Written in YC102-09-25
帝国の領域外は、山賊や海賊たちの住処になっているだけでなく、それとは正反対に、困窮している人々を助けるために人生を捧げている人たちも存在している。
Sisters of EVE（シスターズオブイブ、SoE）はそういった組織のひとつであり、おそらく最も有名な組織だろう。しかし、SoEは単に援助活動をするだけではない。組織の基盤は宗教と科学に堅く根ざしている。奇妙な組み合わせだが、それはあらゆる帝国において依然として確固たる社会的地位を獲得し続けている。
SoEは元々、ガレンテ・カルダリ戦争中に中立的な支援団体として設立された。その後、アマー・ジョヴ戦争とミンマターの反乱の際にも同じ目的で活動し、EVEの世界における主要な人道支援機関として確固たる地位を確立した。SoEには点在する多くの基地を所有しており、そのほとんどは一般的な貿易ルートの近くに位置しているが、帝国の国境外にも存在している。
しかし、SoEは単に困っている人々を助ける以上の活動をしている。彼らはまた、EVEゲートを中心とした自身の宗教的信仰の実践者でもあるのだ。
SoEは、この「神からの遺物」と彼らが呼ぶものが宇宙の鍵を握ると信じ、EVEの世界に「神の導きと保護の下での永遠の平和」をもたらすために、それを解き明かそうと決意している。彼らは、神はゲートの向こう側に存在し、そこから神を信じる人々の命運を導き、彼らを害するものから遠ざけていると信じている。
SoEにはすべての帝国において多数の（ジョヴにおいてもいくらかの）支持者を有しており、支持者から、もしくは企業からの寄付や、ステーションを訪れる人々に課される関税によって、ほぼ運営が成り立っている。
近年、SoEはEVEゲートの「解錠」に向け、より系統立てたアプローチを行うようになり、この件に関する多くの科学的実験を行ってきた。これらの科学的アプローチの旗振り役となったのは、SoEの現女教皇であるHarna Durdoである。
彼女は、EVEゲートを徹底的に調査し、そことその周辺にどのような力が働いているのかをはっきりさせることは「神の意思」だと主張している。今のところ、SoEによる調査では驚くべき事実は何ら発見されていないが、彼らを信仰する何百万人もの信者は、近い将来の躍進を熱烈に祈っている。
参考文献
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EVE Universe – Chronicles – Sisters of EVE
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