どうもこんにちは。
ついに話題の商品、ケルヒャーのハンディ高圧洗浄機、OC 5 Handyを導入いたしました!
2025年3月からAmazon、楽天公式ショップ限定で発売されていた新型のハンディ高圧洗浄機ですが、この7月から家電量販店でも展開開始! ワタシも家の近所のヤマダデンキで見かけ、ついつい買ってしまいました。
ケルヒャー OC 5 Handyとは?
高圧洗浄機といえばケルヒャー。ドイツ生まれの信頼のブランドです。
自宅洗車派にとってはあこがれの家庭用高圧洗浄機です。これさえあれば混雑した洗車場で順番待ちすることもなく、時間も気にせず愛車を心ゆくまで洗い尽くせるというものです。下の商品などは代表的な人気機種。
しかし高圧洗浄機に欠かせないものといえば「水と電気」です。特に集合住宅住まいの人にとってはこれがなかなか高いハードルです。そこで人気なのがハンディ型の高圧洗浄機。特徴としては……
- 携帯性に優れている(小型軽量)
- 水道がなくても給水可能(バケツやペットボトルから給水)
- 電源は充電式のバッテリー
なるほど。こう書くと良いことずくめですが、ワタシも今回購入するまで、他の機種も含めてかなり長いこと買おうと思ってはやめての繰り返しでした。迷った理由は主に実用性です。
- 水圧低そうだけど大丈夫かね?
- 水圧が高かったらそれはそれで水の消費が多くて結局使えないんじゃ? (一回の洗車で何度も水を汲みに走るというのは勘弁)
しかし、Amazonでの高評価、そしてヤマダデンキで実機を手に取る機会があったことから思いきって購入したのでした。
ワタシがハンディ型洗浄機を導入したかった理由
ワタシも上に書いたようなマンション住まいで「水と電気」がネックでした。(駐車場に水道はあるけど、今のご時世共用の水道をあんまり我が物顔に使っていると何を言われるやら……)ですから、買うならハンディタイプだろうなと元々考えておりました。
ただし、ワタシの場合KeePerコーティングをしている上に本格的な洗車は洗車場などで行っていますので、自宅での洗車は補助的なものとなります。ですから以下の記事にあるようなプチ洗車でなんとか事足りていました。
CX-3納車から2年以上これでやってきましたから、高圧洗浄機がなくてもなんとかなることは確かです。でも、それでも高圧洗浄機がほしかったのは、単に、より便利に、お手軽にという身も蓋もない理由が第一。
そしてもうひとつは、窓のコーティングやホイール洗浄など、作業前後に洗浄の必要がある作業などはやはりペットボトル+ダイソー加圧式ポンプだけでは心もとなく、洗車場での洗車の時に施工していたところ、高圧洗浄機があればこのあたりも気軽に自宅でできるのでは? と感じていたからです。
まとめると……
- あくまでも補助的な洗車で使えればOK
- そのかわり手軽に済ませたい
- 各種パーツのコーティングやクリーニング前後の洗浄を効率的にすませたい
こんなニーズがあったと言うことです。その前提で以下、レビューしていこうと思います。
ファーストインプレッション
まずパッケージ外観をご覧ください。
2Lペットボトルと並べてみましたが、どうでしょうか? 結構コンパクトですよね。では、開けてみましょう。
やっぱりコンパクト。では中身を出してみましょう。
ふむふむ。やはり各種パーツもコンパクトで保管も大した場所は必要なさそうです。実際に使い始めた今、元々荷室に入れている10Lバケツに無理なく収まっています。本体は(USBケーブル、バッテリーは自宅へ持ち帰っています。詳しくは後述)バケツは↓とほぼ同じ商品です。
ちなみに、写真左上のぐるぐる巻の半透明ホースがバケツ給水用、下部の短めの管がペットボトル給水用のホースです。
組み立ても試してみると、ノズルの取り外しもワンタッチですし、ホースやペットボトル用のホースについても同様。ホースについてはペットボトルの蓋のような「ねじる」動作すら不要で着脱できるのがとってもナイス。バッテリーもストレスなく着脱可能。全体的に毎度使う時、片付ける時の面倒さはほぼ皆無。こういうお手軽さって、普段使いする上では意外と重要だと思うのですが、想像以上に優れていると感じました。
では、実際に使ってみましょう。
性能を試してみる
噴射モード&水圧
やはりハンディとはいえ高圧洗浄機ですから気になるのは水圧でしょう。まず、マニュアル上の最大許容圧力は2.4MPa(メガパスカル)となっています。実際の運用時の水圧(常用吐出圧力)はもう少し低いのではないかと推察できます。
※ この機種ではありませんが、ケルヒャーの過去の資料を調べてみると、常用吐出圧力は最大許容圧力のおおよそ7割程度だったようです。
仮に常用吐出圧力が1.7MPa程度だとしても一般的な水道の水圧は0.2~0.3MPa程度と言われますからホースで勢いよく水をかけるのと比べても相当に高い水圧であることがおわかりいただけると思います。では噴射モード別に見ていきましょう。
噴射モードは5つ。(別売りパーツは考慮していません)
- 標準モード : 標準です
- 広角モード : 広めのエリアを洗い流す時に。標準モードよりは洗浄力は控えめ。
- 低圧・フォームモード : 低圧洗浄する時や、洗浄剤タンクを使う時に
- 傾斜モード : 多少下向きに噴射される。ルーフなど高い位置を洗浄する時に。
- ポイントジェットモード : ピンポイントで強力に洗浄したい時に
それぞれのモードについて実際に動画でご覧ください。
まず標準モードで使ってみると、想像以上に高圧ですw 手を当てると痛いくらいです。ワタシの場合、コーティングをしていてなおかつ頻繁に洗車をしていますから、言ってみれば、車体を効率よく洗い流せればいいや程度に考えていて、「汚れを吹き飛ばすレベルの水圧」というところはそれほど重視していなかったのですが、なかなかにこびりついた汚れでも落とせますね。
ですからワタシのような用途、すなわちコーティング車の普段のお手入れなら広角モードでも充分だと感じます。広角ですからボディ全体を洗い流すのもとってもスピーディでし、それでいてこびりついていないレベルの汚れなら落ちると思います。
傾斜モードはクルマによっては便利だと思うのですが、身長175㎝程度のワタシがCX-3を洗う上では不要です。背の低い女性なら有用かもしれません。
ポイントジェットモードは、洗浄範囲はホントにピンポイントですが、結構強烈です。黒ずんだり苔むしたコンクリなど一瞬で綺麗になります。文字が書けるレベルです。試しに雑草が定着して固くなっている庭土に噴射すると一気に土がえぐれましたw ただし、やはりピンポイントなので、ホイールのくぼみとか普段手洗いが行き届かず汚れが沈着しているようなところに使うなど、用途は限定的です。
低圧・フォームモードについては、お庭の水まきなんかにも使えそうなほのぼのとした水圧で、ホースでの散水代わりに使えそうと言ったらわかりやすい感じです。ワタシの場合、施工しているKeePerのフレッシュキーパーコーティングが普段は水洗いのみでOKで、この補助的な洗車の時は洗剤を使いませんので、洗浄タンクの使い勝手はレビューできません。ゴメンゴメン。(通常の洗車場での洗車の際は洗剤を使っています)
なお、水圧についてAmazonレビューなどでは「思ったより水圧が弱い」というものも見られますが、そりゃ業務用とかそれに近いものと比べたら弱いのは当然です。水道の水圧が消防ポンプの水圧より低いって文句言ってるようなものですから惑わされないように。
用途で考えると例えば「コーティングなし&久しぶりの洗車で汚れが全体にしっかりこびりついているクルマを圧倒的な水量と水圧でしっかり洗う」ことに重点を置くと確かに弱いのだろうと思いますが、それはハンディタイプの洗浄機に求めるものじゃないと思うんです。
結論、コーティング車をそれなりの頻度でお手入れするなら充分使えるレベルだと思います。
バッテリー
公称で最大23分の連続使用が可能です。実際に使ってみた感想でも、それなりに丁寧にクルマ全体を洗っても実際に水を噴射している時間は10分にも満たないですしバッテリーは半分以上残っていました。これについても、各部の汚れを丁寧に水圧で洗っていくという使い方だとギリギリかもしれませんが、ハンディ型にふさわしい使い方であれば問題ないところでしょう。
またバッテリー残量も4段階で表示されますので安心して使えます。ただし、充電は空からの充電で5.5時間程度かかりますので、余裕を持って充電しておくことが必要です。
給水&水の消費量
公称のMax吐出水量は1時間あたり150リットルとのことですから、1分あたり2.5リットルとなります。説明書にも2リットルのペットボトルが約50秒で空になると書いてありますのでこれであっていると思います。
10リットルのバケツを使えば4分は保つということですね。
実際の使用感から言うと、さすがに2リットルのペットボトル一本だと部分的な洗浄でないと厳しいです。クルマ全体をざっと水で流すくらいは出来ますが、さすがに制限時間が50秒程度となるとギリギリ感が否めませんよねw
逆に言うとタイヤまわりのみなど、ピンポイントの洗浄ならなんとかなるとも言えます。ただ、どちらにしても複数本のペットボトルを準備することをオススメします。ワタシは今までも、どこでもダイソー加圧式ポンプを使ってのプチ洗車ができるように2リットルを2本常備(うち一本は精製水)していました。だからつなぐ先がダイソー加圧式ポンプかケルヒャーかの違いだけなので余裕ですw
現実的に考えると、例えば2本のペットボトルを準備する場合、上記のようなピンポイントの洗浄から洗剤を使わない簡易洗車あたりの用途になると思います。ただ、水圧があるのでこびりついていない汚れを全体的に洗い流すことは可能ですので、やはりここでもコーティング車の日常的なメンテナンスなら充分実用的です。
逆に、まず全体を洗い流して、洗剤を吹き付けて、最後にもう一度洗い流すという通常の洗車の一連をこの洗車機で行う場合はバケツ給水にする方が無難です。ワタシの場合、上に書いたように元々10リットルのバケツを積んでいましたが、今回、折りたたみ式、20リットルのバケツを購入しました。
もちろん20リットルは……重いですし、10リットルでも4分は使えるということですから、なんとかなるとは思うのですが、10リットルバケツだと満杯で10リットルですから水道の場所から運ぶことを考えると7~8分目程度にするのが無難であり、そうすると実際の水の量も7~8リットル程度となりますので、それだとちょっと中途半端なのかな……と。
実際にこの20リットルのバケツを使う時も、せいぜい12~3リットル程度しか入れていません。それ以上は重すぎますし、この程度の水があれば5分は使えるわけですから、ワタシの用途だとこれで充分だと感じています。
ちなみにこの商品は、折りたたみが簡単でなおかつかなりコンパクトになります。


20リットルのバケツがこのサイズ、と考えるとバツグンだと思います。これならあんまり広くないと言われるCX-3の荷室でも隅っこの方に気軽に置いておけますね。
ちなみに、ワタシは知らなかったのですが、高圧洗浄機って水道から通常のホースで使うよりも約70%も水の使用量が少ないそうです。(ケルヒャー公式より)
でも使っていると結構ナットクできます。そもそも2リットルのペットボトル1本で50秒ということですが、普通にペットボトルから水を注いだら10数秒くらいで空になりますよね。それを50秒間も、しかもなかなかの水圧で使えるのですから、やっぱり優れものですよ、コレ。
その他使い勝手
重さ
本体は0.76kgと破格の軽さですが、バッテリーやノズルを入れるとおよそ1.2kg程度にはなると思われます。それでも充分軽いですからバケツ給水なら重さ的にはホントに快適に使えると思います。
ただ、2リットルのペットボトルを装着すると3キロオーバーとなりますから、ワタシは実感できないのですが女性だと多少は重労働なのかな? でもそんなに長時間の作業でもありませんし、基本的に(少なくともCX-3の洗車なら)楽な姿勢で使えるものですから、大丈夫かなとは思います。
取り回し
電源もコードレスですし、ペットボトルで使う場合は重くなる代わりに取り回しはすごく楽ですね。思いのままです。
バケツ給水の場合、例えばCX-3の前にバケツを置くと、後部はちょっと厳しいですね。
これはバケツをCX-3の前に置いてホースが届くギリギリの位置での写真です。側面は後輪あたりまで問題ないですが、後部は厳しいのがおわかりいただけるでしょうか?
ですから前半分を洗う時と後ろ半分を洗う時でバケツの位置を最低一回は変えることは想定しておいた方が無難かと思います。張り切って大容量バケツになみなみと水を汲んだ時はちょっと大変かも。ただし、タイヤ回りを洗うなら、クルマの前か後ろにバケツを置いておけば4本のタイヤに充分届きます。
保管
ワタシの場合、本体は荷室に入れたままにしていることもあります。この夏の炎天下、直射日光に当てているわけではありませんし、本体はたぶん大丈夫だと思っています。(教科書通りだと本体も車内にはおいておかない方が良いとなっていますけど、建設屋さんとか、電動工具積んだまま現場にクルマ駐めていいらっしゃいますよね)
ただし、バッテリーは別。車内置きっぱなしはやめましょう。火災や爆発、液漏れなどの危険がありますし、そうでなくともバッテリー劣化の原因になります。実際そう簡単に発火するならあちこちでクルマが燃え上がっているような気もしますが、油断しすぎもどうかと個人的には思います。
ワタシは今までも、夏の間はドライブ用のメガネ、サングラス、アロマディフューザー、予備のアロマボトルなどは小さなバッグに入れて一日の終わりに持ち出すようにしています。今はバッテリーも一緒に入れて持ち出すようにしています。やはり数日クルマに乗らない時もあったりするので、バッテリーもしくはバッテリー内蔵の機械を放置するのは怖いですね。
その他、毎回使った後のお片付けも楽なものです。ノズル、ホース(バケツ給水用もしくはペットボトル用)、バッテリーともに外すのはワンタッチ。かなりコンパクトに収納できますので、ほぼストレスなく作業を終えることが出来ます。
総評
やはり基本的には「普段のお手入れ」用なんだろうなと思います。
洗車へのこだわりって人それぞれなので定義づけは難しいのですが、こだわりの強い人がメインの洗車用に使うにはちょっと厳しいかなって感じです。
上でも書きましたが、ワタシはメインの洗車は洗車場でガンタイプの本格的な高圧洗浄機を使って手洗いしています。(たまにSSの門型洗車機も使いますけどw)しかもコーティングしていますから、メイン洗車の合間のお手入れをする時って汚れはあってもこびりついてはいないんですね。だからそもそもそんなに水圧が必要だとも思わないんです。
だから水圧的にはこのOC5 Handyレベルで充分だと感じています。むしろ通常なら標準モードではなくて広角モードで事足りるんじゃないかと思っています。
むしろこれ以上の高圧を実現する代わりに水の消費量が減ってしまう方が使い勝手が悪くなりますから、とても高次元でバランスの良い設定になっていると思います。
これが1万円そこそこで買えちゃうんだ……正直安いです。
あと、個人的に注意しないといけないなと感じたのは「水」です。
ワタシは今まででダイソー加圧式ポンプを使ってプチ洗車をする際は、主にペットボトル入りの精製水を使っていたのですが、さすがにこの商品を使うのに毎度毎度精製水を使ってはいられません。
ということで水道水を使うことになるのですが、やはり拭き上げをきちんとしないと水滴のあとが残りやすいですね。特に夏場だと洗うそばから乾いていきますので、注意が必要だと感じました。そう考えるとダイソー加圧式ポンプ+精製水の組み合わせも意外と悪くなかったんだなと思いましたので、これからも一応積んでおこうと思いますw
というわけで、とってもオススメなケルヒャーのモバイル洗浄機、OC 5 Handy。購入してみてはいかがでしょう?
もし、質問などございましたらコメントにて承ります。
それではまた。