クルマの芳香剤からの卒業。エッセンシャルオイルのナチュラルな香りで快適ドライブ - その弐(道具編)

どうもこんにちは。

CX-3でのドライブをナチュラルな香りで彩ろうという企画その弐です。

前回は天然香料の代表格である、エッセンシャルオイル(精油)の基本知識と選び方について簡単にお伝えしました。

というわけで、今回はエッセンシャルオイルを使って車内の香りを演出する方法、グッズについて書いてゆきます。

エッセンシャルオイルに限らず市販の芳香剤でも香りを車内に広げるために色々なタイプの商品が販売されています。基本的な使い方の類型はエッセンシャルオイルの場合でもそれほど変わりません。しかし、エッセンシャルオイルは天然成分をぎゅっと凝縮したものですので、ほんの少しのオイルから揮発する香りをいかに広げるかというところがポイントになります。使うグッズの類型は同じでも使い方のポイントや使った時の効果が市販の芳香剤とは異なるのですね。そのあたりを踏まえて解説していきます。

自然拡散タイプ

液体を吸収する素焼きの陶器や石、木材などにエッセンシャルオイルを垂らして自然に揮発して香りを拡散させるタイプの商品です。エッセンシャルオイルの香りを空間に広げる方法として一番お手軽なのはこれです。

たぶん一番多くの場所で売っているアロマストーンは無印良品で売っているこちらかな?

元々液体を吸収する素焼き陶器製で上部にくぼみがありますので、使いやすいです。しかし、車内用と考えると個人的には蓋をすることができる缶入りのものの方が使いやすいと思います。下のようなタイプです。

蓋をしている間は揮発がストップしますし、持ち運びにも便利ですしね。

  • お手軽度 : ★★★★
  • 拡散度 : ★
  • 持続性 : ★★
  • 使い勝手 : ★★★
  • 総合判定 : ★★
  • エッセンシャルオイルよりむしろ人工の強い香りの方が車内用途では向いているかも

精油を落とすだけですのでとっても手軽……ではあるのですが、車内での香りの拡散度は弱いです。液を垂らした直後以外はたまに空気の流れが良かったら香ってくるという程度です。窓全閉でエアコンを車内循環にすればちょっとはマシかもしれませんが、香りが濃い精油でも「クルマ全体に香りが漂う」という効果は期待できないでしょう。

車内に置くだけで香りが拡散、という点でむかーしからあるダッシュボードに固定して自然拡散させるタイプの芳香剤(↓のようなヤツ)とイメージは同じですが、あちらは中になみなみと芳香剤が入っていて質より量で濃い香りをクルマ中に広げるタイプですから実際は全く異なります。

こちらは、精油をほんの数滴垂らすだけですので香りの強さも拡散力も(種類によりますが)弱く、持続するのは1~2時間から半日程度というのが一般的で、日々精油を垂らす作業が必要になります。ただ、作業としては瓶から数滴垂らすだけですので手間がかかることでもありませんし、好きならば楽しい作業です。また、乾いてしまえば他の種類の精油を垂らして気分を変えることもできますので数種類持ち込んでおいてその時の気分に合わせて手軽に香りを変えることができます。

その場合前の香りが残っていれば多少香りが混ざってしまうことになりますが、精油って元々ブレンドして楽しむものですからそれはそれで楽しかったりします。もっとも、お気に入りの精油の香りを純粋なまま楽しみたい場合は複数個用意しておくのがベターだとは思います。安価なものも多いですし。

多少フォローもしてみましたが、根本的な香りの拡散力の低さから総合判定は低めとなりました。上に私が使っている木製のものの写真を掲載しましたが、今は車内では使わず、オフィスの机上とかトイレの中などで使っています。それなら悪くないです。

クルマ用として販売されているものとして上記のような据え置き型の他、下のような商品も売っています。

吊り下げ型

最近は市販のものでも厚紙っぽいものに香料を染みこませて吊り下げるタイプのものがたくさん販売されていますよね。それと同じような吊り下げ型のアロマオイル用商品です。

仕組みは据え置き型と同じで吸収性のある素材に数滴の精油を染みこませるだけです。しっかり染みこんでいないとオイルが垂れてしまいますので吸水性などはレビューなどを参考にするのも良いでしょう。

置くか吊るすかの違いですので、基本的なことは据え置き型と同じです。どちらの方が良いと言うよりお好みでしょうね。

エアコン送風口(ルーバー)利用型

車用としてはよく見るタイプですね。簡単に言えば上の「自然拡散タイプ」に空調の風をあてて無理矢理香りを拡散させる仕組みです。エアコン送風口の羽根部分にクリップなどで挟んで固定するのが一般的です。例えばこういうヤツです。

  • お手軽度 : ★★★★
  • 拡散度 : ★★★
  • 持続性 : ★★(滴下型)~★★★★★(瓶装着タイプ)
  • 使い勝手 : ★★★★(CX-3的には ★★)
  • 総合判定 : ★★★
  • CX-3的には選択肢はかなり狭い。恒常的な効果を期待するよりリフレッシュ用と考えると結構使える

エアコンの風を使いますので、自然拡散タイプに比べると香りはよく広がります……が、拡散度★★★なのは思わぬ落とし穴があるからです。エアコン(もしくは送風)をオートで使っていると、コレを取り付けているダッシュボード部のルーバーから風を出してない時が意外と多いんです。例えば冬場なんかは足元からの送風がメインですね。そうなると自然拡散型と変わりませんw

ルーバーから風が出る時に思い出したように香ってきますので、それはそれでリフレッシュ用と思えば悪くありませんが。もっとも風がダッシュボード部のルーバーから出るようにマニュアルでセットすれば香りは充分に拡散するようになりますが、空調としての効率は落ちるでしょうね。(CX-3ならこの切替はほとんど視線をやらずにできますから、運転中、一時的に切り替えて香りを楽しむのはアリかもしれません)

あと、上で掲載したようなタイプだと、内部に精油を染みこませるフィルターのようなものを入れる(だいたい入替式)ようになっているのが一般的で、精油を垂らす頻度や作業の手間などは自然拡散型と変わりません。風がダッシュボード部のルーバーから出るようにマニュアルでセットすれば香りは充分に拡散するようになりますが、今度は持続性が落ちてしまいます。その点、精油の瓶をそのままセットできるタイプもありますので、それなら持続性は別物レベルで段違いにアップします。精油の種類や使い方(運転の頻度だけではなくルーバーから風を送る頻度にもよる)によって大きく変わりますが、一般的な10ml瓶で数週間から2~3ヶ月は保つと思います。

しかし。ここでCX-3乗りのみなさんへご注意です。

すでに乗っている方なら想像できると思いますが、CX-3のエアコンルーバーはデザイン重視ですので、スマホホルダーとかドリンクホルダーが極めて設置しにくいのですが、この場合も同様です。

1の位置ならシンプルなクリップタイプなら設置はできます……が、重みでルーバーは下を向きますw。液をたらすタイプだと軽いものも多いのですが、それでもルーバーを上向きでキープさせるのは難しいです。瓶設置タイプだとどうしようもありません。また、クリップは中心から放射線状に伸びている羽根に固定させることになりますが、見ての通り羽が水平になっていませんので瓶設置タイプだと瓶がななめになってしまいます。見た目的に好き嫌いがはっきりしてしまうかも。

あと、2の位置は羽が太いので、クリップで挟むのがそもそも困難です。(DIY的に頑張ればなんとかなりそうですが、それはまた別問題ということで)

結果的にルーバー利用型はCX-3でも使うことはできるものの、かなりモノは選ぶということです。購入時はご注意を。

ちなみにワタシは常時使うメイン用ではなく、時々気分に合った精油を垂らして使うリフレッシュ用として1の位置に下記のような商品を付けています。気分転換にドライブ中に柑橘などの爽やか系を垂らして楽しんでいます。一時期メインで使っていましたが、やはりメインでは弱いと感じました。でも気分転換用としては手軽だし、精油を垂らすパッドも簡単に交換できるので、日によって気軽に香りを変えることができて気に入っていますよ。

ちなみにこれ、購入してからもう1年以上使っていますが、意外と作りはしっかりしてるし中のパッドも使い捨てじゃないのに何枚もついてますし、なんだかんだ長く使えそうですw

フレグランススプレー

よくファブリーズ的なスプレーが売っていますが、エッセンシャルオイルを使うのならぜひ導入したいのが自作のフレグランススプレーです。

  • お手軽度 : ★★★★★
  • 拡散度 : ★★★
  • 持続性 : ★
  • 使い勝手 : ★★★★
  • 総合判定 : ★★★★
  • 天然成分だから服や身体にも直接使えます。車内のリフレッシュ用としてオススメ!

使い勝手なんかはあまり説明することもないでしょう。普通にスプレーです。あくまでも一時的な効果ですが、オススメするのは理由があります。

普通、こういうフレグランススプレーって市販のものだと数百円から千円程度のものが多いですが、エッセンシャルオイルを導入しているなら最高のコスパで簡単に自作できます。詳しくはまた別記事で紹介しますが、エッセンシャルオイル、精製水と無水エタノール、スプレーボトルを準備するだけです。使い回しできるスプレーボトル以外の消耗品でかかるコストは上の写真で使っている50mlボトルなら数十円から百円程度で、年間15,000キロ程度運転するワタシが日々数回使っても1~2ヶ月程度はもちます。はっきり言ってワタシはもう市販のフレグランススプレーはもったいなくて買えませんw

エッセンシャルオイルは単独でも使えますが、お好みで色々ブレンドできますから、このコストで色んなフレグランススプレーを作ることができます。ワタシの場合、通常2種類持ち込んで運転席ドアの収納に入れています。単純にリフレッシュで使うこともあれば、車内で飲食した後の臭い消し、お客さんと会う前に顔や服にさっと吹きかけたりと大活躍です。(もちろん自宅用も数種類作っています!)

天然成分のみで、精油自体の濃度も1~2%程度ですので衣服や身体に直接使っても大丈夫ですので、ワタシなんかは疲れた時なんかは顔に直接噴射したりしてます。(普通は全く問題ないと思いますが、体質による違いはあるかもしれませんので一応ご注意を。また色つきの精油を使う場合も濃度が薄いためあまり気にする必要はありませんが、場合によっては衣服に色が残る可能性がないとは言い切れません)

リードディフューザー

車内用というよりはお部屋で使うためのオシャレアイテムとして広く使われているのが、リードディフューザーです。容器に入ったフレグランス液をスティック状のリードで吸い上げて拡散させるものですね。下の商品は車用ではありませんが、こういうヤツです。

  • お手軽度 : ★★★★
  • 拡散度 : ★★
  • 持続性 : ★★★★
  • 使い勝手 : ★★
  • 総合判定 : ★★
  • 密閉型の商品は、自然揮発の割に強い拡散性や香りの強さを調節できるというリードディフューザーとしての利点がなく、自然拡散タイプの一種と考えた方が適当

上に掲載したような典型的なリードディフューザーは一般的に以下のような利点があります。

  • 見た目がオシャレ
  • リードスティックで液を吸い上げて揮発させるので、単に瓶の蓋を開けて置いておくより香りが良く広がる
  • リードスティックの本数で香りの強さを調節できる

もちろんこのようなリードディフューザーも自作できます。容器はお好み、リードスティックは市販してますし、フレグランススプレーでも使った無水エタノールに加えてグリセリンが必要なくらいでしょうか。基本的にはこんな感じ。手間はともかく、スプレーでは1~2%だった精油濃度が10%くらいになりますので手作りとはいえそれなりにコストはかかります。また無水エタノールが主成分になりますが、これが最近の物価高ですごく値上がりしています。(スプレーでは精製水が主成分なので無水エタノールはちょっとしか使いません)

市販のもので天然精油のみで作られている商品はあまりありませんので、自作して好みの香りをブレンドする楽しみはもちろんありますし、容器のチョイスによってとてもオシャレなアイテムになりますのでそういう意味でも楽しい……のですが、車用となるとちょっと難しくなります。

基本的には口径の狭い瓶を選ぶことが多いのですが、それでもリードを挿しておくものですから基本的に口は開いています。要するに倒れるとこぼれますw

まあ置き場所を工夫すれば転倒の可能性は下げることはできるかも知れませんが、それだけではなく、無水エタノールという揮発性が高く引火性が高いものが主成分ですから火気厳禁です。火種がなければそうそう発火するものではありませんので過度に怖がる必要はありませんが(そういえばタバコも火種ですけど)、窓を閉めていればなかなか密閉された空間ですし、事故の時のことなども考えるとあまり車内で使おうと思えません。

このように開放型のリードディフューザーは車には向いていないと言わざるを得ません(実際、車用と称して売っているリードディフューザーはかなり少ないです)が、密閉型のリードディフューザーというものもあったりします。こういうヤツ。

設置はクリップタイプだったり吊り下げ型だったりでCX-3でもなんとかなりそうですが、基本的にほぼ密閉状態の容器にリードが一本刺さっているだけですので、拡散性は弱いでしょう。上の商品のように蓋の部分が木材であれば、揮発した精油が浸透してそこからも香りが漂うようになりますが、どちらにしても自然拡散型と大して変わりません。中に入れる液もエッセンシャルオイルやアロマオイルそのものを入れておく前提ですからむしろ自然拡散タイプの一種と考えた方が正しいかもしれませんね。

そう考えると、一番上で紹介した液を垂らして使うアロマストーンなどのような毎回の液補充の必要がなくなる分、香りが強めの精油を使えば意外に使えるかもしれません。(でも、香りは弱いとは思いますよ)

電動ディフューザー

まあ結局、ここにたどり着くわけですよ。

結局、電化製品にはかなわんのです!

この手のヤツはAmazonで検索しても「クルマ用」のものがたくさん販売されています。こんな感じ。

電気のチカラで香りを拡散させますので、ドライブ中、安定してクルマを香りで満たすことができます。ですから評価としては高くなります。

  • お手軽度 : ★★★★
  • 拡散度 : ★★★★★
  • 持続性 : ★★★★
  • 使い勝手 : ★★★★★(自動ON・OFF機能有りの場合)
  • 総合判定 : ★★★★★
  • 商品自体の価格は高いが、効果は高くランニングコストは意外と高くない。商品選択には注意点も。

でも、本体価格が数千円から1万円あたりとそれなりに高いですから慎重に選ぶ必要がありますが、いくつか気をつけないといけないポイントがあります。また、今回の企画の趣旨「エッセンシャルオイルのナチュラルな香りで快適ドライブ」から考えるとさらに考慮に入れるポイントもありますのでそのあたりを解説します。

電動ディフューザーを選ぶポイント

サイズ

これはクルマ用で販売されているものならだいたいドリンクホルダーに収まるサイズになっていると思いますので、おうち用を流用する場合以外はそれほど気にしなくても大丈夫でしょう

電源

まず重要なのは充電式か、常時電源コードに接続するタイプかです。常時接続型はバッテリー切れの心配はありませんが、置き場所の融通が利きにくく、そうでなくてもコードが邪魔です。大きなクルマで後席にもUSBポートがある場合などはともかく、CX-3で使う場合は充電式の方がオススメです。あとで説明しますが車内で使う場合は常時噴霧させない使い方が普通ですので、充電型でもそれほど頻繁な充電は不要です。ワタシは月に1~2回程度充電しますが、バッテリーが切れて充電したことは今までありません。適当なタイミングで充電する程度です。

あとケーブルのタイプですね。クルマ用として販売されているものなら通常はUSB接続になっているでしょう。充電タイプでもクルマ用ならUSB接続が多いと思いますが、家用のものや一部のクルマ用はAC電源のものもありますから一応注意です。あと、USBでもCX-3はデフォルトではUSB Type-A(昔からPCなどで使われている長方形のアレです)ですからディフューザー側はType-Cでも車側はType-Aのケーブルが必要です。

噴霧方法

主に水と精油を混ぜたものを超音波で噴霧する「超音波式」と、精油自体をミスト状にして噴霧する「ネブライザー式」に分かれます。

超音波式は、比較的に安価で2,000円台くらいから色々選択肢があります。

ただし水に精油を加えたものをミスト状にして噴霧するものですので、香りが弱いと言われることが多いです。そもそも精油は水に溶けませんし。あとお手入れが面倒です。水を噴霧するといっても、高温の蒸気を作るわけではないのでカビや雑菌などが繁殖しやすく、結構な頻度で洗浄する必要があります。体調不良に直結しますのでマストです。あと、結局のところ水分を車内にまき散らすわけですから季節や天候によってはガラスの曇りにもつながるんじゃないでしょうか?

ただ、ワタシが調べた限りですが、家庭用はともかく、クルマ用として売られている超音波式のディフューザーの多くはだいたい専用のカートリッジを交換するタイプのようです。その場合はもしかするとメンテナンスは楽な物もあるかもしれませんが、そもそも天然のエッセンシャルオイルではないことがほとんどなので今回の企画でオススメするものではありません。

というわけでオススメはネブライザー式です。ただし、こちらも専用のカートリッジを交換するタイプがありますが、やはり今回の企画的にはオススメではなく、市販のエッセンシャルオイルをそのまま使えるタイプの商品がオススメです。これは精油をそのままミスト化するので超音波式のようにカビや雑菌の心配はありませんのでメンテナンスは楽です。それでも精油を変えるタイミングなどで洗浄する必要はありますが、それほど神経質になる必要はありません。長く使うと古くなった精油の成分が少しずつ固着したりするのをリフレッシュするため、くらいの感じです。また、香りをチェンジする時に前の香りをとる効果もあります。

しかも、オーソドックスなところでは精油の代わりに無水エタノールを入れたボトルを装着してしばらく作動させるだけですので手間の点でもどうということはありません。

また香りの質もエッセンシャルオイル自体をミスト化するので、少量の噴霧でホンモノの香りをしっかり楽しむことができます。

噴霧モードが選べるか

ここからはネブライザー式を前提にしてお話ししますが、CX-3くらいのサイズだとほんの数秒の噴霧で香りは充分車内に満たされます。逆に言うと連続運転なんかした日にはかえって濃すぎてアウトです。実際の使用感から言うと数種類程度の噴霧モードはほしいところです。(○○秒間隔で○秒噴霧とか)

家庭用のディフューザーを流用する場合は特に「お部屋の広さ」基準でモード設定されていることが多いですので注意です。ワタシの場合は1分ごとに2~5秒程度の噴霧で充分です。まあムンムンに香りが満ちている方が好みという人もいると思いますけど、車載用のモードがあると明記されている方が良いとは思います。

自動ON・OFF機能があるか

必須じゃないけど……やっぱりほしい機能です。なおタイマーによる自動OFF機能がついている商品は多いのですがクルマの振動によって自動でON・OFFしてくれる機能はとても便利です。

乗ったり降りたりする度に手動でON・OFFするのって意外と面倒ですが、それでなくても絶対消し忘れる時がありそうです。それについてはタイマー自動OFFがあればいいんじゃない? と思われるかもしれませんが、クルマの運転って10分で目的地に着くこともあれば1,000キロのロングドライブもありますよね。だから単純に○時間で自動OFFとか言われても実用的じゃないんです。

市販のエッセンシャルオイルが使えるか?

上でも書きましたがオイルが専用の詰め替えボトルに限定されている商品も多いです。でも天然のエッセンシャルオイルを楽しみたいなら市販のエッセンシャルオイルを使えると明記されているものを選びましょう。専用の詰め替えが悪いというわけではありませんが、きちんとした天然成分のみで作られているものはかなり少ないと思います。

また専用の詰め替え商品が天然精油だというものも一部ありますが、詰め替え分の値段を考えると品質はちょっと疑わしいです。ぶっちゃけ、個人的には精油は付属していない方がイイです。

それに品質問題はさて置いても、せっかくエッセンシャルオイルを使うなら色んなブレンドを楽しみたいものです。専用商品しか使えないと、そういう楽しみを全放棄することになりますからもったいないですよ?

エッセンシャルオイル……すぐなくなってしまうん?

このネブライザー式のディフューザーですが、さっきお話ししたとおり「精油をそのままミスト化」するものです。そうすると心配なのはコスパですね。ワタシが使っているディフューザーだと10mlのボトルが標準仕様です。(口径が同じの別容量の瓶も使えますが)

市販の精油も最も多いのが3~10mlのものでしょう。価格は中くらいの価格帯の精油で10mlあたり1,000円から3,000円程度です。(もっと安いのも、バカ高いのもあります)

なかなかのお値段ですよね。コレをミストにして景気よく噴霧しちゃうの? 毎月いくらかかるんだ……? と感じるのも無理はありません。

でもダイジョーブ。

平均月1,300キロ程度走るワタシが、乗っている間ほとんど車載モードで使いっぱなしで月一本、すなわち10ml一本程度です。まあ、市販の芳香剤よりは高くつくかもしれませんが、そのかわり天然の香り、しかも自分の好みでブレンドした香りを楽しめますし、気分によって違う香りに変えることもできることを思えば、個人的には安上がりな趣味だと感じています。(商品や車載モードの設定によって消費量は変わります)

言い方悪いですが、安さを求めるなら市販の芳香剤を使うべきだと思います。

それにしても、これだけ長持ちするのはもちろんさっき書いたように、車載モードで使うので噴霧の頻度が意外と少ないということがありますが、それだけではなく、ミストの質ですね。ワタシが使っているものだと「ミスト」というより「ケムリ」です。噴霧後しばらく空中を漂っております。それだけきめが細かいと言うことなのですね。

ですからスプレーのように「水滴をガンガンまき散らす」というイメージとは全く異なり、消費量が少ないのですね。そしてコスト面以外にも、このようにしっかり空中を漂うからこそ、少しの噴霧でクルマ全体に香りが広がるのだと思います。

ワタシが選んだ商品はこちら

Amazonを中心に結構色々探しましたが、最終的にほぼ一択でコレに決めました!

決めた理由をいかに列記します。

  • お値段ほどほど(少し割引があって5,000円ちょっとくらいでした)
  • ネブライザー式
  • USB充電型(本体側Type-C、車側Type-A)
  • バッテリーの保ちが良い(2つの車載モードでそれぞれ公称400時間と180時間。実運用でその半分だったとしても問題ないw)
  • 市販の精油が使える(ほぼ標準規格となっている10ml、5mlの遮光瓶をそのまま取り付けることができます)
  • メンテナンスは無水エタノールで稼働させるだけ
  • 車載モードでは振動によって自動で電源ON・OFF
  • 車載モードは2種類。精油自体の香りの強さや気分によって変えられる
  • デザインがスマート
  • バッテリーは日本国内のPSE認証取得で安心
  • サポートもしっかりしている(日本語マニュアル付属、問合せ先も記載あり)

本当は色んな商品を紹介したかったのですが、少なくともAmazonで探していたワタシにとってはコレ一択になってしまったのです。

カーグッズとして販売しているものだとどうしても「ホンモノの精油」にこだわっているものよりも、専用カートリッジ交換タイプの商品が多かったです。また、車載モードがある商品は多いけど振動による自動ON・OFF機能はなかったり(タイマーによる自動OFFは結構ある)と、すべてを満たしている商品が意外と見つかりませんでした。

で、この記事を書いている段階でこの商品を既に数ヶ月使っていますが、期待を裏切られたと感じる点はありません。

電源ON直後の噴霧で車内に香りが広がります。そのあとは車載モードによって「ある程度香りが持続する状態」か「香りが消えた頃にまた漂ってくる」という状態を使い分けられます。

音も静か(というかほぼ無音)ですしバッテリーも長持ち(忘れた頃に充電するくらいですがとりあえずバッテリー切れになったことがない)ですし車内で充電できるし……ちょっと完璧すぎました。

あえて要望を書くとするならば……

  1. バッテリー残量表示がない
  2. 精油の残量表示がない
  3. タワー式立体駐車場だと動く時に電源が入ってしまう

まあこんなところですが、1についてはそもそもすごく長持ちなので思い出した時に充電しておくくらいで大丈夫です。2については表示灯こそないものの、電源OFFのときに簡単に目視で残量確認できますし、一本で結構長持ちしますので実用的に不便は感じません。

3については……まあご愛敬ですw

ワタシの職場のビルがタワーパーキングなので、いつもは降車する時に電源をOFFにするのですが、たまに忘れます。そうすると他のクルマの出し入れで動く度に電源が入ってしまうのですね。車を出す時にドアを開けるといきなり香りが漂ってきて「あ、忘れてた」って感じです。まあどうということはありませんし、自動ON・OFF機能の副産物みたいなものですから、そのくらいは自分で気をつけなきゃって思います。

あとAmazonのレビューで、泡立つようなボコボコという音がするというものがいくつかありますが、これは使っているオイルが水で薄めたものだったり水溶性のものだったりするからだと思われます。説明書に書いてるし……。

さいごに

というわけでワタシの場合

  • メイン : 電動ディフューザー(ほぼ常時、車載モードでON)
  • サブ : エアコン送風口(ルーバー)利用型を時々利用
  • リフレッシュ : フレグランススプレー

こんな感じの運用ですが、肝心の精油については……

  • メイン用として自分でブレンドした精油を2~3種類常備
  • サブ用は自宅にある精油の中から柑橘系・ヒノキ・ローズなど気分転換に単独で使いたくなるようなタイプのものを2~3種類常備
  • フレグランススプレーは記事で書いたとおり自分でブレンドして作成した2種類を常備

ちなみにメイン用やスプレー用のオリジナルブレンドは定番のレシピで作るものもあれば、毎回のように新たなブレンドも試しますので、「いつもの香り」がある一方で常に新鮮な体験も味わうことができるという状態です。

ここまで書いておいてなんですけど。

たかが車内の香りにここまでこだわる人は少ないのかもしれないとようやく気付きました。……需要のない記事を長々と……。

いつものことですけど。

ただ、エッセンシャルオイルのことを知ると、色々な香りを自分でブレンドし、その香りを活かして今回のようなディフューザー、スプレーなどの他、スキンケア、マッサージ用のオイル、入浴剤、石鹸など色んなものを自分で作ったり、アロマテラピー的なことを楽しんだりできます……っていうか、普通はそっちがメインか。でも車内の香りからアロマの世界に入ったってイイじゃないか。うん。

まあここまで書きましたから、あとは(他の記事を挟むと思いますが)別記事で使うのが楽しくなるエッセンシャルオイル自体の知識を多少書かせていただこうと思います。

そもそもエッセンシャルオイルってなんなの? アロマオイルの違い、良いエッセンシャルオイルの選び方については前回の記事をどうぞ

それではまた。

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

*