2011年11月5日 初版
緑本6冊 + まえがき・あとがき・登場人物表 各1冊 + 捜査用ルーンブック1冊
価格 : 上記のセットで 6,000gp
※ 緑本は一冊100ページ
あらすじ
ガーゴイルの少女、ナナのお店「NANA’s HomeCenter」が、ニューマジンシアの一画にオープンしてしばらく経つ。
お店は順調みたいだけど、わたしの心境はちょっとフクザツ。
いっつもワガママでやりたい放題。なのにどんどんステップアップしていくナナを見ているとなんだか心が波立つ。
でも今回の依頼を持ってきたのはそのナナだった。
依頼人は大画家ハイネの息子にして、自らも画家であるLeonardさん。
彼がここニューマジンシアで開く展覧会のために持ってきた、未公開の父の遺作が狙われているというのだ。
事件を防ぐという慣れない仕事に戸惑いながらも依頼を引き受けたリヒト。
無事絵を守りきることができるのか!?
立ち読み! – プロローグ&Chapter1を読む –
解説
探偵リヒトシリーズの第5作、かなりの難産だった作品です。
短くまとめる余裕もなく、見事過去最長の作品になってしまいました。
前作から初登場のガーゴイル少女ナナとナオミンの関係に重きを置いたつもりですので、事件以外の部分も楽しんでいただければうれしいです。
事件の方は絵画の盗難というベタなものですが……トリックは頑張った……? けどどうでしょう? ちょっと描写がわかりにくいかもしれません。また、マジンシア南東の離れ小島、銀行がある建物が主な舞台になっていますが、小説内のゴチャゴチャした描写より、素直に付属ルーンで現場を見ながら本を読んでいただく方が良いかも知れませんw
また、作中に出てくる「NANA’s HomeCenter」も付属のルーンブックにルーン入ってますので、一度お越し下さい。フェルッカですけど、ガード圏内だしそんなに問題はない……。(誰かトランメルのマジンシア土地売ってくださいw)売り物はレアなし武器なし防具なしの三ない運動継続中ですが、ちょっと面倒な生産品とか、意外に売ってない生産品、日常の消耗品など、NANAが丹精込めて作ったものを販売しておりますので、見に来てやってください。お店の様子も作中とリンクさせておりますのでw
ところで、なぜこんなに難産になってしまったのかというと、普段ワタシが推理小説の筋を考える道筋があるのですが、今回そのセオリーを破ってしまったからです。
推理小説ですから結局一番ネタ出しに困るのは「事件のネタ」――いわゆるトリックとかそういう部分なのですが、今回ストーリー上の都合でまず舞台を決めて、それからその舞台で起こり得る事件を考えたら、ミステリ的ネタも当然それに合わせて考えなくてはならなくなり……引き出しの少ないワタシにはちょっと無謀でしたw
だから実は、途中で一旦構想を白紙にいたしました。ニューマジンシアが舞台だというところまで戻って、完全に違う物語に練り直したのです。
そんな感じでようやく完成した作品ですので、個人的には思い入れは深いです。
あと、このシリーズも5作目となり、普通に順番通り読んでいただくと、当然ながらかなりの量を読んでいただかないとこの作品までたどり着かないわけです。
そう考えると、すべてをUO内で読んでいただくのは、人によってはキツいかな? とも思ったりするのです。そして、ワタシ的にもせっかく発売した新刊になかなかたどり着いていただけないのは寂しいですしw
だから今、各作品をネット上でも読むことができるように検討しております。
ただ、あくまでもUO内で生計を立てている本屋さんの商品ですので、パスワードなんかのロックをかけようと思ってます。別にそんなもったいぶるようなものではないのですが、ブリタニアで有料販売している限りはそのRP精神を貫こうとw (今のところはですけど)
この件については詳細が決まり次第、このサイトで発表いたしますのでチェックお願いします。もちろん今までに買っていただいた方へのフォローも考えますのでご安心くださいね。