32-GI9は、サンシャ国が領有を主張しているStain(ステイン)リージョン内の星系である。そこは行き止まりの星系であり、スターゲートが1つしかないので、ほとんどの部分は全く注目に値しない。しかし、その第4惑星にはトゥルーシチズン(訳注 : インプラントによるコントロールなしに個性や人格を保持することを許されたエリート)で構成されているらしい小さなコロニーが存在する。
歴史
32-GI9は、第51次探検隊がもっとも盛んに活動していた頃に探査された数多くの星系のひとつである。5つの不毛の惑星、3つの巨大ガス惑星、未発達の生態系を持つ単一の海で構成された海洋惑星と、同様に原始的な温帯惑星がひとつずつと、ほとんど何の変哲もない星系であることがわかった。陸地型の惑星に対して分析が行われたが、ほとんど興味を引くものはなく、探検隊はこの星系に名前を付けることもなく、そのまま通過してしまった。
この星系に再び人が訪れるようになったのは、数世紀後、Sansha Kuvakeiが彼の国家を形成するために購入した多くの星系のうちのひとつになってからである。Sanshaは彼の艦隊のための資材を得るために、不毛の惑星と月面にいくつかの採鉱コロニーを建設した。このコロニーは小規模ではあったが、急成長する国家にとっての安定した金属供給源となった。
四大帝国がサンシャ国に襲来した時には、32-GI9は大規模な戦いの場となった。攻撃側の圧倒的勝利となったこの戦いのがれきは、今も宇宙空間に漂っており、サンシャ国初期の艦船の残骸も散乱している。採掘に携わったコロニーは爆撃を受け、地表から完全に消し去られた。
しかし、主に科学者と哲学者からなる温帯惑星上の孤立したコロニーは無傷のまま残された。国家滅亡後、これらサンシャ国の支持者達の大半は逃亡するか死亡し、コロニーはゴーストコロニーと化した。しかし、数十年後にカプセラがこの星系を訪れた際、この惑星のスキャンによって数千人の居住者が確認されたが、彼らとコンタクトを取る試みはは失敗に終わった。
企業の悪評
32-GI9第4惑星上のコロニーは、Szekelという科学者が数ジャンプ離れた星系のアウトポストからいくつかの研究成果を盗んだことで、企業のセキュリティ関係者の間で少しばかりの悪名が広まった。企業のセキュリティ部門の調査の結果、アウトポストの監督官であるKartanen Sediaが32-GI9に家を建てるための資金を貯め込んでいたことが判明した。その数年前、Sediaの前任地であるアウトポストもサンシャ国によって攻撃され、侵略されたことがあった。この2つの出来事は偶然の一致とは考えにくく、それがセディアの処罰につながったのである。
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EVE Universe – Lore – 32-GI9
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