前回自信満々で生産業旗揚げを誓った宇宙庶民ふりっぷはもう焦っていた。
よく考えたら不器用だったのである。
しかし、今さらなかったことにするのも恥ずかしい。庶民といえどもプライドはあるのだ。
そこで彼は一族総出での旗揚げにしようと思いつき、細々した仕事は決して好きではないが残念ながら手先が器用な「なおみん」を呼び出したのだった。
今回製造業を立ち上げるにあたり考えました。ふりっぷは今後とも金策のためにあっちこっち動く必要がありそうですので、生産のメインは別キャラに任せた方が良いのではないかと。
で、別キャラを運用するにあたっては以下の選択肢があります。
- 同一アカウント内の別キャラ
- 別アカウントを作成しての別キャラ
他のゲームの感覚なら当然「1」を選ぶべきです。別アカウントならΩにするのにまたお金がかかるから。
ところがEVEの場合は事情が異なります。同一アカウント内であれば当然Ωは共用することができますが、スキルトレーニングは二人以上同時に進行することができないのです。これでは二人目以降のキャラクターはいつまで経っても成長しないことになりますね。
これを同時にトレーニングできるようにするためには「MCT」(マルチキャラクタートレーニング)という権利を購入する必要があります。これは30日で2,000円となり、Ωの1,500円(しかもΩは長期一括でさらに割引あり)よりも高額になってしまいます。でもさすがに、高いだけの理由はありそうです。以下、それぞれのメリットとデメリットを簡単に解説しておきます。
「1」を選んだ場合
- スキルトレーニングを止めてもよい段階になれば別課金なしでΩキャラとして使える
- スキルトレーニングをメインキャラと同時進行するために、Ωより高いMCTを購入する必要がある
- メインキャラと同時にインすることはできない
「2」を選んだ場合
- メインアカウントのキャラと同時にインできる(両アカウント共にΩの場合)
- αアカウント状態のままメインアカウントと同時にスキルトレーニングを進められる
- Ωが切れるとαアカウントの制限を受ける(本格運用するならずっとΩ課金の必要あり)
で、今回のワタシの場合
- 用途が生産・資源加工・トレーディングなどにある程度限定される予定なのでスキルトレーニングを止めてもよいタイミングがありそう(どうなるかわかりませんが!)
- 用途的にメインキャラとの同時インの必要性が低い
- α状態だと生産キャラとしてまともに運用できない
以上のような理由でMCTでのキャラ追加をすることにいたしました。これが、メインキャラの裏で運送や採掘するキャラなら「2」を選ぶべきかもしれませんね。
ちなみに、今回の生産業開始を決めるより少し前に3ヶ月Ω + 3ヶ月MCTで5,000円というセールがあったのでその時に購入していました。通常なら90日(一括)Ωが4,000円、MCT3ヶ月分で6,000円で合わせて10,000円ですから激安でした。一旦MCTが切れるまでトレーニングして、次のセールを待つのも手ですねw
ふりっぷに無理矢理呼び出されたなおみんは少々不機嫌そうに口を開いた。
「で、ワタシ何すんの?」
ふりっぷは即答する。
「仕入れて、造って、そして売ってくれ」
「……なんかさ、すっごいめんどくさそうなんだけど」
渋るなおみんだったが、ふりっぷが一度言い出したら聞かないオトコだというのは今までの付き合いでわかっていた。
「えー……どうしようかなー……報酬は?」
ふりっぷはしばらく腕を組んで考え込んだあと、ぱっと顔を上げて手を叩く。
「よし! 儲かったら服を新調してあげよう!」
なおみんはかなり着古した感のある自分の服を一瞥して頷いた。
「しゃあないね。やってみるか!」
こうして、想像よりも遙かに過酷な修行が自分を待っていようとはまったく思っていなかったなおみんの生産者人生がこれから始まるのでした。
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