皆さま、ごきげんよう。
University of Caille 人類学部第７調査班 首席研究員のSaaren Arma（サーレン・アルマ）です。
さて、先日よりアマー帝国に関する現地調査を開始し、第1回の調査レポートとして、アマー星系に関する報告をさせていただきましたが、皆さまご覧いただけましたでしょうか？
その調査後記にてお伝えしたとおり、引き続きアマー星系の近辺に存在する各皇位継承家の首都星系についての現地調査を行うべく、現在基礎資料を準備しております。
まずは先代の皇帝（女帝）であり、数奇な運命を辿った果てに命を落としたJamyl Sarum。彼女が属したSarum家の首都星系である、Sarum Prime星系の調査をしようと思っています。あくまでも星系の調査ですが、Jamyl抜きにこの星系、そしてSarum家について語ることはできないでしょう。そこで、基礎資料としてJamylの生涯について書かれた文献と、彼女の内心の一端をうかがい知ることができるクロニクルの一遍の翻訳を新たに公開させていただきますので、調査レポートに先立ちご覧いただきたいと思います。
NEW EDEN 人類学大事典 追加文献
第7調査班クロニクル書庫 追加文献
UoC News 後記
それにしても、NEW EDENの女性たちというのは、なぜこれほどまでに魅力的なのだろう？
まだ、この調査活動は始まったばかりだし、特に女性に絞って調査してきたわけでもないはず。それなのにSoEのトップであるSantimona Sarpati、インタキシンジケートの実質的リーダーであるSilphy en Diabel、カプセラたちのナビゲーターであるAuraのモデルでもあるExcena Foer、そしてJamyl Sarum。まだ調査はしていないけれど、現アマー皇帝のCatiz Iも女性だ。
もちろん著名人、有力者の数で言うなら男性が圧倒的だ。では数が少ないから目立つだけなのだろうか？ でも、結論ではなく私の印象というレベルでは決してそうではないと思う。上に挙げた彼女たちは、どちらかというと元々の境遇にあぐらを掻いて、敷かれたレールに沿ってのし上がったわけではなく、それぞれが自らの才覚で道を切り開いてきたという物語を持っている。
もちろん男性でもそういう人たちはたくさん居ることだろう。でも、逆に「自動的に」のし上がってきた女性というのはあまり耳にしない。そう考えると、この世界は決して女性をないがしろにする場所ではないけれど、やはり女性が頂点に上り詰めるためには、個人としての傑出した才覚が必要なのかもしれない……そう思ったりする。重大な女性差別というものが無いように見える中でのこれだけの違い。この点は人類学を研究する上で意識しておこうと思う。
堅い話はさておき、女性として喜ばしいこととは言えない気がするけれど、でも、そんな中で光り輝く女性たちはやはり魅力的で、研究していてとても楽しい。やはり仕事といえど、楽しくいきたいものだ。
当調査班においては基本的に独自の方針に従って翻訳・編纂を進めておりますが、ご利用の皆さまのご要望も承っております。早めの翻訳をご希望される資料や、興味のある研究対象などございましたらご遠慮なく、私、Saaren Armaの代理人広報窓口並びに、この記事へのコメントなどを通じてお申し出くださいませ。我々のリソースの及ぶ限り、前向きな対応をさせていただきます。
それでは今日はこの辺で。
皆さまのご利用に感謝申し上げます。
University of Caille 人類学部第７調査班
首席研究員 Saaren Arma
