MMORPG EVE Onlineの情報。初心者向け情報、プレイ日記やニュース、そして国家・人物・歴史・社会・文化・経済・物語などのバックストーリー翻訳。
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Dano Gheinok

Dano Gheinokはアマーの預言者であり、EVEゲートの崩壊後、アマー民族の指導者として記録上最古の人物である。彼が実在したということの歴史的記録はかなり確かなもので、アマーがAssimiaを征服した際に残された文献にもその存在が記されている。彼は確立された規範に基づいて活動していたようだが、アマー宗教の開祖だと考えられている。

歴史

Gheinokは聖典の序盤に説教者そして預言者として登場する。それらによると、彼は大衆が宗教を軽視し、無視していた時代において、非常に信仰心に厚い人物であったとされている。彼は人類は罪に満ちていると考え、人々が神の下に還らなければ、災厄をもたらす審判の時がやって来ると宣言した。多くの人が彼に耳を貸さなかった中、Conformists(遵奉者・宗教上の規範に従う人々)として知られる一団は彼の言葉に耳を傾け、彼の下に集まった。

しかし、Conformistsは彼らの神を信じない人々から敵意と疑念をもって迎えられ、結局故郷から追放されてしまった。Gheinokは彼の民を率い、危険に満ちた未知の土地を大移動させ、最終的に罪深い人々から遠く離れた地を発見した。人々はこの地に住み着き、Gheinokを彼らの指導者とした。彼は聖なる書物を改訂し、来るべき時に関する多くの預言を記した。

奇妙なことに、聖典ではこの物語が二度にわたって触れられているようだ。ふたつ目の物語には、アマー人の祖先のAssimia大陸からアマー島への逃避行についてかなり明確に綴られている。そこには明確に特定できるランドマークのような、具体的なことの詳細が含まれている。はじめの物語はあまり明確なものではなく、地名や場所の説明なども取り上げられず、むしろ比喩的な寓話のように語られている。さらに、ふたつ目の物語において、Gheinokが自らの健康悪化と旅の厳しさに悩む老年の予言者として描かれている一方で、はじめの物語ではGheinokは比較的若い人物として語られている。

この二重性を説明しようとするふたつの通説がある。第一の説は、ふたつの物語の類似性は単なる偶然の一致であり、異なる出来事を語っているに過ぎないというものである。第二の物語は、アマー人の祖先がAssimian大陸から追い出されたことについて、歴史的に相当正確な記録として書かれている。第一の物語は、アマー人の祖先がどのようにして遠く離れた他の土地からAssimiaに旅立ったのかを語っているのだろう。アマー人がEVEゲートを通ってアマー・プライムに入植した物語だと主張する説もあるが、そのような記録は残っていなかっただろうというのが多数派だ。

第二の説では、最初の物語はアマー島への旅を神話化したものに過ぎず、後の物語にはより事実に基づいた詳細が書かれているとする。この説の支持者は、第一の物語の方がより重要であり、旅の精神性とその帰結に焦点を当てるものだと主張している。第二の物語については、宗教的な内省を抜きにしても価値のある、歴史上の事件を記録するものだと言っている。

アマー人でさえも、この件の真相については意見が分かれている。神学評議会は公式にどちらの解釈も支持していないが、何世紀にもわたって異なる見解が流布されてきた。しかし、どれも正式な見解として定着するほどの大多数を獲得するには至っていない。帝国内の多くのカルトは、この物語の解釈を巡って分裂してきた。

宗教的影響

Dano Gheinokの宗教的見解の多くは確立された教義に基づいているように見えるが、初期の聖典の多くは彼によって直接書かれたと思われる。 Book of Gheinok the First(第一の予言者Gheinokの書)は彼の寄与が最も明らかであるが、Book IおよびBook IIにも彼の影響を示す要素がある。

この3冊は「Book of Reclaiming(リクレイミングの書)」とともにアマーの宗教の基礎を形成しており、アマー人にとって最も重要だと考えられている。Gheinokはその後、アマー人の中で最も重要な預言者として記憶されているが、彼が自分をアマー人だと認めたことはないようだ。彼のイメージは帝国中で崇拝されており、賢明な皇帝、聖人、預言者たちはしばしばGheinokの知恵をもって語っていると言われている。

Gheinokの初期の指導力は、アマー人の間に宗教の重要性を確立する上で明らかに重要であった。彼は神と宗教を他のすべてのものよりも優先させ、その指導力が存在した間は、彼のカリスマ性のみをもって教会をまとめ上げた。彼の死後、教会の権力と影響力は衰退したが、アマー人のアイデンティティにとっての重要な部分であり続け、最終的にアマー帝国の建国とともに再び脚光を浴びることとなった。

Dam-TorsadのImperial CityにあるThe Grand Basilica of St.Gheinok the First Prophet(第一預言者・聖Gheinokの大聖堂)はアマー帝国の「母教会」であり、その設立日はアマー帝国の大祭日として祝われている。伝承により8月5日がFoundation Day(建国の日)とされており、Dano Gheinokが最初のアマー教会を建設した日を記念するものである。大聖堂はその跡に建設されたと言われている。この日はDano Gheinokに捧げられたいくつかの祝日のひとつであるが、アマー国家の宗教における普遍的な祝祭日として、間違いなく最も重要な日である。


この文章は下記原典を翻訳したものです。原典の著作権はCCPに帰属します。
EVE Universe – Lore – Dano Gheinok
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