らくえん~あいかわらずなぼく。の場合~(TerraLunar)

ゲーム情報

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メーカー : TerraLunar
発売日 : 2004.6
ジャンル : 青春群像恋愛ADV (18禁)

埋もれた名作として今も語り継がれる、2chネタ、ヲタネタ満載のアドベンチャーゲーム。
テラルナはすでに解散していますが、通販でダウンロード購入することができます。
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Story

カノジョ不在18年目の冬。
ちょっとだけ仲がよかった後輩の女の子に、彼氏がいるって知った。
別に好きだったわけじゃない。
なのに、なぜか胸の奥がもやもやしてる。
そして、受験失敗。
おめでとう、予備校合格(誰でも合格できる)。
桜が咲いたことなんか一度もない僕の人生。
それでもけっこう日々は楽し。
あの日までは。あの電話がかかってくるまでは。
あのとき、受話器をとらなければ。
僕はフツーでのんきな日々を過ごせたんだろう。

どこにでもいるふつーの「ぼく」(でもヲタ)が、予備校生にもかかわらず弱小エロゲブランド「ムーナス」のゲーム制作に巻き込まれる。

―― 堕落する準備はOK?

こんな人にお薦め

  • アツいのがお好きなあなた
  • ヲタネタ、パロネタがお好きなあなた
  • ヲタなあなた

独断の評価

評価はあくまでも独断です。当然、発売年代も考慮しています。
SからEまでの6段階評価です

グラフィック B 個人的には好きですが、正直好みは別れるかも
音楽 A エロゲとは思えないクールなRockサウンド
システム C 既読スキップがダメなところアリ
キャラ S 愛すべきダメ人間達
ハマリ度 A どこにネタが仕込まれているかわからないから目が離せない!
オススメ度 S ヲタネタNGでなければ必ずやっておきましょう
備考 攻略とか関係なしに、それぞれのキャラへ愛着が湧きまくりです。

レビュー

堕落する準備はOK?

この台詞がすべてを物語っています。

登場人物達はみんな堕落しています。墜落しています。もう一般社会へ戻ることは無理そうです。

でも、なぜかとっても楽しそうです。
ぶっちゃけうらやましいです。

こう書くと能天気なゆるゆるゲームと思われるかもしれませんが。

なぜかアツい!!です。

気に入った、っていう言い方、ちょうどいいわ。

とても気に入った。とても気に入った。とっても気に入ったの。

たいした絵じゃない。流行ともかけ離れてる。センスも悪い。萌えない。エロくない。ヘタ。もうどうしようもないくらい、しょんぼり。

でも。あなたのキャラ、死んでないわ。どっかのうまい先生サマのアートかぶれた絵なんかと全然違う。それって……。

アナタが死んでないってコトだ。

ありきたりでおしきせでどこかの誰かの間でだけ流行ってるって話の局地的な萌え~~~とかなんとかなんかぜんぜん関係ないって感じ。

眼鏡とかブルマとかツインテールとか黒タイツとかニーソとかロボとかメイドとか妹とかメガネとか首輪とか鼻ピアスとかぜんぜん関係ないって感じ。

ただたんにかわいい女の子をかわいく描きたいってだけのピュアでプリミティブなヤツって感じ。

純粋に純粋に純粋にただ、かわいい女の子の絵を描くのが好きで好きでたまらないって感じ。

そーゆー感じ、キライじゃないの。

エッチな女の子の絵を描きたいんでしょ?

かわいくてやらしくて萌え萌え~な女の子の絵を描きたくて描きたくてしょうがないんでしょ?

描きたいだけ描けばいい。

自己満足のオナニーなら誰も止めない。

描いて描いて描いて描いて描き続ければいい。

でも。そのオナニーを他人に見せたくなったら。マスかいてゴハンを食べようって勇気があるなら。

この場所はアンタが思ってるよりずっと暗い。

アンタより100倍すごい連中が200倍努力して年間600もの作品を市場に送り込む、戦場。

作るヲタと買うヲタが真剣に勝負する戦場。

それがエロゲよ。

アンタはあたしの運命の相手だと思う。

この手をつかめば、アンタをもっと深い世界に連れてってあげる。いやーんな世界よ。

最悪で最低な最高に最凶なアタシ達の世界よ。

一度知ったらもう、ただのヲタクには戻れないわ。

なにも知らない単なるヲタクには戻れない。

それでも。アンタはこっちに来る資格がある。

アタシには、アンタを連れて行く覚悟がある。

アンタがその気なら、一緒に見に行く準備がある。

最低な場所の最高の景色を。

堕落する準備はOK?

以上、主人公をこっちの世界に引きずり込む可憐の台詞です。

アツいでしょ?

もうワタクシも引きずり込まれそうになりましたもの。

何はともあれ、あまりに好きすぎるゲームなので、キャラ紹介をば。

boku01 浪人生なのにずるずるとエロゲ制作にのめり込んでいく「ぼく」

いつも困っています。
アパートにはお宝がいっぱいです。
双子の妹たちと変質者的な会話を繰り広げます。

エロゲの原画には妹たちや紗絵をモデルとしたキャラを描いてます。

sae01 同じく受験生なのにぼくに誘われてシナリオ参加したりする千倉紗絵(ちくら さえ)

一見一番大人しく真面目な感じですが、やっぱりヲタです。ちょっと腐ってます。
シナリオでも、さわやか熱血系のこのゲームにあって、ちょっとキツい展開が……。

宣伝のビジュアル的には一番前面に出てくるのですが、内容的には比較的薄い感じです。

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紛らわしいので一枚の絵で紹介。

驚異のブラコン双子姉妹「杏」(あん・左)と「亜季」(あき・右)

主人公大好きです。
上京した主人公を追って二人してアパートへ住み着きます。
しっかり者の杏と(小)悪魔的な亜季というありがちな設定ではありますが、意外と堕落要素は杏の方が強い気もいたします。

で、やはりこの二人も堕落する準備はOKだったようで、元々主人公のヲタク趣味にも全く動じない強靱さを兼ね備えていたのですが、杏はムーナスの制作進行の仕事をするようになり、亜季はなんとエロゲ声優になってしまいます。

無茶苦茶だ。

しかし、この二人を演じる草柳順子さんと金田まひるさん。
さすが重鎮のお二人だけあって素晴らしい。
草柳さんの萌え演技にきんた師匠のやんちゃ&燃え演技。
しかも一緒に録ったわけでもないでしょうに、全く性格が違うけど双子、という雰囲気がでてます。
ちなみに、きんた師匠は当時から今に至るまで、心に残る作品、好きな作品と聴かれると、迷わずこの作品の名前を挙げられます。
これはこの作品のファンであり、きんた師匠のファンでもあるワタクシにはとってもとっても嬉しいことであります。

で、シナリオの方は、杏の方は予想通り結構恋愛(というより愛欲といった方がしっくり来たりする)一直線。まあ、恋愛アドベンチャーとしては、もっともそれらしいのかもしれません。
思った通り溺れてしまうと他が見えなくなるっぽいです。
ヤンデレ系の素質あり。

その反面亜季ルートは、燃えルート
頑張ります。
あっさりしたラストですが、気持ちのいいラストでした。

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この作品のエースです!

彼女の名は美柴可憐(みしば かれん)。
冒頭の長台詞が彼女の口から発せられた時に、本当の意味でこの物語が動き出したと言えるでしょう。

どのルートでも彼女なしには語れません。
彼女さえいれば主人公達は堕落した世界で「最低な場所の最高の景色」を見続けられそうな気がします。

ちなみに万能超人です。
何でもできます。
歯も丈夫です。
しかも実は○○です。

可憐ルートはぶっちゃけアリエン展開なのですが、それでも白けさせないパワーがあります。
彼女がタマ~に見せるけなげさには誰も抵抗することはできないでしょう。

mika01 ムーナスのライバルブランド、ミニミの人気原画家、御守みか(みかみ みか)さん。

彼女のほんわかパワーは他を圧倒します。
結局のところ、みんな彼女には逆らえないような気がします。

正直彼女のルート以外では影が薄いです。
彼女のルートでも、恋愛自体はほんわかほんわか母なる大河のごとく進展していきますので、そんなにドラマチックではありません。

でも、彼女のルートのラストは最後に見るべきだと思います。

kantoku カントク。

ゲームのディレクターだが、カントクと呼ばれるのは少年野球の監督をしているかららしい。

とにかく彼が仕事をしている姿はほとんど見ることができません。まあ、本社とのやりとりとか雑用とかしているみたいなのですが。

こういうキャラの場合、実は結構有能だったりするものですが、彼の場合はガチで○○かも……。
でも、業界の駄目駄目な実体を体現してくださる大切なキャラクターです。

pasta01 マーキー・ザ・パスタソース……という通称です。

自称天才プログラマです。
実際ギャラ高いらしいんですが。
制作中のシーンを見る限り、システムがまともに動いているのを見ることはありません。

でも、可憐ルートのパスタソースはちょっとかっこよかった。

システムは、既読スキップが狂っていたり、シーン回想のシステムがなかったりしますが、そんなことは……どうでもいい!!

とにかくヲタ用語,業界用語、パロネタがひたすら飛び交います。
おもろいです。
それを盛り上げるのが演出のスゴさです。
技術的にすごいというよりかは、ホントに演出としてすごいと思うのです。
まず、静かなシーンと盛り上がるシーンのスピード感の違いががBGMと相まってとても際だっています。
さらに、所々で効果的に挿入されるメイン画面上の演出。
特にイベント絵ではなく、通常の背景のままで、登場人物が静かにナレーションを語るときに挿入される四角枠できられた中に表示されるテキストがとっても雰囲気あります。

マジでスンゴク丁寧な造りです。
目に付きにくいですが、登場人物が立ち絵で表示されていたり、台詞枠のはしにある四角枠に顔のみが表示されていたりするのですが、これも複数人が登場しているシーンでは実に丁寧に入れ替わり立ち替わり、立ち絵で出てきたり立ち絵が消えて枠内に表示されたり。
単にイベント絵をたくさん用意して、それ以外のシーンでは登場人物の立ち絵が表示されているだけっていうゲームとは明らかに一線を画しています。

また、特筆すべきはゲーム内で出てくるムーナス、ミニミのソフトが短いながら、実際に作られているというということです。
とくに「ぼくのたいせつなもの」は、短いながらもインターフェイスからすべて作られた完全に独立したゲームとしてプレイすることができます。
しかもこれが普通に泣けるクオリティ。

全くもって、スタッフの方々自身の青春を詰め込んだような、無茶な熱意が伝わってきます。

音楽は、音楽だけ聴いて、これがエロゲのBGMだと思う人は皆無であろう、完全洋楽テイストなRockサウンドです。
アコースティックサウンドとハードなロックナンバーが場面の雰囲気に合わせて効果的に使われています。
オープニングはボーカル無しで、しかも短いのですが、ビートに乗った映像の演出と合わせてあり得ないクールさですし、エンディングに至っては英語VocalのRockナンバーです。

ストーリーはそんなに凝ったものでもないのに、とにかく彼らのとったすべての行動を、スタッフが仕掛けたネタをすべて味わうべく、コンプしました。


続編が遊べないのは寂しいのですが。

きっと同じスタッフで同じ世界を、これ以上のクオリティで仕上げることは難しいと思います。
あえていうなら、男性ボイスはホント欲しかったですけれど。

それなら、制作会社もなくなってしまったこの作品を、いつまでも愛することが、「買う側」のわたしにできる「真剣勝負」なのでしょう。

ねえ、なにもかも見失っちゃっても、
僕たちはハッピーエンドになるのさ。

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