さて今回はSF作家にして音楽家、日舞の名取りと、まさに才媛、お嬢様という言葉がぴったりの菅浩江先生の珠玉の連作短編集です。
[amazon]4150307539[/amazon]
著者 : 菅浩江
発行元 : 早川書房
単行本発行 : 2000.7
文庫版発行 : 2004.3 ハヤカワ文庫JA
「ベストSF2000」国内編第一位
「第32回 星雲賞 国内長編部門」
「第54回 日本推理作家協会賞 長編並びに連作短編集部門」
などを受賞した連作短編集。
地球衛星軌道上にある人工の「博物館惑星」で膨大なデータベースと直接接続された学芸員、田代孝弘の元に舞い込むさまざまな芸術、自然にまつわる事件を描いた作品。
詳しくは下のリンクからご覧いただきたいのですが、SFとノスタルジックな雰囲気が非常にうまくまとまっています。
普段SFを読まない人にこそ、ぜひ読んでいただきたい作品です。
収録作品
- Ⅰ 天上の調べ聞きうる者
- Ⅱ この子はだあれ
- Ⅲ 夏衣の雪
- Ⅳ 享ける形の手
- Ⅴ 抱擁
- Ⅵ 永遠の森
- Ⅶ 嘘つきな人魚
- Ⅷ きらきら星
- Ⅸ ラヴ・ソング
こんな人にお薦め
- ふだんSFなんて読まないあなた
- 芸術に関するリアルな描写が好きなあなた
- ノクターンの調べのような優しい空気の物語が好きなあなた
この作品の詳しい書評はコチラ↓
SIDE_FLIP あかずの書斎
「永遠の森 博物館惑星」 書評ページ