7月 032010
 

まんだら探偵 空海 いろは歌に暗号 [かくしごと](鯨統一郎) 書評 – SIDE_FLIP あかずの書斎

意外な良作。

鯨先生の歴史新解釈ものが好きな方はぜひ!!

著者 :鯨統一郎
発行元 : 祥伝社
新書版発行 : 2004.8 ノン・ノベル
文庫版発行 : 1994.7 祥伝社文庫

とんち探偵一休さんシリーズに続く、陰陽師・六郎太と白拍子・静のコンビが歴史の謎に挑むシリーズ。

今回の謎はいろは歌に隠された暗号。

時の帝・上皇・藤原薬子・坂上田村麻呂らが絡む壮大なミステリを空海・最澄のライバルが紐解く。

こんな人にお薦め

  • 歴史ミステリが好きなあなた
  • 鯨流歴史新解釈がお好みのあなた

 

とにかく、タイトルのB級っぽさに騙されないで、読みやすく仕立ててあるものの、史実を大切にした良質の歴史ミステリです!

詳細レビューは↓からどうぞ

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6月 062010
 

そして名探偵は生まれた (歌野晶午) 書評 – SIDE_FLIP あかずの書斎

物語を楽しむにはちょっとどうかと思うけれど、技巧的なミステリの謎解きを楽しみたい方にはオススメなこの一冊です。

著者 : 歌野晶午
発行元 : 祥伝社
単行本発行 : 2005.10
文庫版発行 : 2009.2 祥伝社文庫

本格ミステリの典型的舞台設定である、雪の密室、孤島もの、館ものなどの素材を、読者を幻惑する筆致を持つ歌野先生が料理した、短編集。

収録作品
  • そして名探偵は生まれた
  • 生存者、一名
  • 館という名の楽園で
  • 夏の雪、冬のサンバ
こんな人にお薦め
  • 「いかにも」な本格ものが好きなあなた
  • でも実はちょっと変化球な方がお好みなあなた
  • 叙述トリック系がお好みなあなた

 

詳細なレビューはこちら!

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5月 282010
 

好きな作家さん、好きなシリーズなのですが、今回はちょっと誉めてばっかりもいられない……。

今宵、バーで謎解きを (鯨統一郎) 書評 – SIDE_FLIP あかずの書斎

著者 : 鯨統一郎
発行元 : 光文社
新書版発行 : 2010.4 カッパ・ノベルス

バー「森へ抜ける道」に集うヤクドシトリオの三人と桜川東子(はるこ)の安楽椅子探偵型短編集第三弾。

海外童話、日本昔話に続き、今回はギリシア神話とミステリのコラボレーションに桜川東子が挑む。

収録作品

  • 第一話 ゼウスの末裔達
  • 第二話 アリアドネの糸
  • 第三話 トロイアの贈り物
  • 第四話 ヘラクレスの棺
  • 第五話 メデューサの呪い
  • 第六話 スピンクスの問い
  • 第七話 パンドラの真実

こんな人にお薦め

  • 安楽椅子探偵物が好きなあなた
  • ギリシア神話が好きなあなた
  • ワインとチーズと昭和うんちくに目がないあなた

せっかくの桜川東子シリーズなのに、新解釈がないっていうのは残念なのですよ。

あと、もっと桜川さんの描写を。

詳細なレビューはコチラへ

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5月 162010
 

文庫化されて、やっとこの話題作を読んだわたし^^;

告白 (湊かなえ) 書評 – SIDE_FLIP あかずの書斎

著者 : 湊かなえ
発行元 : 双葉社
単行本発行 : 2008.8
文庫版発行 : 2010.4 双葉文庫

湊先生のデビュー作。

第6回本屋大賞を獲得したベストセラーでもあり、2010年6月には中島哲也監督、松たか子主演の映画が公開される。

娘を自分の教え子に殺された女教師がホームルームでその事実を告白する、というインパクトのある出だしが印象的な作品。

受賞歴・ランキング入賞歴

  • 週刊文春 ’08年ミステリーベスト10 第一位
  • ミステリが読みたい ’09年版 第三位
  • このミステリーがすごい! ’09年版 第四位
  • ’09年本屋大賞 第一位

こんな人にお薦め

  • サイコサスペンス的な物語が好きなあなた
  • 読みやすい作品がいいあなた
  • とりあえず話題作は押さえておきたいあなた

 

同じ事件を関係者それぞれの視点で語ってゆくスタイル。

当然見る人が変われば、事件の意味も変わってくる訳ですが、みんながそれぞれ自分の価値観で物事を見ると、これだけ違う解釈になるのか、という人間根本の歪みを、「深く」ではなく「分かり易く」描いた作品。

あと、この手の物語が発表されると、すぐに「現代社会における問題」とかいう人いますが、これは現代社会の問題なんかじゃない。

 

詳しい書評はコチラ!

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5月 092010
 

クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識 (西尾維新) 書評 – SIDE_FLIP あかずの書斎

 

いい歳になってくると、なかなか本屋で手に取りにくいこのシリーズです。

著者 : 西尾維新
発行元 : 講談社
新書版発行 : 2002.5 講談社ノベルス
文庫版発行 : 2008.6 講談社文庫

戯言使いの「ぼく」を語り部とする「戯言シリーズ」第二弾。

今回は「ぼく」と殺人鬼・零崎人識の出会いと、その周辺で起きた「ぼく」のクラスメート達の殺人劇。

こんな人にお薦め

  • ひと味違う。それでもあくまでも本格ミステリな本をお望みのあなた
  • 本屋さんであの派手な表紙がこっぱずかしくて迷ってしまっているあなた
  • 萌えキャラがヒドイ目にあってもミステリだから仕方ないと言える

とにかく食わず嫌いはもったいない。
確かに好き嫌いは分かれるでしょうが……

読むなら前作(クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (西尾維新) 書評 – SIDE_FLIP あかずの書斎)からでしょうが、ミステリとしても、戯言シリーズとしてもより深く、洗練された感じですので、前作ではまりきれなかった人も読む価値あると思います。

 

詳細なレビューはこちら ↓

クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識 (西尾維新) 書評 – SIDE_FLIP あかずの書斎

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5月 042010
 

稀覯人の不思議 (二階堂黎人) 書評 – SIDE_FLIP あかずの書斎

今回は、「手塚治虫」+「古本収集」×本格ミステリな珍品なこの作品をお届けします。

著者 : 二階堂黎人
発行元 : 光文社
新書版発行 : 2005.4 カッパノベルス
文庫版発行 : 2008.10 光文社文庫

ライト感覚が売りの水乃紗杜瑠(みずのさとる)シリーズ、学生編第3作。

「手塚治虫」「古本収集」を中心に据えた蘊蓄と物語を、自身手塚治虫と古本マニアの二階堂先生がマニアックに、しかも本格ミステリとして描いた作品。

こんな人にお薦め

  • 手塚治虫好きなあなた
  • マニアな世界が好きなあなた
  • それでもやっぱりミステリは本格命なあなた

なんというか、一読するとミステリというより手塚治虫と古書収集の蘊蓄本です。

しかし、二読するとやっぱり二階堂先生らしい王道の本格ミステリなのです。

読む価値ありですよ!

 

詳細なレビューはこちらから!

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4月 152010
 

伯方雪日(はかた ゆきひ)先生。

ご存じでしょうか?

「誰もわたしを倒せない」

2004年に東京創元社から発売された連作短編集。
プロレス、格闘技の世界を描いたミステリという、かな~り異色な作品でして、ミステリとしては荒削りな感があるものの、異様に印象に残る作品でした。

……が、それから文庫版は発売されたものの、その後とんと音沙汰がないまま(ケータイ小説の連載などはあったようですが)だったのですが、今年になって「蝦蟇倉市事件1」というアンソロジーで、伊坂幸太郎先生、道尾秀介先生などのビッグネームと競演という形で大復活を遂げた伯方先生。

そんな先生の初の長編が近々出る!(らしい)

 

その名も

『我が血を嗣ぐもの アオテアロアの死闘館』

「いったん完成した懸案の長編(仮題「我が血を嗣ぐもの ~アオテアロアの死闘館」)ですが、編集さんのご指摘を受け、改稿中です。」(伯方先生のブログ、2007年4月5日分より引用)

もう出ないと思ってました(失礼)

これは楽しみです。

どんな内容なんだろな?
見ようによっては、館ものにも、格闘ものにも思えてきます。

ちなみに「アオテアロア」とは「白く長い雲のたなびく地」「ニュージーランド」といった意味もあるほかに、そういう名前の小惑星もあるとか。

ニュージーランドの孤島にある館で格闘家が殺し合い……。
それともSF……?

まさかね。

東京創元社によると6月以降の近刊となっておりますので、詳細を待ちたいと思います。

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4月 102010
 

ついに読む時が来てしまいました。

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (西尾維新) 書評 – SIDE_FLIP あかずの書斎

著者 : 西尾維新
発行元 : 講談社
新書版発行 : 2002.2 講談社ノベルス
文庫版発行 : 2008.4 講談社文庫

西尾維新先生のデビュー作で、第23回メフィスト賞受賞作。
戯言遣いの「ぼく」を中心として展開する「戯言シリーズ」の第一作でもある。
萌えとミステリーの融和を目指して書かれた物語は、竹先生の鮮美な色彩のイラストと渾然とした鮮烈な印象を持つ。

こんな人にお薦め

  • 深い萌えセカイを徘徊したいあなた
  • ひと味違う。それでもあくまでも本格ミステリな本をお望みのあなた
  • 「うにー」「あうー」とか「僕様ちゃん」(一人称)なんて台詞回しを受け入れられるあなた

ミステリとして,無茶苦茶斬新なトリックが使われているとかではないけれど、独特の世界観とミステリ要素が融合することで、他の作品にはない新しいミステリに仕上がっています。

詳細なレビューはコチラへ!

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3月 142010
 

今回は何年も積んでいましたコチラの書評です!

霧越邸殺人事件 (綾辻行人) 書評 – SIDE_FLIP あかずの書斎

著者 : 綾辻行人
発行元 : 新潮社
単行本発行 : 1990.9
発行元 : 祥伝社
新書版発行 : 2002.6 ノン・ノベル
発行元 : 新潮社
文庫版発行 : 2005.1 新潮文庫

「館シリーズ」で有名な綾辻先生渾身の本格推理。

信州の山奥の湖畔にたたずむ巨大な洋館「霧越邸」
その大正時代に建てられたという謎めいた洋館で起こる連続殺人事件。

綾辻先生が10年の構想を経て発表した、本格推理のあるひとつの到達点たる作品です。

(Amazon書影は文庫本ですが、ワタシが読んだのは単行本です)

こんな人にお薦め
  • 本格ミステリを本格的に味わいたい気分のあなた
  • いわゆる館ものが好きなあなた
  • 綾辻ワールドが好きなあなた

うーん。

ナイス読み応えでしたよ。
ただし、綾辻先生らしく現実的な論理のみでは量れない作品となっておりますので、そのあたり綾辻先生の作品だということを意識して読まれる方がよいでしょうね?

 

それでは詳しい書評はコチラからどうぞ!

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3月 072010
 

シクラメンと、見えない密室 – 魔女の花だより(柄刀一) 書評 – SIDE_FLIP あかずの書斎

今回は花に彩られた連作短編集です。
なかなかに奇抜な状況と謎ですが、謎解きの過程は「超人系」ですw

著者 : 柄刀一
発行元 : 実業之日本社
新書版発行 : 2003.10 ジョイ・ノベルス
発行元 : 光文社
文庫版発行 : 2006.11 光文社文庫

様々な花に彩られた喫茶店に持ち込まれた事件もまた花と関わりを持つ。

そんな事件を喫茶店のミステリアスな女主人が鮮やかに解決する短編集。

収録作品
  • 勿忘草のプロローグ
  • 3月 傷とアネモネ
  • 4月 連続殺人とハシバミの葉
  • 5月 シクラメンと、見えない密室
  • 6月 クリスマス・ローズの返礼
  • 7月 オークの枝に、誰かいる
  • 8月 おとぎり草と、背後の闇
  • 9月 夾竹桃の遺言
  • 勿忘草のエピローグ
こんな人にお薦め
  • 花、花にまつわるエトセトラが好きなあなた
  • 奇抜なシチュエーションや謎が好きなあなた
  • 魔法とか魔女に目がないあなた

 

詳しい書評はコチラへどうぞ
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