CX-3 ガソリン添加剤を試してみました

どうもこんにちは。

現在納車から約2年半、走行距離約35,000kmの我がCX-3ですが、ここしばらく運転していてちょっと気になることがありました。

スタート時アクセルを踏んだ時の出足がちょっと鈍いような……?

大雑把に言いますと、発進から2000回転あたりまでの吹け上がり(加速感)が良くないように感じるのですね。

CX-3の場合、普通にスタートする分には2000回転あたりまでにスムーズにシフトチェンジしつつ加速していきます。ロックアップも相当に低速の状態で自然に行われています。それがアクセルを大きめに踏み込んで発進する時は、ATもこちらの意図を読んで多少高回転までシフトアップせずに引っぱってくれますが、ロックアップのタイミングも遅れます。そのようにしっかり回転が上がった状態でロックアップ状態に移行すると駆動力が一気に上がり、踏み込み量を調節しないと多少ショックを伴うレベルに急加速します。

要するに、本来流体で動力を伝えるのを機械的に直結させ、効率よく動力を伝える機構、ということですね。同じパワーを出すのにより低回転ですむ……ということは同じ回転数ならよりパワーが出るということですかね。

話を戻しますが、ふつうであればこのような挙動をするのは、自分が意識してクイックに発進した時なのでそれほど気にならないのです。それが最近どうも、普通に発進させているつもりなのにこのような挙動になってしまうことが増えてしまったのです。

そこでひと月ほど自分なりに検証したところ、発進時、低回転域の吹け上がりが今ひとつなので無意識レベルでアクセルの踏み込み量が大きくなり、結果としてクイックスタートした時のような挙動が増えているではないかと思い当たりました。また、意識してクイックスタートする時でも低回転域の加速が良くないので、ロックアップ時の加速度の変化が大きく、今までよりも大きめのショックがあるように思いました。

でも、全体的に見ると決してエンジンが不調であるようには思いません。中速~高速域の加速感がバツグンですし、高速での合流や追い越しでの急加速もスムーズなものです。

というわけでようやく本題ですが、これはエンジンのパフォーマンスが微妙に落ちているのかもしれないと、素人らしくざっくりと判断し、その対策を考えました。

ガソリン添加剤 or エンジンオイル添加剤?

素人ならばまずは検索です。

「エンジン 回復」で検索すると色々ヒットします。妙にマニアックなものを除くとおおよそ「ガソリン添加剤」もしくは「エンジンオイル添加剤」を投入だ! というものです。

ガソリン添加剤とは?

給油時に入れる(ガソリンに混ぜる)ことで、エンジン内部(燃焼室、インジェクター、吸気バルブなど)を洗浄することで燃焼効率を上げ、エンジン性能を回復させたり燃費向上させるのが中心的な効果です。洗浄以外に水抜き、腐食防止、オクタン価向上、潤滑性向上などの機能を併せ持つものが各社から販売されています。

エンジンオイル添加剤とは?

エンジンオイルに添加することで、エンジン内部の洗浄や潤滑、冷却などのエンジンオイルの機能を補助、強化、安定させ、エンジンの性能や燃費を回復、向上させるものです。

両方使うべき? それとも片方? それとも不要?

ふむふむ……まあざっくり言うと「キレイにする」というのが概ね第一みたいですね。(洗浄以外の機能に特化している商品もあるようですが、それこそワタシのような初心者がいきなりそんなチャレンジをする必要はないでしょう。)ガソリン添加剤は燃料タンクから燃焼室で燃えるまでのガソリンの通り道を、エンジンオイル添加剤はオイルが循環する経路をキレイにする、ということでちゃんと住み分けはあるようです。

では両方使えばいいのかな? でも洗浄がメインであるなら定期的に使うことになるはずで、コストも定期的にかかりますからちゃんと考えたい。っていうか、ホントに効果あるのかな? 目に見える効果がないのなら別に導入しなくてもいいんじゃなかろうか?

考えると言っても知識がないのに考えてもムダです。そのかわり検索力はそこそこあるワタシですので頑張って調べます。

……結構な数のサイト(使用感のレビューコメントなども含む)を調べましたが、大きな傾向としてはこんな感じ。

  1. ガソリン添加剤の方がお手軽・安心
  2. エンジンオイル添加剤は利用に注意が必要
  3. 効果の程は現在のクルマの状態次第
  4. 商品はピンキリなので信頼できるものを選ぶべし

1については、まず単純に手軽に使えるということがあります。給油時に給油口から入れるだけなので簡単です。「安心」については、基本的にはキレイにするだけなので、合う・合わないをそれほど考えなくても良いということと、用法を守っていれば少なくとも害はなさそうということ。

2について注意が必要というのは、そもそもエンジンオイルには洗浄成分、潤滑成分もしっかり考えられた上で配合されているので、ヘタに添加剤を入れるとそのバランスを崩して逆効果になりかねないということです。あと車種やエンジンの種類によっても相性があるようです。実際、大手や専門店による解説でも色々な注意喚起がなされています。

もちろんクルマの状態や目的に合わせて正しく選べば効果がある、とされていますが、ガソリン添加剤に比べるとひとつハードルが上がる感じは否めません。エンジンオイル自体に元々洗浄成分などが配合されているんだから……というのも結構説得力がありますw ただ、実際のところ、多少選び方がずさんでも、それでいちいちエンジンが壊れていたらもっと問題になっているでしょうし、気軽に使っても良いのかもしれません。でも、小さなデメリットが積み重なって……とか初心者は考えてしまうのです。

このようにエンジンをキレイにしたいけど、エンジンオイル自体の成分構成を変えてしまうのはやっぱり心配……という方には添加後、しばらく走行orアイドリングすることで洗浄が完了し、そのあとオイル自体を交換してしまうタイプの商品もあります。これなら交換後のオイルはほぼエンジンオイルそのままの成分となりますので安心感は増すでしょう。

例えばこんな商品。

わかりやすい公式動画もありました。

3の「効果はクルマ次第」についてですが、これは考えてみれば当たり前。ガソリン添加剤にしてもエンジンオイル添加剤にしても(潤滑効果成分が添加されていることはあるにしても)基本的には汚れを落として性能を回復させるものですから、汚れていない状態、例えば新車の段階で入れたところで体感上性能がアップするはずがありません。元々のエンジン性能を添加剤如きで目に見えてアップさせることが出来るのなら、メーカーがそれらを入れた状態で売っているはずですよね。

ですから、どちらの種類の添加剤にしても、初回ある程度汚れてエンジンのパフォーマンスが落ちている状態なら効果が体感できるかもしれませんが、その後メーカー推奨のペースで連続的に使った場合、使うごとの体感はあまりないと考えた方が無難でしょう。でもそれは良い状態で乗り続けることが出来るということですから、ムダではないと思います。あとはお金をかけるのに使った時の体感がないということをどう考えるか……人それぞれですね。

とまあ、色々調べてみまして、ワタシの場合……

  • 初回車検前とは言えすでに35,000kmほど走行
  • 体感的にエンジンのパフォーマンスが落ちているように感じている
  • 半年ごとの点検でオイルはきちんと交換している

以上のことから、今回はガソリン添加剤のみ使ってみることにいたしました。

ワタシが選んだのはこの商品

別にワタシの選択が最良だというわけでもありませんし、サクッと紹介。

KURE(呉工業)のFUEL SYSTEM PERFECT CLEAN DX(フューエルシステム パーフェストクリーン DX)です!

選んだ理由

  • 初心者は安心できるメーカーを選ぶべき。そしてワタシはKURE信者。
  • KUREのガソリン添加剤の中で最もバランスが取れた性能(後述)
  • 価格も安すぎず高すぎず、継続的に使いやすい

まあ、この程度の理由ですよw

ひとつお値段のことで注意。オートバックス、高いよ!
Amazonでは1,000円少々のところ、オートバックスだと2,000円程度になります。別記事でKUREが販売しているStonerシリーズを紹介した時にも書いたのですが、ワタシはオートバックスのようにたくさん並んでいる商品を手に取って選べるのが好きです。ですからネット通販より多少(2~3割増し程度)高いくらいならオートバックスの実店舗で購入するようにしているのですが、倍額になるとさすがに……。

Stonerも倍額くらいでしたし……もう少しなんとかならんものかね?

主な特徴(公式より抜粋)

  • 高純度PEAを配合した複合洗浄剤がインジェクター、吸気バルブ、燃焼室などに堆積した汚れを強力に洗浄します。
  • 防汚コートにより汚れの再付着を防ぎます。
  • 燃料ポンプ、インジェクターの摩耗を抑えます。
  • 防錆剤配合により燃料タンクや燃料系統の腐食を防ぎます。
  • 強力な酸化防止剤が長期保管時の燃料の酸化による劣化を防ぎます。
  • 燃焼効率が回復するので排出ガスがクリーンになり、燃費も改善します。
  • 水抜き効果もあります。

このように洗浄だけではなく、防汚、防錆び、燃料酸化防止、水抜き効果と幅広い効果があるとのこと。

その他最終候補

最終的にこの商品を選んだのですが、コレに絞るのに最後まで迷った商品もありました。ともに知名度、評価共に最高ランクでしょう。

WAKO’sのフューエルワンは、知名度・性能トータルで見ておそらく最も世間の評価が高い商品ではないでしょうか? ただしお値段もAmazonで2,000円超えです。(ただしオートバックス実店舗でも似たようなもの)

SurLusterのLOOPもよく売れているようです。お値段もAmazonだと1,300円程度と上記KURE商品よりちょっと高いくらい。(なぜかオートバックスだと1,700円くらいでKUREよりも安くなります)また、コチラの商品は洗浄効果主体ながらも潤滑成分についても大々的に打ち出しており、アクセルレスポンスや振動の改善にも効果が大きいとうたっています。

AZのFCR-062は(宣伝的には)シンプルに洗浄効果を推している商品ですが、ユーザー評価としてはコスパの良さが際立っているようです。上に載せたのはKUREのパーフェストクリーン DXと同じ300mlタイプですが、価格は1,300円程度ながらも、CX-3の場合KUREは一回で一本入れるところ、AZの方は半分ほどで良いようです。要するに一本で二回使えるというわけ。また、1リットル、4リットルなどの缶入り商品もありますが、それならさらにコスパアップ!(個人的には給油時に使う商品なので大きな缶入りは使いにくいと思うんですが)
また、効果に関する評価も安かろう悪かろうなものは少なく、上述の他商品と比べても遜色ないです。

まあ、こんな感じですので、もはやどれが優れているとか普通の人では判別できないレベルですし、お値段と好みで決めていいんじゃないかと思います。そもそも効果がわかりにくいジャンルの商品ですしね。でも、自動車の心臓部に関わる商品ですからあまり知識がない人は「信頼できるメーカー」の「売れていて評価が高い」を選ぶ方が良いでしょうし、そういう点でも上記商品なら間違いないでしょう。

KURE パーフェクトクリーンDXをCX-3に入れてみたレビュー

というわけで、ようやく実際に使ってみたレビューなのですが……これが記事のキモなのですが……簡単なご報告になりそうです。だって、効果が目に見えるものじゃないから……(言い訳)

給油時に一本投入し、ガソリンを満タンにしました。汚れが落ちてきて初めて効果が現れる商品ですから、あせらずに普通に走らせます。

それでも効果を体感し始めたのは意外と早く50~100km程度走った頃でした。一番求めていたスタート時のパワーが明らかに元に戻った感じです。細かいパワーの差なんてワタシにはわからないながらも、投入前、ひと月ほどアクセルの踏み込み量に対する加速具合をしっかり検証していましたので、気のせいではない自信はあります。

明らかにスタート時の吹け上がりが滑らかになったため、ムダにアクセルを踏み込むことがなくなり、意図しない高回転域でのロックアップによる急加速感を感じることが少なくなりました。もっとも意識してアクセルを多めに踏み込む時は今まで同様の挙動はありますが、それでもロックアップまでの加速感が良くなった分、ロックアップしてパワーアップした時もより自然な感じでつながるようになりました。

これだけでワタシとしては所期の目的を達成したと言えるのですが、全体的にエンジンの回転が滑らかになり、スタート時以外の加速も滑らかに流れるようなフィーリングになり、ちょっと快感ですw

この手の商品の効果というと「明らかに感じた派」と「プラシーボ(気のせい)派」の果てなき闘争があるようですが、ワタシは間違いなく「明らかに感じた派」です!

ただし、冒頭に書いたように、ワタシの場合すでに納車から35,000km走行し、パフォーマンスの低下を体感。さらに実際に添加剤を使うまでにひと月ほど自分なりに色々検証していたという要因があってここまで効果を実感できているのかもしれません。

別に本来以上のエンジン性能を発揮しているわけではありませんので、実際のパフォーマンス向上度合いは微妙なものであるように思います。普段なんとなくで運転している方だと大して効果を感じないということもあると思います。車種やクルマの状態によっても左右されることでしょう。

さいごに

とりあえずワタシにとっては効果絶大でしたので、これからも定期的に使っていこうと思いますよ!(商品によって推奨される頻度が異なります)

おそらく次回からは元がキレイな状態だしそれほどの効果を感じなくなると思うのですが、CX-3が長くベストな状態で走っていただくためにも続けようと思います。

なお、KURE パーフェクトクリーンDX含め、多くの商品で、ある程度の距離を走っているクルマに初めて使う時は二回連続での使用が推奨されていますが、2回目の投入時、濃度が濃くなり過ぎないように注意しましょうね。ガソリンが空に近い状態で給油する人なら良いのですが、早めのタイミングで給油する人だと、2回目の時にはまだ1回目の添加剤がしっかり残っていて、一本まるごと投入すると明らかに濃くなり過ぎます。

燃料じゃないものをガソリンに混ぜるわけですから、ここはやり過ぎにならないように注意したいところです。

あと、ガソリン添加剤を使うとエンジンオイルが汚れるという噂があります。これも色々調べてみたのですが、真偽は今ひとつはっきりしません。「汚れる」という検証結果を動画で出しているものもありますが、メーカーが「汚れない」とはっきり回答しているものもあったりして……心配だったら、添加剤を使うタイミングをオイル交換前にすると良いでしょう。

実はワタシも一週間後に半年点検でオイル交換予定なので、このタイミングで使ってみたわけですw

いやぁ、とにかく想像以上の効果でした!

愛車に長く、そして最高の状態で乗り続けたい人なら使う価値ありだと思います!

それではまた。

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