MMORPG EVE Onlineの情報。初心者向け情報、プレイ日記やニュース、そして国家・人物・歴史・社会・文化・経済・物語などのバックストーリー翻訳。
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製造業、事始め顛末

金策担当者・宇宙庶民ふりっぷが金策どころか戦艦を墜とされて大損害を出したかたわら、わたし、製造責任者のなおみん博士はしっかり動き始めている。

なんとか生産を始められる程度のスキルを身につけたしなんとかなる……はず。Jitaは最大の商都だし、なんでもできるんじゃない?

まずは試運転として安い商品から始めよう。それも間違いなく大量に消費される弾薬なんかどうだろう。そう思って買ったブループリントは標準型ライトミサイル四種。もちろんこれから業者としてやっていくんだからコピーじゃなくてオリジナル。

早速購入したし、さあ造る……じゃないのはちゃんと勉強済みなのだ。まずはブループリントの研究をして、消費資源(材料)を少なくしたり、製造時間を短くしたりしないといけないはず。なんだけど、おかしいね。工場内部を見回しているけど、どうもそんな施設が見当たらない。


別に上記のような研究をしなくても製造はできますが、資源効率研究は消費資源に最大10%のボーナス、時間効率研究は製造にかかる時間に最大20%のボーナスととても大きな効果がありますので、事業として継続的に生産するのなら極力研究しておいた方が良いものと思われます。

なお、研究済みのブループリントはマーケットでは売っていません。契約から個別に購入することができます。


商都だけあって人でごった返しているので、ものをたずねるのには困らない。で、道行くイケメンにたずねてみると、彼は迷惑そうにこう答えた。

「ここじゃできないよ」

なんかむかつくわたし。なんで最大の商都でそんな設備くらいないのさ。でもそんなむかつく思いを隠しつつ、じゃあどこでできるのかを聞いてみた。なんでもステーションでできるのはほんの一部で、しかもそれは性能がもう一つだから、民間の(プレイヤーが建設した)設備を探した方がいいらしい。
なるほどね。ステーションと製造拠点は別ってことね。

文句を言っていても始まらないので、教えてもらったとおりに施設を検索してみることにする。

ここを押して……生産コンソールを開く……っと。

生産ウインドウをだす

それから……「設備」のタブを選んで、「資源効率研究」ができる場所を探してみよう……。

Jitaでの製造設備検索
やっぱり民間は偉大だねぇ

出てくる出てくる……いっぱいあるんだ。ふむふむ……なるほど、民間施設でもなんでもできるわけじゃなさそうね。時間効率研究とかコピーとか発明とか、こんな感じでできる場所を探すのね。ああ、確かにステーションでも研究とかできる場所もあるみたいだけど、なんか民間設備とは違う。とりあえず目下の目的である資源効率のところで見てみると……。

イケてないステーション

チョーイケてる民間設備

駆け出しのわたしでもまったく性能が違うのがわかる。これは民間設備さまを活用しなくては! もっとも怪しげに赤く光るシステムコストていうのが気にはなるけれど、どうやらこれはシステム(星系)ごとに設定されているものらしく、赤が長いほど、作業時のコストが多めにかかるらしい。でも、より便利な場所だったり、要はメリットが大きな場所ほど高いものらしいので、ひとまずのところあんまり気にせず、むしろそういう場所から選んだ方がわたしのような初心者にはいいのかもしれない。

それにしてもメンドクサイ。

てっきりわたしはJitaのオフィスに腰掛けたまんまで材料を買い付けて、製造機械にオーダーして悠々自適な製造ライフを送ることができると思っていたのだけれど、どうやらそうも行かないようだ。仕方ないから荷物をまとめてチョーイケてる民間設備に出発だ! ……ん? よく見てみると研究だけじゃなくて、生産するにも民間設備にはボーナスがあるみたいだ。ってことは、材料も持ち出して生産した方がいいっていうこと?


今は細かいことは省きますが、製造するにも民間設備の場合は消費資源や製造コスト、製造時間にボーナスがつくことがあるため、おトクです。継続して生産するならはじめから民間設備でやることを覚えた方が良さそうですね。

Jitaでの製造コスト
Jitaでの製造コスト
某民間設備での製造コスト
某民間設備での製造コスト
某民間設備での各種製造ボーナス
某民間設備での各種製造ボーナス

でも、材料ってかさばるよね……ってことは、小型のフリゲートじゃなくて輸送艦で行ったり来たり!? どうしよう……輸送艦での移動なんて訓練してないよ。え? スキル覚えてがんばれ?
上手いことを言ってわたしをこの道に引きずり込んだふりっぷを心の中で呪いつつ、輸送艦「Badger」を調達し、まだろくなスキルもなければお金もない中でなんとか形だけのFitting。そしてふりっぷから送られてきたなけなしの資材を積み込んで、わたしは出発したのだった。

なおみん博士の出航

鉱石満載で暁の出航。往け! なおみん博士。Badgerと共に。

そんな慌ただしい出航からしばらく経過。無事にブループリントの資源・時間の効率研究を終え、今度はそのBPを持って資源を運んでおいた別の施設に移動、生産を開始したのだった。

それからさらに一昼夜以上かけてライトミサイル四種を完成させたわたしは、その商品をBadgerに載せ、再びJitaへ。今度は売却だ。

ここまでの道のりには充実感を覚えてはいるけれど、これはオシゴト。儲からなくっちゃ意味がない。もちろん今回は安い商品だし、材料費も今までのストックを使っているので、ホントのところは売れなくても困らない。でもこんなスケールの小さな商いでも、ふりっぷが材料を集めて、わたしが研究して製造した大切な商品を初めてマーケットに送り出すのだから、これは真剣勝負。

膨大な数が流通している。

Nova Light missileの膨大な流通量
Nova Light missileの膨大な流通量

わたしにはまだマーケットの先を読むなんてことはできっこない。でも過去を見ることはできるし、自分なりに考えることだってできる。

手始めに Nova Light missile のマーケットを見てみる。
毎日数十~数百万の数が流通し、注文数もコンスタントに300前後。価格は安定している感じ。
これだけの数が流通しているなら、Jita最安値で急ぐ必要はないかもしれない。
そこで、Jitaで先に出ている販売オーダーの販売数量をみて、安い順に売れていっても無理なく届きそうなところにオーダーを出した。価格的には平均値あたりに10万発、平均値以上のところに5万発。

結果的には平均値の10万発は即日完売、平均値以上に置いた5万発も二日後には完売した。

同時期に出した他の種類のミサイルも順調に売れている。

わたしの聡明な頭を駆使して作った計算表によると、どれも利益が出ているようだ。同じライトミサイルと言っても、利益率は結構ばらつきが大きいみたい。なぜこうなるのかはまだわかっていないけど、まずは結果を理解したことで良しとしよう。

こうしてわたしたちの製造業はまずまずのスタートを切った。すでに各種ライトミサイルも次の生産ラインに入っているし、新たに購入したブループリントも研究に入っている。

わたしはJitaのドリンクスタンドで、ひとり喜びをかみしめ、野菜ジュースで祝杯を挙げたのだ。


利益計算にはGoogleシートを使っています。まずは手探りで自作してみました。あまりややこしくしても毎回の入力が大変だし、シンプルにしています。利益率がでるので、儲けの大きそうなものがある程度わかるのが良いですね。(自画自賛)

初心者が手探りで作ったものなので、できは悪いと思われますが、それで良いのです。

製造帳簿
我が社のすべてが記載された裏帳簿

ちなみに資材は基本的に買い付ける予定ですが、製造サイクルとは独立してまとめて買うことが多いと思いますし、たまに採掘で掘ったものも混ざるかもしれませんので、その正確な原価を把握するのは大変です。ですからこの表の上では製造時に確認できる推定価格をそのまま使っています。

ゲームなんだし、あまり手間をかけすぎないのも大事なことだと自己弁護しておきます。


なおみん博士が祝杯を挙げている頃、宇宙庶民ふりっぷは焦っていた。

その手にはなおみん博士から送られてきたブループリント追加発注分の請求書が。

「うわぁ……」

さあ、週末がやってくる。戦いの時だ。
戦闘が苦手なふりっぷだが、造るために彼は戦うのだ。

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