CX-3と往く巡礼の旅 その20 - 洛陽十六番 仲源寺

どうもこんにちは。

京都の中心地、祇園。そして南座、鴨川のほど近く。そんな最強ロケーションにある小さなお寺、仲源寺にお伺いしました。実際に初めてお伺いしたのは2024年7月ですので少し(?)前の記録になりますがどうぞご覧ください。

西国三十三所、洛陽三十三所の巡礼記事リストはコチラからどうぞ。

仲源寺ってこんなお寺さん

その他の参加霊場

  • 通称寺の会(めやみ地蔵)

『仲源寺略縁起』によれば、当寺は治安2年(1022年)に仏師定朝が、自ら護持していた聖徳太子作の地蔵菩薩像を胎内に納めた丈六の地蔵菩薩像を制作し、それを本尊として自ら開山となって開かれたと伝えられる。当初は四条大橋の東北にあったとされるが、その後衰微している。

鎌倉時代の安貞2年(1228年)に鴨川が大雨で洪水となった際、防鴨河使の中原為兼が河原にあったこの地蔵菩薩像に止雨を祈ったところ雨がやんで洪水も治まったことから、この地蔵は「雨やみ地蔵」と呼ばれるようになり、霊験あらたかとされた。そして、朝廷から「中原」の名字をもじって「仲源寺」という寺号が下賜されたという。また、後堀河天皇の勅願寺ともされた。

本尊の地蔵菩薩は当初「雨やみ地蔵」と呼ばれていたが、次第に「目やみ地蔵」と呼ばれるようになり、参拝すると目の病が治るとされ盛況した。江戸時代には名地蔵の一つに数えられている。

天正13年(1585年)に現在地へ寺基が移されている。

Wikipedia contributors. (2025, December 14). 仲源寺. In Wikipedia. Retrieved 03:43, March 23, 2026

「雨やみ地蔵」が「目やみ地蔵」へ……? いやまあ語呂はいいけど治水と目の病気って関係ないじゃんってツッコみたくなるものの、全く関係なさ過ぎてむしろそれを受け入れる昔の人のおおらかさが羨ましく思えたりします。一応、御本尊の地蔵菩薩さまの右眼が涙に濡れたように光って赤く見えることから、眼病に悩む人の身代わりとなられたという伝説に由来するという説もあるようですが「雨やみ」→「目やみ」説の方がホントっぽく感じます。

はじめにも触れたロケーションですが、現在でいうと京都一番の繁華街である四条河原町のすぐ近く、そして祇園の入口あたりにあり、ランドマークとしても名高い南座から徒歩1分圏内です。

正式名称

寿福山 仲源寺

宗派

浄土宗

御本尊

  • 地蔵菩薩(通称「目やみ地蔵」)
  • 札所御本尊 : 千手観音坐像(重要文化財)

御詠歌

さしのべん せんじゅのみてを もろびとに ぎをんのまちに おわすみほとけ

札所本尊真言(観音様の種類による代表的なもの)

オン・バザラ・タラマ・キリク

詳しくはコチラ

ロケーション&CX-3的オススメ度

住所 : 京都府京都市東山区四条通大和大路東入ル祇園町南側585-1
(下の地図の16番です。拡大してご覧ください。左上のでインデックスが表示されます)

CX-3で訪問オススメ指数 : 50%

とにかく京都の中心地ですから公共交通機関の便がすこぶる良いです。最寄りは京阪本線の祇園四条駅。地上に出て1分です。また阪急電車の京都河原町駅からも徒歩5分。あと市バスの四条京阪前停留所からも徒歩1分以内で、ここには色んな路線のバスが停まります。

こんな感じですので特にクルマで行った方が良いという理由は特にありません。ですが他の場所を回るついでに寄るのにクルマの方が好都合ということもあるかと思いますが、それならそれで特に問題ない感じ。なぜならここは祇園。仲源寺があるメインストリート、四条通沿いにはコインパーキングなどありませんが、北やら南に入っていくと結構あるんですね。そして価格帯も繁華街のど真ん中だと思えば充分リーズナブルです。ただ、人もクルマも多いですから運転には気をつけてください。

ちなみに上の地図の「六角堂 頂法寺 から 仲源寺」で仲源寺まで来て、そのまま四条通を東に歩いて「八坂神社 から 清水寺本堂」を辿れば一気に西国2カ所(六角堂、清水寺)と洛陽10カ所(六角堂、誓願寺、仲源寺、長楽寺、青龍寺、清水寺5カ所)を回れます。距離的には3~4㎞程度ですが、ずっと繁華街か観光地ですから退屈せずに歩けると思いますよ。で、ルートには入れていませんが、十五番の六波羅蜜寺や27番の平等寺も合わせて回っても良いと思います。

訪問記

上でも書きましたがとにかくロケーションが良く、この場所だったらマジメにやれば大体の観光客向け商売、成功するんじゃないの? と思ってしまいそうな立地です。いや、そんな甘くないですよね。スミマセン。

というわけで祇園、南座。

この南座正面から四条通沿い東へ70mほど行ったところにあるのが仲源寺です。徒歩1分もかかりませんね。

宇治茶の有名老舗、伊藤久右衛門の茶房・ショップがとなりにあります。日本人、外国人を問わず夜中以外は人が途切れることはありません。いや、夜も祇園族が徘徊していますね。

ワタシも昔から何度となく通っていましたけど、ここのお寺さんがあるとは正直気付いていませんでした。

もちろんしっかり意識していればわかるレベルなのですがなんとなく通り過ぎていると意外に気付かない。間口が狭いというのもありますが、それくらい風景に溶け込んでいる風情です。実はこの日、山門をくぐる前に五分程度観察していたのですが、やっぱりほとんどの歩行者はほとんど目もくれず通り過ぎます。地元の人ならいざ知らず、あからさまに観光客な人たちもほとんどがスルーです。

街の風景の一部だからというとそれまでですが、ちょっと残念な気持ちにもなりました……けど、ワタシ自身今まで完全に素通りだったのですからエラそうなことは言えませんね。

そんなささやかな山門ですが、実はこの狭い間口の奥に広大な境内がっ……!?

ありません。

見ての通り、狭い間口を抜けると狭い敷地にお堂やら何やらがぎゅうぎゅうに詰まっています。正面奥が御本尊の地蔵菩薩が祀られている本堂です。

とりあえずは御本尊に手を合わせますが、洛陽三十三所は観音巡礼です。どこだ? 観音様?

本堂右手を見ると蔵のような建物が。

向かって左が本堂、右が観音堂

その蔵を覗くと、いらっしゃいました。

千手観音坐像(重要文化財)

洛陽御本尊の千手観音坐像さまです。

なんというか、迫力とか威厳よりも親しみやすさを覚える仏様です。この千手観音は重要文化財ということですが、良い意味で無造作にさりげなく置かれていて、文化財というしかめっつらしいものではなくて、あくまでも庶民の信仰を集めてきた仏様なんだろうなぁと思いました。

写真で紹介すべきものってこのくらいで、ホントにこぢんまりとしたお寺なのですが、なぜかとても居心地が良いです。一歩外へ出ると街の喧騒に晒される場所なのに、とても閑かなんです。いや実際には外の音も入ってきているとは思いますが、なぜかとても閑かな気持ちになれるのです。

そして、ワタシは30分ほど境内でのんびりしていたのですが、人は少ないものの常にひとり、ふたりと入れ替わるように地元の人らしき方がいらっしゃっては熱心に拝んでおられたのが印象的でした。こんな一等地にあるのにも関わらず、ここは観光客のための場所ではなく、地元の人や信仰されている方のための場所なのだろうと感じました。

御朱印

御朱印をいただきました。

ありがとうございます。

さいごに

洛陽三十三所は小さなお寺も多く、ほぼ全く観光地化していないところも結構あります。

でも、このロケーションにあって、門戸を開放しているお寺が、観光地化せずに淡々と民衆の信仰の場として存在し続けているというのは素晴らしい。ある意味とても贅沢な空間だと思いました。

時間をかけてしっかりと念仏を唱えていらっしゃった参拝者の姿を思い出しつつ、いつまでもこのような場のままで続いてほしいなと願うワタシでした。

それではまた。

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