fedo(フェド)はPalpis第6惑星由来の小さな無脊椎動物である。フェドはアマー人によって発見され、その有用性から帝国内外に広まった。
歴史的背景
アマーの入植者がPalpis第6惑星の洞窟の奥深くでフェドを発見したのが始まりである。彼らはすぐに、この生き物を手懐けると効率的なゴミ処理の手段として利用した。刺激的な臭いにもかかわらず、宇宙船がフェドを採用するまでには時間がかからなかった。フェドは真空状態に数時間耐えることができ、船内の細菌を除去する能力があることが発見されたため、船の設計者はゴミ捨て場の代わりにフェドの繁殖と収容のための檻を使うようになった。
掃除に使われるのはオスだけだが、フェドは寿命が短いため、在庫を補充するためにメスも必要となる。アマーの船では通常、奴隷が檻の手入れを行い、フェドは時間ごとに船内の各所に集められる。ミンマターもフェドを利用しているが、ミンマター船ではオスを自由にうろつかせているだけである。
最近では、フェドを使った格闘技(Fedo Fighting)が人気を博したり、様々なジャンルの映画にフェドが登場するなど、現代社会においてフェドは別の役割を果たし始めている。
分布と生息場所
フェドの最初の生息場所はPalpis VIの洞窟の地下深くであった。単独でこれらの洞窟を超えて移動することは決してなかっただろう。
特徴
フェドは通常、体長30〜50cm、高さ20〜40cmほどであるが、野生ではより大きな個体も報告されている。海綿に似た雑食性の非節足(訳注 : 原文のnon-anthropodはnon-arthropodの間違いと判断して翻訳しました)の無脊椎動物である。背中には小さな石灰質の隆起があり、赤みを帯びた皮膚をしている。爪のような小さな触手が全身に分布しており、多少は防衛手段としても機能するが、主に移動に使われる。メスはオスよりも触手の数が多く、体も大きく色も豊かである。また、雌には長さ約10cmの尾があり、この尾の先端には小さな開口部があり、毒性の高いガスを出すことができる。
フェドには目も耳もないが、匂いと振動でコミュニケーションをとることができる。フェドの口は下腹部にある小さな開口部で、小さな鋸歯状の軟骨が並んでおり、餌の上に体を下ろして餌を食べる。フェドの消化システムは非常に非効率的で、食べ物は消化される前に腐ってしまうことが多く、それがこの生物の悪臭の原因となっている。
フェドは自然界では数十年も生きることができるが、飼育下では数週間しか生きられない。
生殖の特徴
フェドには決まった繁殖期はなく、子育てもしない。通常オスは生涯で1匹のメスとしか交尾しませんが、メスは多くのパートナーを持つ。受精したメスは1匹から3匹の子を産むが、受精後2日以内に出産する。メスのフェドは1週間に2回出産することができる。
すべてのフェドは尾を持って生まれ、はじめは雌雄の特徴を示さない。通常、生まれてから24時間以内に生殖年齢に達し、この時に性別の特徴が顕れる。最初の尾は落ちてしまい、メスだけが再生する。
第7調査班クロニクル書庫にもfedoに関する文献あり。そちらも参照のこと
参考資料
この文章は下記原典を翻訳したものです。原典の著作権はCCPに帰属します。
原典 EVE Fiction – Fedo(lore版)
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