別仕様車だけに価格が上がっている分、ほぼ同価格帯となってしまったCX-30と比べると質感や高級感では多少劣っていると言わざるを得ません。それでもエクステリアデザインに惚れた人には今でも自信を持ってオススメできます!
不安点その壱 - 装備の古さ
そうは言ってもモデル末期。今から新車で買うのもなぁ……と思われても仕方ありません。
しかし、CX-3は数々の商品改良を経て、装備は充実しています。(それだけに今回のXD Vivid Monotoneのパワーシート関係の廃止は残念ですが)
表現が難しいのですが……確かに最先端のサイバーな新型車に比べるとレトロ感はあるのです。しかし、必要な装備はちゃんとあるんですよね。唯一明らかに古かったマツコネことマツダコネクトもVivid Monotone発売時から新世代型になりましたし。
先進安全機能も、全車速対応型のクルコンをはじめとして、各種ブレーキサポート、後方から接近する車両の存在を知らせ、車線変更時の後方確認を支援するブラインド・スポット・モニタリング、360度対応のビューモニターなどなど、各種揃っています。車線を自動でキープしてくれるレーンキープ機能はありませんが、車線を外れた時のアラームはありますし、問題ありません。
もっともクルコンがあってもレーンキープがないので、手放しで運転できるといった自動運転よりの機能は多少弱いと言えますが、個人的には別に要りません。さすがにそういう最新機能を優先される方は新しい車を買った方がいいと思います。
エアコンもレトロに見えてとても使い勝手がいいし、クラス的に見れば静粛性もバツグンだし、走りは人馬一体のマツダですから文句なしに楽しいし……
下のページは納車直後に書いたレビュー記事の総論部分ですが、記事のトップにその他各論記事と、走行1万キロ突破後に書いたレビュー記事がインデックスされています。各種装備についても色々書いてますので、よかったら参考にしてみてください。
まあ、年数が経っているクルマなので、見た目的に最近よくあるような近未来的新しさはないのですが、商品改良によって必要な装備は最低限ではなく、十二分に追加されていますので、問題ありません。
不安点その弐 - 次期新型小型SUVを待つべきじゃ?
これは難しい問題ですが……さっき書いたとおり、CX-3の唯一無二性が最も際立つエクステリアが不透明であることの他
発売時期が未定 : ニュースでは2026年中の発表予定と書かれているものもありますが、タイで発表されたロードマップでは2027年ではないかとも思えますし、国内発売に関してはさらに不透明です。オーストラリアや東南アジアで先に展開するなら国内は2028年になってもおかしくはありません。まあ、でるまで待つと言うならそれもひとつの手ではありますけど。
パワートレインが未定 : ここでは詳しく書きませんが、新型小型SUVの計画は電動化を進めるロードマップに載っているものですので、純ガソリン車やディーゼル車が発売されるかどうかすら不明です。仮にハイブリッドやそれ以上のEV的なもののみになったら、価格にも大きく影響しますので、それなら今のうちにガソリン・ディーゼル車を買っておくというのも選択肢ですね。(実際に新型CX-5はディーゼル廃止が濃厚だと言われています)
なんせ未定なので言い切ることはできませんが、クルマ購入の時期が迫っている方なら、待たずに今のCX-3を買うというのは悪い選択肢ではないと思います。
結局どうなんだ?
ちょっとまとめてみましょう。
次期新型小型SUVは不透明ながら、待つメリットだけではなくデメリットもあり得ます。
装備や走りの面ではさすがに最先端とまでは言えないが、大きく劣ることもなく、価格を考えると充分すぎる。古さを理由に購入をためらうほどの理由は見当たらない。手放し運転が出来ないくらいですw
従って、エクステリアは唯一無二ですから、エクステリアに惚れたなら買う価値があると断言しておきます。
さいごに
一応、自分自身が今買い換えるとしたらということも考えながら記事を書きました。
実際はまだ納車2年半なので、新型がでるまで待って買い換えるか今のCX-3を長く乗るかを考えられる立場ではあるのですが、この1~2年で絶対買い換えなくてはいけないのなら、やはりワタシはCX-3、もちろんソウルレッドを買うでしょう。ラージは個人的ニーズと好み両方の点でいらないし、CX-30は最近試乗してその出来の良さを感じたものの、CX-3のエクステリアのアドバンテージを覆すほどではありませんでした。(エクステリアはあくまでも好みの問題なのはわかってます)
CX-30もカッコいいんですけど、あのサイドのごつい樹脂がどうしても受け入れられませんw
で、今買うなら15S Urban Dresser ⅡとXD Vivid Monotone Ⅱ、どっちかな~とも考えてみたのですが、ワタシならUrban Dresserですねぇ。Vivid Monotoneのブラックキャビンも悪くないんですけど、個人的には全面ソウルレッドでいいって感じ。
内装はVivid Monotoneはモノトーンすぎて、Urban Dresserの鮮やかな感じの方が好み。パワートレインはディーゼルも魅力的なんですけど、今乗っているSKYACTIV -G 1.5にとても満足しています。過度のパワーはないけど、その分アクセルワークと時にはマニュアルモードも駆使してしっかりと性能を活かすことができている感覚がたまりません。
こうして考えると、確かに整理されて選びやすくはなっているのかな。
でもやっぱり、モデル末期にしてCX-30と同価格帯スタートというのは客観的に見るとやっぱり不利ですよねぇ。
あとは「いつまで販売されるか」です。
年明け間もなくというものから春あたりまでというものまでいろんな噂がありますし、前回の記事で触れたセキュリティ規制の壁が8月末まで延期されたことでもう少し延命される可能性もゼロではありません。
でもどちらにしても、残された時間は長くはなさそうです。
ですから最後にもう一度言っておきます。

このエクステリアに惚れたなら、CX-3、「買い」ですぜ!!
それではまた。








