どうもこんにちは。
昨日はお仕事で琵琶湖、湖西の辺りをウロウロと。まずは京都市内から堅田の方に向かうのですが、普段は八瀬から途中経由で琵琶湖大橋へ向かうR367ルートか湖西道路北上ルートなのですが、昨日はその前の訪問が北区大宮(市内北西)でしたので、京産大から静市市原を経由し、府道40号線で大原に抜けてR367に合流するルートを使いました。
八瀬からのルートよりもさらにクルマは少ない感じで快適でした。いつもなら京都から滋賀に抜ける途中で小休止はしないのですが、道の駅らしき場所を発見したので入ることに。
里の駅 大原
「里の駅 大原」
R367から少しだけは行った場所にあるので今までは気付いていませんでした。
ちなみに「大原」というのは三千院、寂光院などがある山里です。人でごった返す京都街中の観光に疲れたらぜひどうぞ。
「道の駅」じゃないんですね。ちょっと調べてみると道の駅は国土交通省の認可が必要なようです。おおよそ里の駅はその認可基準(施設や駐車場の基準だけではなく、地域連携、情報発信などの軌道なども求められるそうです)を満たしていない、小規模な感じの施設であるようです。
実際中に入ってみると、ほどよく賑わっています。地場のお野菜などを販売する市場(週末の朝市は特に人気みたい)やこじんまりとした食堂などがあり、確かに道の駅と言うには規模は小さいような気がしますが、ワタシはどちらかというと、こっちの方が好み。
最近の(特に規模が大きめの)道の駅は観光地化しすぎて、いつも混雑してるわ売ってるものはなんでも観光地価格でバカ高いわで、あんまり好きじゃないのです。(もちろんそうでないところも多々ありますよ)
それにひきかえ、ここは売られている商品は良心価格だし、素朴な地元産品だという雰囲気がたっぷりだし、とてもステキ。こういうのがほしかった。お野菜なんかは農家さんの顔も見えるようになっていてイイですね。さすがに仕事中なのでお野菜は買いませんでしたが、お野菜たっぷりの巻き寿司を昼食に、そしてお家用としてドライフラワーを購入いたしました。
伊香立へ
そして、休憩を終えるとお仕事のアポイントのため、伊香立に向かいました。特に見どころはない……と思っていましたが……まあ確かに名所と言える場所は思い当たりませんけれど、CX-3で走る伊香立はとても広々として、畑や田んぼが比較的なだらかな丘の斜面に合わせて作られており、とても気持ちの良い景観です。観光では来ないかもしれないけど、息抜きには最高な感じ。
それほど目立ってもいなかった神社の境内に、とても立派……というか荘厳な石碑がこれも神社らしい立派な木立に囲まれて建っていました。伊香立の戦没者の慰霊碑のようです。
伊香立で少しのんびりしつつ、その後仕事をこなしたワタシでしたが、地図を開くとそのまままっすぐ琵琶湖方向へ向かうとあの名所にたどり着けそうだということに気づきます。
浮御堂へ
琵琶湖の湖面に建てられたお堂が印象的な浮御堂です。
敷地はこじんまりとしていますが、その分お手軽な感じで参拝者用に無料駐車場もあります。この日は平日ということもあり、入れ替わり立ち替わりで数人程度が中にいらっしゃる感じなので、写真なども撮りやすくて良かったです。
お堂は岸からすぐですが、手すりも高くないし、なんだか落ちそうです。それにしても写真などでは岸から浮かぶお堂を見るアングルが多いと思いますが、お堂から周りを見渡した景色もなかなか良かったです。北の方を見ると琵琶湖大橋も眺めることができます。
地獄の酷道R477
ここまでのところ、とても仕事中だとは思えぬCX-3&滋賀観光三昧の道中です。あとは京都へ帰還するだけ……だったのですが、やらかしました。
また途中越から京都へ帰るルートで帰途につきましたが……ええ、ちょっと魔が差したんですよ。地図を見ると鞍馬の辺りを通って京都市内に戻れそうだし、国道だし、山道を快適に流して帰れそうかなって思った……のも仕方ないじゃありませんか!
ちなみにこれからあとの写真はGoogleマップから拝借しています。ブログ書きとしては情けない限りですが、写真なんて撮ってる場合ではなかったということを、以下の文面からくみ取っていただければ幸いです。
まずは、地図の1の地点。R367からR477に入りました。(正確にはR367と477が重複している区間から477単独に分岐)写真をご覧いただければおわかりの通り、普通です。どう考えてもナイスに快走できる道が続きそうじゃないですか? 実際、しばらくは良く整備されたセンターラインがある道を快適に走ります。しかし、すぐにセンターラインはあるものの、妙に寂れた感じになってきます。このあたりで一度クルマを停めて、ルートの情報を確認……しておけば間違いなく引き返していましたでしょうね。
ほどなくセンターラインがなくなり、素直に離合できない程度の道幅に。でも、まだ人家もありますし、離合もそれなりに何とかなる感じでした。このくらいは亀岡から大阪に抜けるルートなど、山道ならありがちですし。府道まで対象を広げればなおさらです。
さすがの国道サマでも、山を超えるルートだと道を広くできない地域があるのは当然です。数台のクルマとすれ違いましたが、それなりに譲り合ってパスします。
その後、人家も無くなり、ますます道幅も狭くなってきますが、ところどころに退避できるスペースもあり、焦るほどではありません。実際に一度は後退して対向車に道を譲りましたが、まだ余裕。
そうこうしている間に人里に入ったようです。地図の2の地点です。町と言うよりは集落という感じですが、家やクルマがあるのを見ると一気に安心いたしますね。標識もあって、左に行けば鞍馬だよって書いてあるし、これでひと安心……と思ったその時のワタシを殴ってやりたいです。
小さな集落を過ぎると、一気に様相が一変しました。いきなり深い北山杉の木立の中へ。路面も舗装はあるものの見るからに荒れてきました。
道幅は完全にクルマ一台分。道路脇も平坦ではなくなっていますので離合できる場所も非常に限られてきました。そういう場所を見つけたら、いざという場合にそこまでバックできる算段をしておかないとヤバイです。
深い森の中、見通しも悪く、対向車対策でライトオンしつつゆっくり走ります。標高もだんだん高くなり、道の片側は崖っぽくなってきます。……にもかかわらず、ガードレールがないってどういう国道やねん! と心の中ではなくリアルに声を出しつつ、細心の注意を払って進みます。
アップダウンもかなり厳しくなり、上りは2速でも厳しいところも多数。マニュアルモードで1速と2速を中心に何とか進んでゆきます。道幅もギリギリで下手すれば落ちるという状況ですので、マニュアルモードがあって助かりました。アクセル踏んでキックダウンさせて走るなんて、やってられるか! ちなみにバイクだったら幅の問題は大丈夫でしょうけど、林道になれてるオフローダーならともかく、普通のオンロードツーリング派だったらこの勾配はコワいんじゃないかな?
そんな状況がしばらく続いたあと、ようやくこの一番酷い道を抜けられそうな分岐に到達。地図の3の地点ですが、約180度ターンしてR477に沿って北へ行くと花脊、府道沿いに南下すると鞍馬方面とのこと。
……って、国道を180度ターンって何!? 当然その時は知らなかったのですが、この切り返しなしでは走れない魔のターンこそ酷道477の有名ポイント「百井別れ」らしいです。もう少しわかりやすいように、上の写真の分岐をまっすぐ通り過ぎて振り返ったアングルで……。(要は上の写真の逆方向からのアングル)
黄色のU字の向かって右側がワタシが出てきたところで、左側が花脊方面となります。この写真のアングルは鞍馬から府道を走ってR477に合流する時の景色になり、少し手前には左右共にR477である旨の標識が出ていますが、この右に落ち込んだ細い脇道がその国道だとは一見しただけでは思えませんよね。っていうか、国道だとわかっても普通の人なら躊躇するでしょう。ワタシが入った側もこれだけあからさまに怪しければ、踏みとどまることもできたのかも知れません。
まあ、この国道180度コーナーはネタとしてわかりやすいですが、個人的にはそれまでのルートの方がよっぽど酷道です。さっきの集落のあと、幸運にも対向車に会いませんでしたが、もし会っていたらその地点によっては詰んでいたかも……。ちなみに国道477号のWikiにはこのように書かれています。
国道477号は一見不可解なルート設定が散在するほか難所も多いため、酷道と評されているが、その中でも最大の難所がこの百井別れとその周辺の百井峠だと言われている。百井別れは、切り返しのいる国道の交差点としてよく知られている。
ウィキペディアの執筆者,2023,「国道477号」『ウィキペディア日本語版』,(2023年6月11日取得)
なんで偶然にこんな道路に出会っちゃうんだろ……。
気を取り直して、ワタシはここでR477を離れて鞍馬方面へ。しばらくはまだ狭いし角度もきつかったのですが、百井峠に比べればどうってことはありません。(百井峠を通っていなければ、それなりにキビシイ道だと感じるでしょうけどw)
その後、精神的に疲れてしまって鞍馬の景色を楽しむこともなく京都市内へ。街中の喧噪も有り難く感じます。
いやぁ、やっぱり山道のルートは最低限の下調べが必要ですね。まさか気軽に入った国道が、「酷道」で検索すれば山ほどヒットする由緒ある酷道だったとはね……。まったく心の準備もなく、一応3ナンバーであるCX-3、しかも大切な新車で乗り入れるなんて、何考えてるんでしょうね? いや、ちょっとは考えろよとワタシ自身に物申したい。
CX-3に乗ってからはじめて運転に疲れたと感じましたし、ロングノーズの堂々たるスタイルを恨めしくも思いました。最近頑張っていたiDMなんて、存在をまったく忘れてましたよw とにかくCX-3にキズが付けることなく帰ってくることができて幸いでした……。
でもこういうキツい経験もあって、より愛着が湧いてくるものなんでしょうね。
……なんてキレイにまとめてる場合か!
ホント気を付けないとねぇ。皆さん。ヘンに興味を持って突撃しない方がいいですよ。
それではまた。