どうもこんにちは。

表題の通り、ベストカー2025年3月26日号にてCX-3モデルチェンジのスクープ記事が掲載されましたよ!(3月1日現在、発売中です!)
本屋さんはもちろんですが、上記リンクからアマゾンで購入する場合、Kindle版も購入できます。
サムネイルをご覧いただいても想像がつくと思いますが、今回の主役はCX-5です。まあ今年中のワールドプレミアが濃厚ですのでこれは仕方ないですね。……というか、CX-3ラブのワタシ的にもCX-5には頑張っていただかないと困ります。次期CX-5がコケたらマツダ自体がヤバいですので。
絶賛発売中の雑誌ですので、ここには引用しませんが、予想CGなども掲載されております。みなさんぜひご覧くださいね。
当サイト予想の(仮)答え合わせ
当サイトでも少し前にモデルチェンジの話題を書かせていただきました。
今年初頭の毛籠社長会見記事から推測したものですが、今回のベストカー記事もおおよそその流れに乗っかったもののように思います。
タイ生産のコンパクトSUVということ、東南アジア・オーストラリアでの人気を踏まえると、「新型コンパクトSUV」は間違いなく次期CX-3のことだろうと予想していましたが、ベストカーの記事もおおよそ同じ見方でした。なんせこちらはただのCX-3好きのド素人ですから、専門誌の見方とほぼ同じということでちょっと安心しましたw
もちろん同じ見方と言ってもさすがは専門誌。他の情報もあって記事にされた(と信じたい)のでしょうから、発売時期やパワーユニットについても触れられています。
次期CX-3 気になる点
パワートレイン
今回のベストカー記事でも触れられていますが、他のソースでも次期CX-3は電動化を推し進めていく方向性だというものが目につきます。
元々日本車が強いタイですが、最近は中国EV車にかなりやられているという話がありますから、ある程度電動化を進めていくのは仕方ありません。そもそもCX-3のみの話ではなく、ビジネス的に電動化を推進するタイに追加投資すると表明していて、そこで作られるという関係上、純ガソリン車は難しいかもしれません。
上の記事で「バッテリーEV 2車種、プラグインハイブリッドモデル 1車種、ハイブリッドモデル2車種の計5車種を導入する計画」とされており、EVのひとつが新型バッテリーEV の「MAZDA6e」とされていますが、生産は中国ですので、タイ生産の次期コンパクトSUVはこの動きの目玉として、電動化を目指してくると考えるのが妥当でしょう。

実際の記者会見の画像を見てみると、「2027 HEV(ハイブリッド)」あたりが「新型コンパクトSUV」かなと思えますね。
CX-3的にも時代的にHEVやPHEVの導入はまあ仕方ありませんが、MX-30で展開されているロータリーEV搭載という話やBEV導入(というか、それがメイン?)と思われる噂もあり、これはちょっと……価格的に勝負できるものを出せるのか、正直なところちょっと疑わしいですねぇ。上の写真でもBEVは2026年となっていますが、ちょっと新型CX-3の次期としては早いような気がしますし。まあでもベストカー記事でもBEVとか書かれているので、一応反対意見を書いておきましょうか。っていうか、2026年のBEVってなんだ!?
MX-30の価格を見てみると……(公式サイト上の最低価格)
- ハイブリッド(e-SKYACTIV G 2.0):¥2,935,900~
- EV(e-SKYACTIV EV): ¥4,669,500〜
- Rotary-EV(e-SKYACTIV R-EV):¥4,356,000~
※ パワートレイン以外の違いは考慮していません
これをCX-3に置き換えてみても、購買層的にハイブリットはともかく、EVやロータリーEVを次期CX-3の主力に置くのは厳しすぎると思います。もっとも普通ならEVバージョンを出すとしてもガソリン、ハイブリッドも出すでしょ? と思うところなのですが、CX-3は当初ディーゼル専用車として発売されたという前科があるからちょっとだけコワいw
個人的にはアジア・オセアニアマーケットの展開を考えると、EVなどを導入するのは良い(仕方ない)と思いますが、ゼッタイにガソリン、せめてハイブリッドをメイングレードにするべきだと思います。お願いですからMX-30の売れ行きをよく考えてください。お願いしますお願いしますお願いします。
尖りまくってこそCX-3。なんですけど、be a Driverな方向性で尖りまくっていただきたいものです……。ホントは純ガソリン車もほしいところですが、こういう現状のタイ生産であることを考えると……やっぱり難しいかなぁ。

MAZDA2との関連性は?
もうひとつ気になるのは、MAZDA2の動向です。
こちらもマイナーチェンジを除くと登場から10年以上経過していてフルモデルチェンジが囁かれる常連さんですが、どうも噂ばかりで具体的なものが見えてきませんし、ヨーロッパではトヨタのヤリスハイブリッドのOEMがMAZDA2として販売されている(通常のMAZDA2も併売)現状です。
国内ではガソリン・ディーゼルのみのラインナップですし、ヘタすると現行車を残しつつハイブリッドはヤリスOEMに……ということもあり得ると言えばあり得そうでコワいですね。
ここでMAZDA2が気になるというのは、当然、現行CX-3はMAZDA2とプラットフォームを共有しているからなんですね。もちろん現状で考えると次期CX-3の開発は始まっているものと思われますが、じゃあ、プラットフォームはどうなるのか?
昨年の今頃は、新型CX-3が出るとしたら次期MAZDA2との共有プラットフォームではないかとの見方が多かったように思いますし、ワタシもそう思っていました。でも現時点での情報の出方から見て次期MAZDA2を追いかけての次期CX-3という流れはない……とまでは言いませんが、ちょっと不自然に感じてしまいます。
ではCX-30あたりとの共有でしょうか? これも噂としてはありましたし、そう不自然でもありません。でもしっくりくるかと言われるとそうでもない。あえてCX-30とプラットフォームを共有したCX-3を開発する意義がもうひとつ感じられないんですよね。少し大きくなるだろう分、CX-3はより高級感のあるものに出来るでしょうけど、そうするとCX-30との棲み分けは? とか、あのサイズ感だからこそのCX-3なのに……とか、やっぱりしっくりは来ないのです。
では、独自プラットフォームという線は……?
次期CX-3 新開発独自プラットフォームの可能性
次期CX-3がアジア・オセアニア向けモデルだということから考えるとなさそうにも思えるのですが、タイの生産工場である「AutoAlliance Thailand Co. Ltd.(オートアライアンス・タイランド)」へのテコ入れの象徴にもなり得ることを考えると可能性がないわけでもないような……。ちなみに↓の記事はAutoAllianceとCX-3タイ生産について書いた記事です。
ワタシが集計したところによると、2023年の総計でCX-3はアジア・オセアニア地域で30000台程度売れています。登場から10年近く経過した2023年時点でこの台数ですから、ニューモデルとなるともっと多くの台数が売れることが予想されます。国内販売初年度で30000台程度、2年目でも20000台程度売れていますし、オーストラリアでも登場以来コンスタントに12000台~18000台程度売れています。(2023年でも15000台ほど売れています!)
強気に考えるなら6~7万台あたりを狙えるかもしれません。(ただし、純ガソリン車がないなら全体的な価格アップはあるでしょうからそう上手くいくか……?)
そのくらいの規模感をもって本気で臨むなら独自プラットフォーム開発も視野に入るかもしれません。(恐らく)従来電動モデルを生産していなかったタイ工場でハイブリッドを含む電動モデルを生産していくのであれば、なおさら新開発の可能性もあるように思えます。さらに、これは単にCX-3が売れるかどうかというだけにとどまらず、マツダのタイ、ひいては東南アジアやオーストラリアでの立ち位置も左右しかねないことですし、チカラ入れていただけるんじゃないでしょうか?
※ CX-30やMAZDA3もタイ工場で生産されていますが、タイで展開されているグレードは通常のガソリンモデルのみです。
さいごに
ベストカーのスクープ記事を簡単に紹介するだけのつもりがえらく長くなりました。ええ、ビョーキです。
まあ、この手のスクープ記事なんて信用ならん! という声も聞こえてきますが、今回は社長による「タイで新型小型SUV」という発言があってのスクープですからかなり期待できますよね!
しかも今回の記事の後には「スクープ成功史」なる自画自賛記事も特集されています。いやだって、ホントに「自画自賛企画」って書いてるんだもんw
8ページにわたる自画自賛企画の最後のページにはちゃっかり「失敗スクープ」なるコーナーもあるのがお茶目ながらも不安を誘いますが……でも、今回のスクープに自信が無かったらさすがにこんな特集記事をつなげては来ないと思うんです。
まあそんな希望的観測を抱きつつ今回はこの辺で。当面はタイ関連のニュースにも注目しようと思います。
それではまた。